５月の聖句

「主よ、お話しください。僕は聞いております。」
サムエル記上　3章9節　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
日本キリスト教団遠州栄光教会　
伝道師　倉持　おりぶ
「サムエルよ。」少年サムエルは神さまから名前を三回呼ばれますが、誰が自分を呼んでいるのか分からず、神殿で一緒に神さまに仕えていたエリの声だと勘違いしました。エリはサムエルを呼びかけている声が神さまの声だと気づき、次に呼びかけがあったら「主よ、お話しください。僕は聞いております。」と答えなさいとサムエルに言いました。エリの言うとおりにしたサムエルは神さまの声に耳をすまして、聴いて、成長して神さまの言葉を伝える人になりました。
　現代は沢山の情報を入手できて、調べたら何でも分かる社会に生きています。色々な選択肢が与えられている社会で生きているように錯覚しますが、それらでも乗り越えられない人生の壁があり、満たされない心があります。そうした只中にあって神さまの語りかけは、人を全く新しい道に導きます。「サムエルよ。」そのように語りかけてくださった神さまは、わたしたちの名前を呼び招かれているのです。