2月の聖句

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」
ローマの信徒への手紙12章15節
日本キリスト教団遠州栄光教会　牧師　星野 健
ある先輩牧師は、悲しむ人に共感して一緒に悲しむことよりも、他の人の喜びをみて自分も喜ぶことの方が難しいと言われました。皆様はどうでしょうか。
上の聖書の言葉の前には、「あなたがたを迫害する者のために祈りなさい」という言葉があり、後には「高ぶらず、身分の低い人々と交わりなさい」という言葉が続きます。聖書に向きあって祈る道を歩んでみると、そうした言葉がただ人間としての正しい生き方や道徳を教えている言葉なのではなくて、一つ一つの言葉の背後にキリストの姿があることに気づかされます。
　へりくだって、誰よりも低く馬小屋で生まれ十字架で死なれる方となられ、「父よ、彼らをゆるしてください」と祈られた、その愛のなかで、神様がわたしの本当の悲しみを知っていてくださることが分り、他の人の悲しみに共鳴し、その人の喜びを心から喜ぶ恵みに生かされます。