「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」
マタイによる福音書18章20節
日本キリスト教団遠州栄光教会 牧師 星野 健
上の聖書の言葉は、イエス・キリストが弟子たちに約束された言葉です。
聖書では、神様は高い天の上からわたしたちを見おろして眺めておられる方ではなく、目には見えなくても、この地上の現実の世界でわたしたちと共にいてくださると約束される方です。その約束のことを「旧約」聖書と「新約」聖書と言って、聖書全体が構成されています。
そこで忘れてはならないのは、古代の世界を生きた先人たちは、神と呼ばれる存在がわたしたちと共にあるということは、そのまま直ちに喜べるようなことではない「畏(おそ)れ」を知っていたことです。先生方と子どもたちが「礼拝」という畏敬の姿で、その恵みに心を向けます。
キリストがこの世界にわたしたちの罪をすべて引き受け、背負う十字架を背負うために来てくださって、どんな悲しみや痛み、闇のなかでも共にあってくださる恵みが満ち溢れます。