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臨床工学室の概要

臨床工学室の概要

【 聖隷福祉事業団 臨床工学技士の理念 】
わたしたちは、臨床の現場で医療機器のスペシャリストとして、その最前線で利用者の安全を守り、最善の医療を提供する

【使 命】
◆医療人としての倫理観を高く持つ
医療人であることを常に優先し、安定した利用者サービスを提供する。チーム医療の一員として臨床工学技士の誇りを持ち責務を常に果たす。

◆最先端の治療を探求し利用者によりよい医療が提供できるよう寄与する
各分野の最先端を目指し、臨床に深く関わり自己成長すること。常に改善を求め続ける姿勢を持ち、広く学術的に研鑽を続け、根拠を持って対応する。

◆医療機器トラブルを予防できる環境を整える
スタッフの危険予知能力などの感性を磨き、トラブルが発生しない保守点検、教育、環境整備を実施する。

2011年7月 聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院 臨床工学室

職場の紹介

臨床工学室は、臨床工学技士法に基づく国家資格を持つ医療技術者92名で組織されており、生命維持管理装置の操作・保守点検・管理と病院内にある医療機器全般にわたって管理を行い、チーム医療の一員として患者さんへのより良い医療・安全な医療・誰にも公平な医療を目指しています。
活動の中心は高度な最先端医療機器が多く存在する手術センター、腎センター、救命救急センター、ICU、総合周産期母子医療センター、カテーテル室、内視鏡室、医療機器中央管理室、各科病棟・外来などさまざまで、各部署で医師・看護師・その他医療スタッフと共に活動しています。

手術センター
手術センターでは15部屋の手術室で年間12,000件余りの手術症例を行っております。臨床工学技士は常時35~45名程度が従事しており、チーム医療の一角を担っております。
開心術の際、心臓と肺の代わりをする人工心肺装置を操作し、患者さんの生命を維持します。それ以外にも手術の際は、人工呼吸器、血液浄化装置、術中自己血回収装置、選択的血液成分採取装置、IABPなどを一人の患者さんへ同時に使用されるのでそれらを適正に操作します。眼科手術に使用される医療機器全般と手術支援ロボット・内視鏡手術・顕微鏡手術・ナビゲーション・治療用医療機器などの操作介助、整形外科・脳外科・心臓血管外科・耳鼻科領域では誘発電位測定を行っています。また眼科手術では助手と清潔介助、内視鏡外科手術ではスコープオペレーターと清潔介助、婦人科レーザー、整形外科に関しては清潔介助を行っています。メーカ立会い規制に対応するために、整形外科のインプラント業務を行い安全で質の高い医療が提供できるよう努めています。
2018年度からは麻酔科医を確実に補助し、手術室を安全に効率的に運用できるよう業務も開始しました。日々進歩する手術室で臨床の現場を中心に最新の業務を常に展開しています。
腎センター
血液浄化療法を中心とした慢性(急性)腎不全患者さんの人工透析療法、特殊医療機器を使用した持続緩徐式血液濾過透析、血漿成分領域における免疫吸着療法・血漿交換療法などのセットアップから装置の操作・保守管理を行っています。
また腎センターでの患者受け持ちを実施し臨床症状や検査データーなどを分析、透析材料や適正設定のアドバイスを臨床工学技士の視点から提案することで、質の高い透析治療の提供に努めています。
救命救急センター
急性期の患者さんが最新の医療機器を使用し最高の治療が提供できるよう24時間体制で常駐しています。具体的には人工呼吸器の管理や心肺不全患者さんへのPCPSやECMOの操作、緊急血液浄化、緊急内視鏡、高度医療機器使用患者さんの救急搬送介助などを行っています。
総合周産期母子医療センター
新生児部門では7種類35台ある人工呼吸器を患者さんの状態ごとに使い分け使用されることから、医師・看護師との連携協力のもと安全に使用していただける環境を提供しています。また、医師の回診に参加し、患者情報の把握と病態に沿った治療機器の提案を行っています。特殊治療として窒素療法、一酸化窒素療法、脳低体温療法などにも臨床工学技士が積極的に関わり安全に使用できるよう参加しています。
産科部門では日々、分娩監視装置や分娩室、分娩用手術室などの保守点検を行い常にベストの環境を整えるよう努めています。
内視鏡室
内視鏡室ではスコープ、内視鏡装置の保守・点検を行い、検査が安全かつスムーズに行えるように努めています。医師・看護の協力の下、医師と臨床工学技士で検査に入り検査中のトラブル対応だけでなく、患者介助や処置介助、検査中の記録も行っています。消化器内科ではESD、FNA、呼吸器内科ではガイドシース法、TBNAなどの特殊検査を行っており、高額で操作が難しい機器が多いため機器のセットアップと操作介助を行っています。
医療機器管理室
外来・病棟で使用される輸液・シリンジポンプなど代表的な医療機器は中央管理を行い適正な保守に努めています。また、カテーテルアブレーション、ペースメーカー、ICD、マンマトーム、末梢血幹細胞採取、内視鏡やラジオ波など積極的に最新機器の導入や、新しい治療に参加し、円滑に業務・治療が行えるように努めています。