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検体検査

分析部門

夜間・休日を含めた24時間体制を充実し、信頼性の高い検査データを迅速に報告しています。一部検査を除き検体が到着してから1時間以内に結果を報告する体制をとっています。

生化学・免疫検査

肝機能・腎機能・脂質検査、ホルモン検査、感染症検査、血中薬物濃度検査、血液ガス検査などを行っています。

生化学自動分析装置         検体搬送システム           血液ガス  

一般検査

尿沈渣標本鏡検

尿沈渣標本鏡検

尿定性・沈渣測定装置

尿定性・沈渣測定装置

血液検査

血球計算、血液像検査、凝固線溶検査、骨髄像検査を実施しています。血液疾患については血液塗抹標本を作製し、鏡検により白血球分類も行っています。

自動血球分析装置       全自動血液凝固測定装置       血液像目視検査

自動血球分析装置        全自動血液凝固測定装置         血液像目視検査

検査結果の見方

◆ 生化学・免疫検査 ◆

2017年4月1日現在 聖隷基準値
総たんぱく質(TP)基準値6.5 ~ 8.3 g/dL
体内にはたくさんの種類の蛋白質が存在し、それぞれ違う働きをしています。すべての蛋白質の総量を測ることで、蛋白質の合成や使われ方に異常があるかどうかをみます。
正常より多い場合にはどの蛋白質が増えているか詳しく検査をしたり、また少ない場合にはどこかで捨てられていないか、あるいは作られなくなっていないか、水分が多くないか(むくみ)、などを調べたりします。
アルカリホスファターゼ(ALP)基準値100 ~ 320 IU/L
肝臓疾患や骨疾患の指標になります。
■上昇する場合:
 肝臓疾患、胆道疾患、胆汁うっ滞が認められる時、骨疾患、甲状腺疾患、副甲状腺疾患、など
■その他:
 乳幼児期と10-20才頃は成人の3-4倍高くなります。また、妊娠後期にも高くなります。
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)基準値13 ~ 30 IU/L
肝臓疾患や、心臓疾患などの指標で、ALTとともに測定されます。
■上昇する場合: 肝臓疾患、心臓疾患、筋肉疾患、溶血性疾患など
アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)基準値10 ~ 40 IU/L
肝臓や胆道の病気の指標で、ASTとともに測定されます。
■上昇する場合:
 肝臓障害(急性肝炎、アルコール性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝)、胆道疾患など
尿素窒素(BUN) 基準値8 ~ 22 mg/dL
尿素は、蛋白質を合成するアミノ酸が、体内のあらゆる酵素によって変化する過程で生じたアンモニア・炭酸ガスにより肝臓の中で合成され、代謝の最終産物として腎臓から排泄されます。
血液中の尿素窒素は、肝臓での尿素を作り出す能力が低下すると低くなり、腎臓の機能が低下すると排泄されにくくなって高くなります。
クレアチニン基準値男性:0.50~1.00mg/dL 女性:0.20~0.80mg/dL
クレアチニンはクレアチンという物質が変化したものです。筋肉および神経の中で生成され、血液の成分となり腎臓に運ばれます。腎臓ではほとんどすべて尿に排泄されます。
■上昇する場合: 腎臓の機能が低下しているときなど
■低下する場合: 甲状腺の機能が低下しているとき、肝臓障害など
総コレステロール基準値130 ~ 220 mg/dL
コレステロールは、体の中にある脂質の一種で、役割の異なる2つの型が存在し、合わせて総コレステロールといいます。
細胞を包む細胞膜の基本的な構成成分であり、血管の強化、維持に重要な役割を果たしています。また、消化酵素・胆汁酸やステロイドホルモンを作る材料となるので、人体にはなくてはならないものです。しかし、多すぎると動脈硬化症など生活習慣病の原因になります。
LDL―コレステロール基準値90 ~ 140 mg/dL
コレステロールの一種で、体中の細胞にコレステロールを供給しています。動脈硬化性疾患(狭心症、心筋梗塞、大動脈留など)の危険因子と考えられており、悪玉コレステロールといわれています。
HDL―コレステロール基準値40 ~ 100 mg/dL
コレステロールの一種で、動脈内壁にへばりついたLDLコレステロールを取り除き、動脈硬化を防ぐと考えられていることから、善玉コレステロールといわれています。
低下する原因として、喫煙、肥満、運動不足、糖尿病などがあげられます。
nonHDL目標値95 ~ 169 mg/dL
nonHDLとは、血液中に含まれる善玉コレステロール(HDL-C)をすべて除いたコレステロールの値です。
従来は、善玉コレステロール(HDL-C)と悪玉コレステロール(LDL-C)のみ検査していました。しかし、血液中にはこれ以外にもコレステロールは存在しており、2つのコレステロール値だけでは動脈硬化に与える影響を判断できなくなってしまったため、nonHDLが注目されています。また、 nonHDLは、食後でも値が変動しないため、より正確に動脈硬化を発見することができます。
中性脂肪(TG)基準値40 ~150 mg/dL
体内にある脂肪の一種で、体内のエネルギーのうち、使われなかったものは皮下脂肪として蓄えられます。その大部分は中性脂肪です。中性脂肪は食事として摂取された後、小腸で吸収されます。また肝臓で生成される中性脂肪は血液によって体中に運搬され、臓器や組織の維持に重要な役割を果たします。
上昇する原因として、肥満、食べ過ぎ、運動不足、飲酒などがあげられます。
血糖基準値60 ~ 109 mg/dL
血液中のブドウ糖の濃度を表しています。ブドウ糖は全身でエネルギー源としてもっとも利用される栄養素のため、食事や運動によっても血糖値は変化します。血糖値は糖尿病のもっとも重要な指標になります。糖尿病と診断された後も、定期的に測定する必要があります。
■上昇している場合: 糖尿病、食事の影響など
■低下している場合: 運動の影響、治療薬の過量、食事摂取の減少など
C反応性タンパク(CRP)基準値0.0 ~ 0.3 mg/dL
炎症や組織の破壊が起こると増える蛋白質の1つです。回復と共に減少するので、炎症症状を経過観察するうえでの指標となります。

◆ 血液検査 ◆
〈血算・赤沈〉
白血球数:WBC基準値3000~9000/μL
好中球・好酸球・単球・好塩基球・リンパ球の5つに分類されます。
白血球は体内に細菌やウイルス、異物などが侵入したとき、これらを取り込んで破壊したり、免疫抗体を作って、ウイルスやガン細胞を殺したりして、異物から生体を守る働きをしています。
数値が高い場合は、細菌感染症、炎症性疾患、腫瘍性病変の存在が疑われ、数値が低い場合は、血液疾患、脾機能亢進が考えられます。
赤血球数:RBC基準値男性:400~540万/μL
女性:350~480万/μL
血液中に最も多くある細胞で真ん中が凹んだ円盤状の形をしています。
主に生体内でのガス交換に関与し、肺で取り込まれた酸素を全身に運び、不要になった二酸化炭素を回収して肺へ送る働きをしています。
血色素量:Hb(ヘモグロビン)基準値男性:13.0~17.0g/dL
女性:11.0~15.0g/dL
赤血球内に存在し、酸素の運搬に関与しています。
一般的にヘモグロビン値が低下した状態を貧血とよびます。
ヘマトクリット値:Ht基準値男性:38.9~50.2%
女性:33.2~44.4%
血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリット値と言います。
貧血ではその程度に応じて減少し、高ければ、多血症、脱水などが考えられます。
赤血球指数(MCV、 MCH 、MCHC)基準値MCV:80~100fLMCH:29.0~35.0pgMCHC:31.0~36.0%
赤血球の大きさとそこに含まれるヘモグロビン量・濃度を、Hb、Ht、RBCを用いて計算された値で、計算式を以下に示します。
これらの数値を計算することで貧血の分類が出来ます。
■ MCV(赤血球の体積)= Ht/RBC(10⁴μL)×1,000(=赤血球の大きさ)
■ MCH(赤血球に含まれるヘモグロビン量)= Hb/ RBC(10⁴μL)×1,000
■ MCHC(赤血球体積に対するヘモグロビン量の割合)=Hb/Ht×100
血小板数:PLT基準値14.5~35.0万/μL
血小板の役割は止血です。
傷ついた血管に血小板が凝集することで血管をふさぎ止血に至ります。血小板が低いと出血しやすくなります。
網赤血球数:RET(レチクロサイト)基準値0.2~3.0%
網赤血球とは、骨髄から血液中に出たばかりの若い赤血球で、全赤血球の1~2%を占めています。
網赤血球の数は骨髄中での赤血球産生能を反映しています。
赤血球沈降速度(赤沈) :ESR基準値男性:2~10mm女性:3~15mm
血液中の赤血球がガラス管を沈むスピードを検査します。
赤沈の異常は生体が何らかの異常状態にあることを示しています。
沈むスピードが速い(亢進している)場合は炎症、感染症、貧血等が考えられます。

〈凝固系〉
PT(プロトロンビン時間)基準値80~120%
PT-INR0.9~1.1
PT検査は、ワーファリンによる抗凝固療法のモニタリング、肝臓での蛋白合成を推定する目的で実施される場合が多いです。
PTに関連する因子は第Ⅰ(フィブリノゲン),Ⅱ(プロトロンビン),Ⅴ,Ⅶ,Ⅹで、これらの凝固因子欠損・欠乏、異常症などでも延長します。
APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)基準値24~39秒
APTT検査も、PT検査同様出血傾向のスクリーニング検査として、PT(プロトロンビン時間)と一緒に測定されることが多いです。
APTTに関連する因子はプレカリクレイン,HMWK(高分子キニノーゲン),第ⅩⅡ,ⅩⅠ,Ⅸ,Ⅷ,Ⅹ,Ⅴ,Ⅱ(プロトロンビン),Ⅰ(フィブリノゲン)因子です。これらの凝固因子欠損・欠乏、異常症などで延長します。
また、ヘパリン治療のモニタリングとして使われています。
上記2項目を使用して凝固異常症のスクリーニング検査をします。
■ PT正常,APTT正常:第ⅩⅢ因子欠乏症,後天性血友病ⅩⅢ,血小板機能異常症,血管系異常.
■ PT延長,APTT正常:第Ⅶ因子欠乏症
■ PT正常,APTT延長:第Ⅷ,Ⅸ,ⅩⅠ因子欠乏症,von Willebrand病,抗リン脂質抗体症候群,後天性血友病
■ PT延長,APTT延長:第Ⅰ(フィブリノゲン),Ⅴ,Ⅱ,Ⅹ因子欠乏症
HPT(ヘパプラスチンテスト)基準値70%以上
ヘパプラスチンテストは外因系および共通系の凝固因子活性を総合的にみる血液凝固検査のひとつです。肝臓の合成能障害や、ビタミンK欠乏状態のスクリーニングなどに利用されます。
Fib(フィブリノゲン)基準値200~400mg/dL
フィブリノゲンは肝実質細胞で産生され、約80%が血漿中に存在し、残りは組織内に存在しています。
血液凝固メカニズムの最終段階で、トロンビンによりフィブリンに転換し血液を固まらせるという止血機構の中心的な役割をしているほか、血小板の凝集反応や創傷の治癒機転にも関与しています。
血液疾患のスクリーニングとして検査するほか、急性相反応蛋白としての役割もあり、フィブリノゲンが増加する感染症、悪性腫瘍の経過観察にも利用されます。
FDP(フィブリン/フィブリノゲン分解産物)基準値5μg/mL未満
フィブリンとフィブリノゲンがプラスミンという酵素によって処理、分解されます。
このときにできるのがフィブリン/フィブリノゲン分解産物のFDPです。
これが異常に増えるということは、線溶(固まった血栓を溶かす)作用が異常に亢進しており、病気の存在を意味します。
播種性血管内凝固症候群(DIC)の重要な検査でありFDP値が高いということは、凝固異常、血栓ができている状態であることを示しています。
Dダイマー基準値1.0μg/mL未満
FDPの分解成分の種類のひとつ(Dダイマー分画)をDダイマーと言います。
Dダイマー分画は安定化フィブリンの分解によってのみ産生される二次線溶に特異的な成分であることから、Dダイマーの増加は二次線溶の亢進と判断できます。