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~「子育てしている親の役割」~

お子様のご入園、進級 おめでとうございます。
今年は新しく37名の新入園児をむかえ4月は126名でスタートです。昨年開園した4月は83名のスタートでした。定員160名にはまだ満たしてはいませんが、少しでも待機児童が解消するよう体制を整えていくようにしていかなくてはなりません。
そのためには、まず「保育士の確保」です。保育士確保のために国は色々な施策を打ち出しています。がまだまだ不足している現状です。職員の勤務時間は子どもの人数にあわせてシフトを組んでいますが、そのシフトが子どもの保育時間が長く、人数が多くなっているために、シフトが組みにくく、その時間帯の保育士を募集しても応募がないのが現状です。
そのような中での『一億総活躍社会』で、子育て中の母親も就労しやすい制度ができましたが、保育施設が不足、保育士が不足で育休明けでも入園できず、「保育園、落ちた。日本国死ね」のブログが話題になったこともありました。
待機児童解消のために、色々な園が新設されています。当園のような認定こども園をはじめ、保育園、認証保育園、企業主導型小規模保育園など近年あちらこちらに誕生しました。待機児童解消が大きな目的であることはいうまでもありません。「量(施設)の拡大」です。しかし同時に「保育の質の向上」も2年前の「子ども、子育て支援新制度」ではうたわれています。子どもの成長発達もきちんと捉えられる専門職として子どもと関われる職員集団が求められているのです。特に認定こども園は1号認定の子どもも入園できる施設として子どもに教育的な関わりができる資格をもつ幼稚園教諭も保育士資格と併せ持つ職員配置が義務つけられているのです。私たちは常に親の就労支援と子どもの教育(保育)の狭間でどうあるべきかと悩んでいます。就労支援だけに重点を置いたなら託児所です。
 子育ての期間は長いようですが、考えてみると、親として親の役割を子どもと直接触れ合って果たせる時間はとても短いのです。
せいぜい就学前から小学低学年の10歳くらいまででしょうか?その間に人として生きる基礎を親と生活する中で身につける時間でもあるのです。しかし現代は親の生活リズムが乱れ(長時間労働等含め)、大人の生活が優先されているために、子どもの生活リズムが整わなく、やがては朝、起きられず不登校になり、大人になっても引きこもりで社会と繋がることが難しくなっている人たちが増加していると聞きます。 そうした子どもたちと関わっている方と話しているの中で「つくられた障害(障碍)」と言う言葉が使われていました。
 親としてやるべきことは子どもの成長発達に応じて変ってきます。親としてやるべきことをやらないで、子どもを障碍児にしてはいけません。
 園ができることは限られています。親として今、この子たちのために何ができるか? 今の生活の中で子どもの生活リズムを改善できるところはありませんか?保育時間の確認もそうした意味から見直しをお願いしたしだいです。