- 2025年5月1日
- 子どもを真ん中にして
- 子どもを真ん中にして
園長 冨永 裕美
新緑の木々、色とりどりの花壇の花々、晴れ渡った空には鯉のぼりも気持ちよく泳いで子どもたちを楽しませてくれています。早いもので新年度が始まり、1 か月が過ぎました。子どもたちも新しい環境に少しずつ慣れてきているようでうれしく思っています。担任の先生に抱っこされると安心して遊びだしたり、保育室の中にお気に入りの場所が見つかったり、好きなおもちゃができたりして泣き声から笑顔へと変わってきています。一人ひとりの子どもたちにとって園が安心出来る場所になっていけるように私たち保育者は子どもたちと丁寧に関わっていきたいと思っています。また保護者の皆様にとっても、新しい環境の中で過ごすお子さんの様子を心配されていたことと思います。そのような中、先日は保護者会総会・クラス懇談会にたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。クラス懇談会では短い時間でしたが、担任の先生と保護者の皆さんとが顔をあわせ、お子さんの様子や日頃感じていることなどをお話ししていただく機会になったように思います。「他のお母さんか
らのアドバイスを早速取り入れてみると子どもがすごく喜んで食べてくれました。」「忙しい中で色々大変ですが皆さん同じなんだなと安心しました。」などの声も届きうれしく思っています。子どもを真ん中に園と家庭とが協力し、それぞれに求められている役割を果たして行くことが子どもたちの育ちを支えていくことにつながっていくのではないでしょうか。職員も時差出勤をしていますのでなかなかお会いできないこともあるとは思いますが、送迎の際等にはできるだけ声をかけさせていただいたり、コドモンでの配信や掲示物等を使い、お子さんの様子を出来るだけお伝えしていきたいと思っています。ぜひご家庭での様子等も教えていただき、家庭と園とでお子さんの姿を共有し、成長を共に喜び合っていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
話しは変わりますが先日、玉川大学教育学部教授 大豆生田啓友氏による講演「子どもが中心の〝共主体“の保育~子ども・保育者・保護者がワクワクする保育へ~」を聴く機会がありました。その中で、こども家庭庁から幼児期までのこどもの育ちに関わる基本的なビジョン(初めの 100 か月の育ちのビジョン)が閣議決定され、すべての国民に向け示されたことについての話がありました。初めの 100 か月とは、妊娠期からおおむね小学校1 年生の時期をさしています。こども園めぐみで過ごす時期がまさにこの時期になりますね。この時期は子どもの生涯にわたるウェルビーイング、心と体の幸せにとって極めて重要だということがこのビジョンでも示されています。子ども時代の幸せの記憶は大人になっても残っている、そのひとの脳の中に、体の中にずっと残っていくというのです。例えば大好きな絵本を読んでもらった記憶であったり、一緒に遊んだ記憶だったり、お話をうれしそうに聴いてもらった記憶だったり、幸せな瞬間は毎日の中にたくさんあふれているのかもしれませんね。そしてその幸せな記憶は、身近な大人、親御さんや保育者、地域の方々とのアタッチメントを通して安心の土台が築かれ、挑戦する気持ちが生まれ、豊かな遊びと体験を通して培われていくものであります。子どもたちの興味関心に見合った体験や環境を準備し、見守ったり一緒に楽しんだり、失敗したときにはアタッチメントを通して子どもたちはまた安心して、また次の挑戦をする気持ちが生まれていきます。そして、子どもがウェルビーイング幸せと感じるためには、そこに関わる私たち大人もまたウェルビーイングでなければならないでしょう。子どもを真ん中にしながら、保護者の皆さんも、私たち保育者も、地域の方々も共に主体となりワクワクするような毎日を作っていきたいですね。
5 月のさわやかな風の中、これからは園庭や遊歩道、まな広場など戸外で過ごすことが増え、戸外遊びがますます楽しくなっていくことでしょう。子どもたちは開放的な中で自然と触れ合い、草花を摘んだり、虫を見つけたり、おいかけっこをしたり、砂場遊びをしたりとのびのびと過ごしています。豊かな実体験を通して様々なことに興味関心が広がっていくことを願い、園での生活を大切にすごしていきたいと思います。
- 2025年4月1日
- ご入園、進級 おめでとうございます
- ご入園、進級 おめでとうございます
園長 冨永 裕美
聖隷こども園めぐみのある和合せいれいの里内の桜が満開になり、新しい出会いをお祝いしているようでうれしい気持ちがわいてきます。そのような春をいっぱい感じる中で新年度を迎えることができました。とは言え、暖かな日もあればまだまだ寒さを感じる日もあります。新しい生活の中で緊張感もあり疲れも出やすくなるときです。体調を崩さないように生活リズムを整えながら過ごしていきましょう。
先日は年長児の卒園式を無事に終え 36 名のくじら組の子どもたちがこども園めぐみを巣立ち新しい世界へ一歩踏み出していきました。卒園式後も登園していたくじら組の子どもたちでしたが、別々の小学校へと進みすぐには会えないことに寂しさを感じながらも、「また会おうね」「先生遊びに来るね」と再開を楽しみにしているようでした。また、こども園めぐみに登園する最後の日には、多くの親御さんからご挨拶をいただき、お別れを惜しみながら子どもたちの成長を改めて喜び合うひと時となりました。こうして保護者の皆様に支えていただいていることを心から感謝するとともに、卒園していった子どもたちがそれぞれの場所でその子らしさを発揮し、輝いていく事を心から祈ります。
さて、本日新しく 32 名の新入園児を迎え入園式を行いました。また進級した子どもたちは新しいクラスでの園生活が始まりました。園全体では 196 名の子どもたちが一緒に過ごしていきます。はじめて子どもさんを預けることになった親御さんにとっては、不安が大きいことと思いますが、子どもたちが少しずつ園での生活に慣れていってもらえるようお子さん一人ひとりと、丁寧に関わっていきたいと思っています。また、新しいクラスでの生活が始まった在園児の子どもたち、そして保護者の皆様にとっても、期待と不安とが入り混じっていることと思いますが、園が子どもたちにとって安心できる場となり、それぞれの子どもたちがいきいきと生活できるよう担任を含め職員皆で見守っていきたいと思います。新しい生活が始まり、いつも以上に甘えたり、登園時に親御さんから離れられなかったりと様々な子どもたちの姿が見られ戸惑われるかもしれませんね。お子様のこと、持ち物の事など何かご心配な事などありましたら、どんな些細なことでも大丈夫ですので職員にお声掛け下さい。そしてご家庭では、大好きな親御さんにたっぷり甘えさせてもらって安心して過ごせるといいですね。お忙しい中ではありますが、お子様の心の変化を受け止め、子どもたちが安心して過ごせるよう家庭と園とでお子さんの様子を共有できたらと思っていますのでよろしくお願いいたします。
年度末特別保育の期間には保護者の皆さんのご協力をいただいて、新年度に向けた準備と並行して、職員は合同研修や園内での話し合いの時間を持つことができ、ありがとうございました。研修の中では聖隷のこども園・保育園の理念について確認する時間も持つことができました。「キリスト教の精神を基本理念とし、児童福祉法・児童憲章にのっとり、健康で安全・安心な乳幼児の保育・教育を目指し」、具体的には「愛されて愛する心を知り、お互いが大切な存在であることを知る。」「一人ひとりの違いに気づき、お互いを認め合いながらともに主体的に生活する。」「自己発揮できる環境の中で創造性を育てる。」「在園、地域の子育て家庭が心豊かな環境で子育てできるように支援する。」の4つの柱が聖隷のこども園・保育園に共通した理念となります。子どもたちが自分は愛され大切にされていると感じることができる日々を重ねることで、自分のことも、そして友達のことも大好きと思う心が子どもたちの中に育っていくことでしょう。そしてそれは子どもたちの豊かな未来につながっていくと信じています。今この時を生きる子どもたちの、今この時一瞬一瞬を大切にし、子どもたちの力を信じ、子どもたちの園での生活を整え、より充実したものにしていきたいと思います。子どもたちそして保護者の皆様が安心して園生活をおくることができるよう職員一同、精一杯つとめさせていただきます。この1年どうぞよろしくお願いいたします。
- 2025年3月3日
- 1年間を振り返って
- 2025年2月3日
- 遊びの中で育まれる力
- 2025年1月7日
- 新年あけましておめでとうございます
- 2024年12月1日
- 感謝と喜びを持ってすごす
- 2024年11月1日
- 「親子ふれあいひろば」「めぐみっこひろば」を終えて
- 2024年10月18日
- 子どもの成長を見守る
- 2024年9月3日
- 防災の日に寄せて
- 2024年8月6日
- 暑い夏を豊かに過ごす
- 2024年7月2日
- お泊り保育を終えて
- 2024年6月8日
- 心が動き出す瞬間を大切に
- 2024年5月16日
- 子どもを真ん中にして
- 2024年4月1日
- ご入園、進級 おめでとうございます
- 2024年3月6日
- 卒園を前に
- 2024年2月3日
- 子どもの成長を感じる日々
- 2024年1月18日
- 新年あけましておめでとうございます
- 2023年12月7日
- 感謝と喜びを持ってすごす
- 2023年11月25日
- 深まる秋を満喫する
- 2023年10月5日
- 親子で絵本を楽しむ
- 2023年9月5日
- 子どもの思いに共感する
- 2023年8月9日
- 夏祭りを終えて
- 2023年7月5日
- 子どものありのままの表現を受け止める
- 2023年6月3日
- 「見てみて」とわくわくが止まらない毎日を大切に
- 2023年5月6日
- 安心して過ごす
- 2023年4月3日
- ご入園、進級 おめでとうございます
- 2023年3月4日
- 1年を振り返って
- 2023年2月1日
- 人との関りの中で育つ
- 2023年1月11日
- 新年あけましておめでとうございます
- 2022年12月7日
- クリスマスを待つ時間
- 2022年11月11日
- 子どもの育ちを共に支える
- 2022年10月8日
- 気持ちの良い秋を迎えて
- 2022年9月2日
- 防災の日に寄せて
- 2022年8月5日
- 心の成長の土台となるもの
- 2022年7月2日
- また明日も遊びたくなる保育室を目指して
- 2022年6月4日
- 子どもの世界を共に感じる喜び
- 2022年5月11日
- 母の日に寄せて
- 2022年4月8日
- ご入園、進級 おめでとうございます
- 2022年3月1日
- 1年を振り返って
- 2022年2月1日
- 子どもの想いに共感する
- 2022年1月7日
- 新年あけましておめでとうございます
- 2021年12月2日
- 喜びを分かち合う
- 2021年11月6日
- めぐみっこひろばを終えて
- 2021年10月1日
- 親子で味わう絵本の時間
- 2021年9月1日
- 様々な出会いを大切に
- 2021年8月4日
- 子どもの成長を感じるとき
- 2021年7月2日
- 花の日を通して伝えたいこと
- 2021年6月1日
- こども主体の豊かな体験を大切に
- 2021年5月8日
- 子どもを真ん中に
- 2021年4月5日
- ご入園、進級 おめでとうございます
- 2021年3月3日
- 巣立ちの時を前に
- 2021年2月5日
- 子どもたちの成長を感じながら
- 2021年1月8日
- 新年あけましておめでとうございます
- 2020年12月2日
- クリスマスを待つ喜び
- 2020年11月5日
- 「めぐみっこひろば」を終えて
- 2020年10月2日
- 秋の訪れを感じながら
- 2020年9月2日
- 暑い夏を過ごしながら
- 2020年8月4日
- 生き生きと学ぶ子どもたちのために
- 2020年7月2日
- コロナ渦の中で想うこと
- 2020年6月3日
- 子どもの心が動き出すときを大切に
- 2020年5月7日
- 今大切にしたいこと
- 2020年4月3日
- ご入園、進級 おめでとうございます
- 2020年3月4日
- 巣立ちの時を前に
- 2020年2月4日
- 子どもたちの成長を感じながら
- 2020年1月7日
- 新年あけましておめでとうございます
- 2019年12月2日
- クリスマスを待つ時間
- 2019年11月1日
- 深まる秋を感じながら
- 2019年10月2日
- 子どもにとって大切なこと
- 2019年9月4日
- 防災の日を迎えて
- 2019年8月1日
- 一人ひとり大切な存在
- 2019年7月4日
- 様々な人、もの、自然との出会いを大切に
- 2019年6月10日
- 子どもの遊びを見守りながら
- 2019年5月15日
- ~「一人ひとり大切な子どもたち」~
- 2019年4月23日
- ~「ご入園、進級 おめでとうございます」~
- 2019年3月19日
- 「神さまからの一番美しい贈り物」
- 2019年2月13日
- 「自己肯定感は隣人愛の第一歩」
- 2019年1月9日
- 「ボーっと生きてんじゃねーよ」 ~チコちゃんに叱られる~
- 2018年12月4日
- 「もうひとつの天国の預金通帳」
- 2018年11月6日
- 「自分は社会でなにができるか」
- 2018年10月9日
- 「子どもたちの“今”が未来を創る」
- 2018年9月19日
- 「子どもから学ぶ②」
- 2018年8月9日
- 「こどもから学ぶ」
- 2018年7月4日
- 「アガパンサスと私」
- 2018年6月4日
- 「親として今この子にできることは」
- 2018年5月7日
- ~「『母の日』って」~
- 2018年4月4日
- ~「子育てしている親の役割」~
- 2018年3月1日
- 「子育てをたのしむ」
- 2018年2月2日
- 「幼児保育・教育の無償化」で日本の未来は?
- 2018年1月10日
- 「自己との対話」で「自分を愛する」
- 2017年12月1日
- 「イエスキリストの誕生を信じますか?」
- 2017年11月2日
- 「子育てはコスパが悪い?」
- 2017年10月3日
- 「交流ひろば‘‘まな’」
- 2017年9月4日
- 「繰り返してはならない‘戦争’」
- 2017年8月2日
- 「認知能力と非認知能力」
- 2017年7月12日
- 「子どもと対等な関係って」
- 2017年6月1日
- ~「認定こども園めぐみ」の役割~
- 2017年5月1日
- ~神さまのおなかの中で~