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子どもの想いに共感する

園長  冨永 裕美
暦の上では春の訪れ「立春」が近づいてきました。少しずつ春の訪れを感じていく季節ですが、先日は雪が舞うような寒い日もあり、まだまだ寒さが厳しい時期ですね。2月3日には園では安全に十分留意しながら節分の行事を行う予定です。日本古来の伝統行事に触れながら、子どもたちの健やかな成長を願っていきたいものです。
静岡県にも新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が適応され、保護者の皆様にも心配な日々が続いていることと思います。今回のオミクロン株は低年齢層にも感染が広がりやすいということもあり園でもかなり神経を使っています。浜松市からの依頼を受け家庭保育のご協力いただいている皆様ありがとうございます。また心配しながらも毎日お仕事に向かわれる保護者の皆様にも少しでも安心していただけるよう、園としてできる感染対策を続けていきたいと思っています。今後もお子さんそして保護者の皆様ご自身の体調管理に十分留意してお過ごしください。引き続き毎日の検温等ご協力をお願いいたします。
さて、先日は毎年行っている食生活に関する調査にお答えいただきありがとうございました。アンケート結果を配布させていただきましたので是非ご覧ください。その中で園の給食に関して「子どもが毎日の給食をとても楽しみにしています。」「園でバランスの良い食事を出して頂きありがとうございます。」「家庭ではあまり作らないメニューなどもあり嬉しいです。」「「給食のサンプルを見ながら親子での会話が弾みます。」「絵本献立の取り組みをぜひ続けてください。」「レシピを参考にしています。」など、沢山のお言葉を書いていただきました。園としても日々の食事体験を大切にしていきたいと考えていますが、保護者の皆さんにも関心を持っていただけていることに感謝いたします。これからも子どもたちの食に関する発信を続けていきたいと思います。ぜひご家庭での食事体験に参考にしていただければ嬉しく思います。
早いもので今年度も残すところ、2ヶ月となりました。子どもたちの成長を日々色々な場面で感じています。園生活の中で楽しんできたことや熱中している遊びなどを通して、子どもたちは日々多くの経験をし、学びを深めています。自分たちで創り上げる楽しさや達成感を味わったり、新しいことに挑戦したり、うまくいかないことに何度も取り組んだり、工夫したりと、年齢によって学びの様子は少しずつ違ってきますが、私たち大人は子どもを主体にして、子どもたちがやりたいと意欲的に取り組めるよう見守ったり、一緒に考えたり、褒めたり励ましたりしながら子どもたちの意欲関心を高めていきたいと思います。その中で大切にしていきたいことに「共感」があります。キリスト教保育という冊子の2月号にこの「共感」について書かれている文章がありましたので紹介します。『あるがままの自分を「これでよいのだ」と受け入れ、かけがえのない存在として認める感情を「自己肯定感」あるいは「自尊感情」と言います。自尊感情とは、自分の良いところも悪いところもひっくるめて、自分を大切な存在として良し、と思える根源的な感情で、私たちが力強く健やかに生きるための土台であり、挫折や失敗を経験しても自分の存在そのものの価値を自ら否定することなく自分を支えてくれるものです。子どもたちの自尊感情は乳幼児期における養育者などの重要な他者からの絶対的な愛情と共感の体験を通して育まれるものです。』とありました。「きれいだね」「わくわくするね」「辛かったんだね」「心配なんだね」と想いに共感してもらった経験が子どもたちの心の安定に繋がります。子どもたちにとって家庭は基盤であり、様々なことに共感しあえる大切な場所です。愛着関係をしっかりと育み、何気ないような子ども成長を喜び合える関係性の中で子どもたちの自己肯定感・自尊感情が育っていくのだと思います。そして保護者の皆さんと一緒に私たち保育者も、子どもたちの成長、特に目には見えないような心の成長をも喜び合っていきたいと思います。
年度末に向け、どのクラスでも子どもたち一人ひとりの成長発達をしっかりと押さえ、次のクラスへとつないでいけるよう、園生活の充実を図っていきたいと思っています。