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クリスマスを待つ時間

園長  冨永 裕美
ここ数日、日中は温かな日もありましたが、いよいよ寒さも厳しくなり本格的な冬が訪れるとのことです。
さて、先日より園での新型コロナウイルス感染の広がりが見られ、クラスによって学級閉鎖、家庭保育のご協力等の対応を取らせていただいております。保護者の皆様にはご心配とご迷惑をおかけし申し訳なく思っています。お仕事の都合をつけてお休みにご協力いただくなど、ご理解ご協力をいただき感謝申し上げます。今後の状況はまだわかりませんが、緊張感は続いていきそうですね。少しでも早く状況が落ち着くことを祈るばかりです。インフルエンザや嘔吐下痢症などの感染症も心配な時期です。規則正しい生活リズムを心がけ、体調管理に気を付けて過ごしていきましょう。
先日乳児クラスで「親子ふれあいの集い」を開催致しました。コロナ禍の中で乳児クラスでは保護者参加型の行事や保育参加がなくなり、保護者の皆様に園での子どもたちの様子を知っていただく機会が少なくなっていました。何かできないかということで急遽企画したものでしたので都合がつけられなかったご家庭もあったかと思い申し訳ありませんでした。それでも多くのご家庭が参加してくださりいつも過ごしている園庭や愛光園のお庭、遊歩道、ホールなどで一緒に遊んでいただきました。クラスごとの交代制でしたので、時間的には十分ではなかったと思いますが、日頃楽しんでいる遊びや、場所を知っていただく機会になったようでうれしく思います。アンケートからも「短い時間でも子どもの成長を感じることができてうれしかった。」「自然とたくさん関わって遊んでいる姿を見られて良かった。」「連絡帳で毎日読んでいた場所がどういう所か分かり、ここでみんなと遊んでいることを感じて嬉しく思った。」「もう少し時間があるとよかった。」など沢山の感想をいただきました。今後も無理のない範囲でこうした機会を作り、保護者の皆さんと子どもたちの成長を共に感じ喜び合っていきたいと思います。
園では豊かな実りに感謝する収穫感謝祭を終え、クリスマスを待つ期間アドヴェントに入りました。クリスマスの飾り作りが始まり讃美歌を歌う子どもたちの歌声が聞こえ始めました。園の中では巷のきらびやかなクリスマスの飾りつけとは少し雰囲気が違うクリスマスの準備が始まっていきます。先日クランツの1本目のろうそくに灯をともしアドヴェントの礼拝を守りました。このクランツには4本のろうそくがたてられています。毎週1本ずつ灯をともし、4本目が灯るクリスマスの日を楽しみに待っていきたいと思います。キリスト教の精神を保育の基本理念に置く当園にとって、イエス様のお生まれを祝うクリスマスはとても大切なものと考えています。クリスマスは神さまが私たち一人ひとりのために大切なひとりごイエス様を贈ってくださった出来事です。神さまの方から私たちのところへ来てくださったクリスマスの出来事を通して、神さまは私たち一人ひとりのことを大きな愛で包んでくださっていること、イエス様のお誕生は神さまからの私たちへの大切な贈り物であるということを子どもたちにも伝えていきたいと思います。そしてうれしいクリスマスを心待ちにしながら過ごす時間が、一人ひとりの子どもたちにとって心豊かな時となるよう一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。また、子どもたちにとってクリスマスが与えられる喜びだけでなく、誰かのために自分ができることを考え、目には見えないけれど子どもの心に愛を育むときとなることを願っています。そのような想いから献金についてもご協力いただければ幸いです。クリスマスを待つアドヴェントの期間、神様の大きな愛を感じながら、感謝と喜びを持ってすごしていきたいと思います。