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楽しかったね、夏の生活

園長  冨永 裕美
9月に入りました。赤とんぼが飛び始めたり、夕方暗くなるのが少し早くなっていたりと季節が進んでいることを感じますが、まだまだ酷暑は続いています。最近では、新型コロナや百日咳といった感染症流行のニュースも聞かれますね。今のところ園内では流行の兆しはありませんが夏の疲れも出てくる時期です。熱中症や様々な感染症等で体調を崩さないように留意しながら過ごしていきたいと思います。
さて、暑い夏の間、毎日熱中症アラートを確認しながら活動を考えて過ごしてきました。室内での遊びも多くなりましたが工夫しながら、運動遊びも等も楽しんできました。また、プールでの水遊び、色水遊び、泡遊び、氷遊びといった夏ならではの遊びも沢山楽しみました。こうした活動が続けられる環境に感謝しています。
幼児クラスでは小さな生き物との出会いもありました。いるか組・くじら組ではカブトムシを飼育しています。このカブトムシたちはペットボトルで作った仕掛けを夜の間木に結びつけて置き、翌朝ワクワクしながら捕まえたカブトムシです。ペットボトルの仕掛けの中に何を入れたらいいか子どもたちと色々考えながら試行錯誤していました。スイカの皮やバナナも入れてみましたが、「昆虫ゼリーの方が好きみたい」と発見したり、バナナまみれになってしまったカブトムシに保育者の方がびっくりしてしまったり、色々なエピソードがありました。ぺんぎん組では偶然見つけたザリガニに大興奮。担任の先生も一緒になってどうやったら飼育できるか色々準備していました。隠れる場所も必要と飼育ケースの中に小石やブロック片を入れてあげたりしていました。翌日の朝、担任の先生と一緒に小さな図鑑をもって事務所にやってきたAくんとBくん。ページを開いて「ザリガニは煮干しも食べるって書いてあるよ。園長先生煮干しを買ってください」と嬉しそうに教えてくれました。「そうなんだね。準備しようね」そんな会話が広がりました。しかしその日の夕方飼育ケースの中で動かなくなってしまったザリガニ。とても悲しそうな子どもたちと保育者でしたが、生き物の生死に関わったことも子どもたちにとっては貴重な経験になったことと思います。その後そっと土に埋めてくれたとのことです。子どもたちと保育者がワクワクしたりドキドキしたり、うれしかったり、悲しかったりと心を動かし、保育を作りあげていくことはとても素敵ですね。これからも園の生活の中で、様々なことを実際に体験しながら子どもたちの興味関心が広がっていくお手伝いをしていきたいと思います。楽しかった夏ならではの生活も残りは短くなってきますが十分に楽しんでいきたいですね。
話しは全く変わりますが先日こども園めぐみの職員間で、それぞれの職員の良いところや日頃の思いを短い手紙にして伝えようという試みをしました。一緒に働く仲間ですが、思いを言葉にすることはできているようでなかなかできていないのではと計画してくれた職員。実際に言葉にするためにはいつも以上に相手をよく見たり、いつも以上に相手に気持ちを向けたりしました。そしていつも互いに支えられていることに自然と感謝の気持ちを伝えていました。そして子どもたちとの関係の中でもできるだけ子どもたちを肯定的にとらえ、いつも一人ひとりが大切な存在であることを心にとめておきたいと改めて感じるひと時となりました。忙しい毎日ですが、ぜひご家族そして子どもたちの気持ちに寄り添いながら当たり前の毎日に感謝しながら過ごしていけたらと思います。