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子どもたちの成長を感じながら

園長  冨永 裕美
暦の上では春の訪れ「立春」が近づいてきました。明日2月2日に園では安全に十分留意しながら節分の行事を行う予定です。日本古来の伝統行事に触れながら、子どもたちの健やかな成長を願っていきたいものです。少しずつ春の訪れを感じていく季節ですが、暖かく過ごしやすい日があるかと思えば、雪が舞うような寒い日もありますね。体調をくずしやすい時ですが、生活リズムを整え、健康に過ごしていきたいですね。保護者の皆様もお子さんそして保護者の皆様ご自身の体調管理に十分留意してお過ごしください。毎日の検温等引き続きご協力をお願いいたします。
早いもので今年度も残すところ、2ヶ月となりました。子どもたちの成長を日々色々な場面で感じています。その中でも私たち保育者は子どもたちの姿をしっかりととらえ、育ちを支えていくことが大きな役割となります。そこで事例を持ち寄り学び合う場を創っています。私たちが大切にしている保育観は、子どもはまだ幼くて「できないこと」「わからないこと」ばかりなので「教えなければならない」という視点でとらえていくのではなく、子どもは能動的に環境に関わり、その中で「自分で考え、学ぶ力」を持っているという視点に立ち、大人の役割は子どもがその力を十分に発揮できるように支えることと考えていますいます。例えば0歳児のA君は、何度も手に持ったボールを下に落とし、弾む様子をよく見ています。水道の水受けの丸いボールの中に偶然ボールが落ちると弾み方が違うことが面白いのか何度も何度も繰り返していました。こんなに小さい赤ちゃんですが、学びに向かう力が培われていることがわかります。身の周りのことを自分でやってみようと繰り返している1・2歳児の子どもたち。自分でズボンに足を通そうとしながら何度も同じ方に両足が入ってしまう場面がありました。そっと見守っていると、何度も足を入れたり出したりしながら挑戦を続けます。そしてしっかりはけると満面の笑顔になっていました。大人が手伝ってしまえば一瞬で履けてしまうのですが、うまくいかないけれどいろいろと試しながら習得していることがわかります。幼児クラスになると集団のゲームを通しても子どもが考えたり、試したりしながら楽しんでいる姿をよく見かけます。
こうして、園生活の中で楽しんできたことや熱中している遊びなどを通して、子どもたちは日々多くの経験をし、学びを深めています。自分たちで創り上げる楽しさや達成感を味わったり、新しいことに挑戦したり、うまくいかないことに何度も取り組んだり、工夫したりと、年齢によって学びの様子は少しずつ違ってきますが、私たち大人は子どもを主体にして、子どもたちがやりたいと意欲的に取り組めるよう見守ったり、一緒に考えたり、褒めたり励ましたりしながら子どもたちの意欲関心を高めていきたいと思います。
さて、園では現在くじら組の保護者の方との「卒園面談」を行っています。これは、卒園(就学)を迎えるにあたり、園での生活から見えているお子さんの様子や、家庭での姿を互いに共有したり、心配していることを伺ったりしながら残りの期間をどのように過ごしながらその子が自信をもって新しい1歩を歩みだしていくことができるようにどんな後押しが出来るかと行っているものです。面談をする中で感じることはやはりどの子にとっても家庭が基盤であるということです。少しずつ大きくなっていく子どもたちですが、まだまだこの世に生まれて数年しかたっていないのです。愛着関係をしっかりとはぐくみ、何気ないような子ども成長を喜び合える関係性の中で子どもたちの自己肯定感も育っていくのだと思います。そして保護者の皆さんと一緒に私たち保育者も、子どもたちの成長特に目には見えないような心の成長をも喜び合っていきたいと思います。
年度末に向け、どのクラスでも子どもたち一人ひとりの成長発達をしっかりと押さえ、次のクラスへとつないでいけるよう、園生活の充実を図っていきたいと思っています。