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子どもの成長を感じる日々

園長  冨永 裕美
暦の上では春の訪れ「立春」が近づいてきました。少しずつ春の訪れを感じていく季節です。この冬は暖かく過ごしやすい日が多いですが、先日は雪が舞うような寒い日もありましたね。寒暖差が大きく体調をくずしやすい時ですので、生活リズムを整え、健康に留意して過ごしていきましょう。静岡県内、浜松市内でもインフルエンザや新型コロナウイルス感染症等がかなり流行してきているようです。引き続きお子さんの体調管理に十分留意してお過ごしください。園では園としてできる感染対策を今後も続けていきたいと思っています。
早いもので今年度も残すところ、2ヶ月となりました。子どもたちの成長を日々色々な場面で感じています。私たちお子さんに関わらせていただく保育者は専門職として、子どもたちの姿をしっかりととらえ、子どもたちの育ちを支えていくことが求められています。その一つの取り組みとして職員間で保育実践記録を持ち寄りクラスを超えて子どもの育ちを共有しています。今回は保護者の皆さまにも少し紹介します。  
0歳児ほたる組雨の日の出来事です。つかまり立ち伝い歩きが楽しくなってきたA君。窓につかまり立ちをしながらテラスのほうを見ていると窓の外がいつもと違うことに気が付いたようです。強く降る雨の音に興味を持ったのかA君は、次第に左右の足を交互に浮かせながら雨音に合わせてリズムを取り始めました。すると隣でつかまり立ちをしながら同じようにテラスを見ていたBちゃん。リズムをとりながら足を動かしているA君の様子をみているなと思うと真似をして同じように足を動かし始めました。つかまり立ちが始まったばかりの小さな赤ちゃんですが、周囲の状況や友達の姿に興味を持ち、それを自分なりに表現して楽しんでいることがわかります。
また、先月の園だよりで紹介しましたサークルタイム(話し合いの時間)は4歳児いるか組でも行っています。12月・1月の話し合いのテーマは「お祭りごっことお店屋さんごっこ」についてでした。秋に楽しんで以来子どもたちのやりたい気持ちが膨らんできたことで話し合いを継続しているようです。どんなことをしたいのか、何を作りたいのか、そのために何が必要か等それぞれの思いを伝えあい、準備をはじめています。自分で何をやりたいか考えたり選択したり、友達とイメージを共有させ取り組んだりする力が伸びてきて成長を感じています。
身の周りのことを自分でやってみようと繰り返している1・2歳児の子どもたち。玄関先でも自分の靴を持ってきて靴下や靴を履こうと挑戦しています。中には靴下がくるっと回ってかかとが上になってしまいなかなかうまくはけず何度もやり直している姿もあります。そっと見守っていると、何度も何度も足を入れたり出したりしながらしっかりはけると満面の笑顔になっています。大人が手伝ってしまえば一瞬で出来てしまうのですが、いろいろと試しながら挑戦していることがわかります。
私たち大人から見れば、子どもはまだ幼くて「できないこと」「わからないこと」が多く、「教えてあげなければ」「手伝ってあげなければ」という存在ととらえがちです。しかし子どもは自分から環境に関わり、その中で「自分で考え、学ぶ力」を持っているという視点に立ち、大人の役割は子どもがその力を十分に発揮できるように支えることが大切であると考えて接しています。生活・遊びを通して、子どもたちは日々多くの経験をし、学びを深めています。自分たちで創り上げる楽しさや達成感を味わったり、新しいことに挑戦したり、うまくいかないことに何度も取り組んだり、工夫したりと、年齢によってその様子は少しずつ違ってきますが、私たち大人は子どもを主体にして、子どもたちがやりたいと意欲的に取り組めるよう見守ったり、一緒に考えたり、褒めたり励ましたりしながら子どもたちの意欲関心を高めていきたいと思います。子どもたちの姿、育ちの様子はコドモンでも沢山発信していきたいと思っています。
園では3週にわたり交代でクラス懇談会を開催しています。お忙しい中ご参加いただきありがとうございます。この1年を振り返り園での様子をお伝えしたり、保護者の皆さんと一緒に子どもたちの成長を共有したり、保護者の方同士で情報を交換することができました。そして保護者の皆さんと一緒に私たち保育者も、子どもたちの成長特に目には見えないような心の成長を共有することができうれしく思いました。年度末に向け、どのクラスでも子どもたち一人ひとりの成長発達をしっかりと押さえ、園生活の充実を図り残りの期間を過ごしていきたいと思っています。