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1年間を振り返って

1 年間を振り返って
園長 冨永 裕美
 吹く風が少しずつ暖かくなり、日の長さや木々の芽吹きなど色々な場面で春の訪れを感じます。季節は移り変わっていきますが、この後再び寒くなる予報もあるため体調を崩さないよう、油断せずに過ごしていきたいですね。
 さて、早いもので、今年度も残りひと月となりました。この1年間を振り返ってみますと、子どもたちは日々様々な経験をし、成長した姿を見ることができうれしく思います。色々なクラスへ「おはようございます」と顔を出すのですが、その際にも子どもたちの成長の様子を垣間見ることができます。入園進級したころは、保育者に抱っこされたり、側にいてもらわないと不安で泣いてしまっていた小さな子どもたちが、笑顔で駆け寄ってきてくれたり、読んでとばかり絵本を差し出してくれたりします。大好きな担任の先生が見守っていてくれるから大丈夫、先生から離れて探索活動が広がっている様子がわかります。担任の先生との間でしっかり愛着関係が築かれたことが心の土台となっているのですね。安心できる環境の中で日々成長している子どもたちです。
 幼児クラスにいくと朝の支度を一生懸命取り組む子どもたちの姿があります。保育者に見守られながらも自分でできるという喜びを感じているように思います。支度が終わると友だちのところに駆け寄り、自分の好きな遊びをはじめています。「園長先生見ていてね」と楽しんでいることを一生懸命教えてくれる子どもたちの目はキラキラと輝いています。年長クラスでは友だちと協力して積み木で作った大きな塔も登場していました。こま回しやけん玉に挑戦している子どもたちは得意げにやって見せてくれました。最近では刺激を受けた年中・年少クラスでもこま回しやけん玉に挑戦している子どの姿があります。お兄さんお姉さんに憧れながら興味関心が広がっていきますね。
 また先日行わせていただいたクラス懇談会でも家庭の様子をうかがう機会があり、ここでも家庭での姿を共有させていただきうれしく思いました。今後も保護者の皆さんとお話しする機会や、コドモンなどでお子さんの育ちを発信していきたいと思います。
 聖隷こども園めぐみの教育・保育の目標に一つに「愛されて愛する心を知り、お互いが大切な存在である事を知る」があります。子どもたちが、周囲の大人から愛され受け入れられ、認められていることを日々実感しながら過ごす中で、自分がかけがえのない存在であることを感じ、自己肯定感を育んでいくことができるように、保育者として子どもたちとの関りを大切にしていきたいと考えています。安心できる関係の中で、子どもたちは少しずつ周囲にも目を向け、友だちの存在を意識し、お互いが大切な存在であることを感じていけるようになっていきます。子どもたちにとって今この時しかない一瞬一瞬を大切にしていく保育の営みを続けていきたいと思っています。1 年の締めくくりの 3 月、子どもたちの育ちをしっかりおさえ、保護者の皆さんにお伝えしながら成長を共に喜び合っていきたいと思います。
 この 3 月、くじら組 36 名の子どもたちが卒園を迎えます。聖隷こども園めぐみで過ごした時間は一人ひとり違いますが、どんな時も神さまが共にいて下さることが子どもたちの力になっていくことを願っています。そしてご家族や周囲の沢山の方の愛情の中で安心して新しい一歩を踏み出していってほしいと思います。
 最後になりましたが保護者の皆様には一年間、園の運営にご理解とご協力を頂きましたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。