グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 花の日を通して伝えたいこと

花の日を通して伝えたいこと

園長  冨永 裕美
雨の日が続き、梅雨明けが待ち遠しい季節となりました。子どもたちが楽しみにしているプール開きも延期となっています。来週には行なえるかなと楽しみにしています。新型コロナウイルス感染症感染予防として示されている「新しい生活様式」にそって、プール遊びも感染防止を考慮し行っていく予定です。一度にプールに入る人数を減らし、活動の日もクラスごと交代で行なうなど工夫しながら行なっていきたいと思います。プールに入られる日は限られてきますが、その他にも泥んこ遊びや夏ならではの遊びを十分に楽しんでいきたいと思います。こうして水遊びが出来る環境に感謝し、また安全に十分配慮して、子どもの成長にとって大切な経験となるようにしていきますので準備等ご協力をお願いいたします。
さて、先月行われた「花の日」では、美しい花を囲んで礼拝を守ることができました。今年はご家庭より花を持ち寄って頂き、きれいな沢山の花を囲んで感謝の時をすごしました。花の持ち寄りにご協力頂きありがとうございました。花の日はキリスト教の行事として行っていますが「こどもの日」とも呼ばれています。花の日を迎えるにあたり職員間でこの行事を通して子どもたちに何を伝えていきたいのか、どのような経験をさせていきたいのかと話し合いをしました。花には大きく華やかに咲く花もあれば、道端にそっと咲いている野の花のような小さな花もあります。色や形、香りなどもみんな違っていますが、どれも美しく人々を癒してくれる存在です。花と同じように私たち人間も一人ひとり、みんな違っています。花の日の行事を通して、子どもたち一人ひとりかけがえのない存在であること、そしてどんな時も神様が私たち一人ひとりを愛してくださっている事を子どもたちにも伝えていきたいと確認し合いました。また、施設訪問は出来ませんが、子どもたちに花を届け、皆で喜びを分かち合ったり、自分たちが喜ばれる存在であることも経験させたいという私たちの思いも大切にし、園内で花を贈りあう場を作りました。幼児クラスの子どもたちが乳児クラスに出向き花束とカードを手渡しました。異年齢のささやかな交流のひと時でしたが、笑顔があふれていました。乳児便り、幼児便りでもその様子をお伝えしましたので是非お読みください。また、それぞれのクラスでカード作りも行っていきました。幼児クラスでは、カードの届け先について子どもたちに伝えていきながら3学年で協力して制作をしていきました。和合せいれいの里内の施設や近隣の病院・施設など多くの方々が私たちの周りにいてくださること、本当は子どもたちに出会えることを楽しみにしていてくださることなど担任の先生から聴いた子どもたちです。子どもたちなりに相手の方々に思いをはせながら一生懸命カードを作っていてとてもうれしく思いました。もって来ていただいた花と一緒に、手作りのカードは職員が代表して届けてきました。人と人とが当たり前のように関わり合えない今の状況ではありますが、こうした気持ちの交流は大切にしていきたいと思います。
新しい生活様式を意識しながらこども園という中で出来ることは何か問いながらの毎日です。コロナ渦の中で、出来る限りの密を避けながらも、子どもの育ちのためには、豊かな人と人との関わりが大切であり保障していきたいという相反する価値観の中にあります。このような今を目の前の子どもたちは生きています。命を守りながら、子どもたちの未来を守りたい。子どもたちの未来のために私たちに出来ることを精一杯行っていきたいと思います。そして、保護者の皆様と一緒に子どもたちの育ちを支えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
最後になりますが先日の清掃奉仕には保護者会の役員の皆様をはじめ、沢山の保護者の皆さんに参加していただき感謝申し上げます。園周辺の草取りや、園庭整備、プールの設置等ご協力いただき、子どもたちが過ごしていく空間があちらこちら、とてもきれいになりました。
これからの季節の変わり目、体調を崩しやすい時でもあります。生活リズムを整え、引き続き手洗い等を丁寧に行いながら、健康に過ごしていくことができるようにしていきましょう。