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ホーム  > 園長コラム  > 「アガパンサスと私」

「アガパンサスと私」

最近は毎日はっきりしないお天気が続き、お部屋にある湿度計も『HI』となっていて驚きました。じめじめした気候の中では、幼い乳幼児は体温調節が難しく体調も崩し勝ちです。だからと言って常に快適な空調管理の中での生活だけでは子どもは汗をかくことがなく、身体の成長においては汗をかいて体温を調整する機能が未熟になり、汗腺の発達も影響すると聞きます。ご家庭においてもこの時期は特にお子様の成長発達に合わせて的確なお部屋の空調管理を心がけたいものです。
この時期に咲く花で『アガパンサス(紫君子欄)』と言う花をご存知でしょうか。青紫の色をした下の写真のような花です。
私事で恐縮ですがこのアガパンサスは忘れられない思い出があります。それは、私が小学校5年生の担任の先生のお宅に遊びに行った時に、先生から頂き、家に帰って庭に植えたのが、半世紀たった今でも実家の庭にはこのアガパンサスが、かなりのスペースを占領し、今もこの時期には花を咲かせています。
ご存知の方も多いと思いますが、アガパンサスの名前は、ギリシャ語のagape(アガペ 愛)からつけられていると言われています。
またギリシャ語の『愛』について調べてみますと『愛』は3つあり《①アガペー〈母なる愛、無償の愛、愛の中でも「犠牲」が愛としてとらえられる、②フィリア(友情、純粋な心で愛すること。兄弟愛)、③エロス(必ずしも肉体的なことを表現したものではなく「エゴ」と「エゴ」のぶつかり合いの(お互いのを理解しあう)愛。男女の愛)》とありました。また①「アガペーはキリスト教における神学概念で、神の人間に対する「愛」を表す。神は無限の愛(アガペー)において人間を愛している。」とありました。
「アガパンサス」の花を見るといつも小学校の頃を思いだし、実家で半世紀も枯れることなく毎年この時期に咲いているのを見ると、自分が今まで生きてきた歴史と重なります。そして幾度か、先生から頂いた花が「なぜアガパンサスだったのかな?・・もし違う花だったら・・・」と考えた時もありましたが、『今こうして生きていること自体が、神さまの計画の中でのこと。私が解かるはずがないし、解かろうとする必要もない。』と思うようになりました。今こうして生かされ、
愛されていることに感謝です。
参考までに聖書に『愛』について「神の愛(アガペー」を具体的に示された箇所を
記しておきます。

<コリント信徒への手紙Ⅰ 13章4節>
『愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。 不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える』