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子どもにとって大切なこと

園長  冨永 裕美
まだまだ暑い日もありますが、朝夕に吹く風の心地良さ、木々の葉の色づきなど、あちらこちらに秋の訪れを感じるようになりました。子どもたちは夏の間毎日楽しんだ水遊びを終え、最近はお散歩に出かけたり、園庭で過ごしたりと戸外での遊びが活発になってきました。体操やダンスを踊ったり、鬼ごっこや追いかけっこをしたり、遊具で遊んだり、子どもたちは体を沢山動かし元気いっぱいです。また、砂遊びや団子作りなど興味のある遊びを毎日くり返してじっくり遊ぶ姿も見られます。好きなことを見つけ夢中になって遊ぶ経験はとても大切です。
私たちが基本としている認定こども園教育保育要領及び保育所保育指針の解説の中には、「乳幼児期は、生活の中で興味・関心や欲求に基づいて、自ら周囲の環境に関わるという直接的な体験を通して、心身が大きく育っていく時期である。子どもは身近な人やものなどあらゆる環境からの刺激を受け、経験の中で様々なことを感じたり、新たな気づきを得たりする。そして充実感や満足感を味わうことで、好奇心や自分から関わろうとする意欲を持って、より主体的に環境と関わるようになる。」とあります。これらは、決してバーチャルな体験では得られないものであって、自分の体を使った直接的な体験が大切になってくるのです。子どもが自らの力でやりたいことを見つけ、集中して遊ぶ中で、興味関心が広がり、遊びを工夫しようと考える力が育ちます。また、体を思い切り動かして遊ぶ事の楽しさを知り体力がついていく事も乳幼児期の発達に大きく関わります。子どもたちの様々な力を育てていくためにも、好きな遊びを夢中になって楽しむことを、園生活の中でも大切にしていきたいと思っています。
今月末にはめぐみっこひろばが予定されています。この行事は子どもたちの発達を考慮し、乳児クラス幼児クラスに分かれて行います。乳児クラスではめぐみ保育園の子どもたちも一緒に室内で行ないます。「親子でからだを動かして遊ぶ」「普段の保育で経験していることを親子で楽しむ」ことをねらいとしています。また、幼児クラスのねらいは「からだをいっぱい動かした、楽しかった、頑張ったという満足感を味わう」「子どもたちだけでなく、そこに参加する人たちが共に楽しむ」です。日ごろの遊びやそれぞれの年齢発達に応じ、目標に向かってがんばったり、新しいことに挑戦したり、失敗して落ち込んだり、悔しい気持ちを持ったり、友だちと協力したりと様々な経験をしていけるよう配慮し、心身の成長発達につなげていきたいと考えています。園での行事は、子どもたちの成長にとってひとつの大切な経験の場となって欲しいと思っています。
いよいよ消費税増税の一部を財源とした、幼児教育・保育の無償化がはじまります。少子化対策、待機児童解消に本当に有効なのか、保育の安全性と質の確保はどうなっているのか等、様々な問題が懸念される中でのスタートとも言えこの先の動向から目が離せません。このような中で私たち教育・保育施設では保育の質の確保・向上を行うことが重要だと考えています。そして、子どもたちが心豊かに成長していくためには、家庭との連携がとても重要であるとも考えています。社会が大きく変動している中ではありますが、乳幼児期の子どもたちにとって何が大切なのか子どもを真ん中において共に考えていきましょう。