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今大切にしたいこと

園長 冨永 裕美
新緑が目にまぶしく、吹く風の心地よさを感じる季節になりましたね。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大に伴った非常事態宣言が全国に出され、宣言の期間が延長されることが濃厚となってきました。保護者の皆様には浜松市からの登園自粛にご協力頂くなどありがとうございます。また、心配しながらも仕事を休むこともままならない方も多い事と思います。園では引き続き、感染症対策に力を入れながら過ごしていきたいと考えています。
こうして、社会全体が大きな不安の中にいるようですが、感染症の恐怖だけでなく、誹謗中傷や差別といった私たちの心の中の闇をも見えてきているようで考えさせられます。日本赤十字社から「ウイルスの次にやってくるもの」というタイトルで新型コロナウイルスへの恐怖が広がり、人と人とが互いに傷付け合う状況を描き出しながら、「そのような恐怖はウイルスよりも恐ろしいかもしれない」と警鐘を鳴らす動画が配信されています。非難や差別の根っこに、自分の過剰な防衛本能があることに気付こうと呼びかけ、①不確かな情報をうのみにせず立ち止まって考える②笑顔と日常を大切にして、いつものようにきちんと食べて眠る③正しく知り、正しく恐れて励まし合おうと呼びかけています。自分のことを中心に考えてしまうと、他者に対して批判的になってしまう弱い心は誰にもあります。だからこそ、冷静に今できることを見極め、励まし合い、応援し合いこの状況を乗り越えていかなくてはと思います。子どもたちの成長に関わる大人として、責任ある行動をとっていきたいものですね。明日からは連休になります。いつもの連休とは違いかなり制限された中になることと思いますが、子どもたちとたくさん話して話しかけて、一緒に遊んで、触れ合って、大切な家族と楽しい時間を過ごしてくださいね。
園では新年度が始まり、1か月が過ぎました。子どもたちも少しずつ新しい環境に慣れてきているようでうれしく思います。乳児クラスの子どもたちも、幼児クラスの子どもたちも園庭や遊歩道、まな広場など戸外での遊びがとても楽しくなってきました。子どもたちは開放的な中で自然と触れ合い、のびのびと過ごしています。草花を摘んだり、虫を見つけたり、小さな小枝や石ころを大事そうに握りしめていたり、戸外には子どもたちの気持ちをワクワクさせてくれるものがいっぱいです。そばにいる私たち保育者は、子どもたちを見守り、心の動きを読み取り共感し、必要な援助をしたり、環境を整えたりしながら子どもたちが感性豊かに育っていくお手伝いをしていきたいと思っています。園で過ごす乳幼児期、豊かな実体験を大切にしていきたいと思います。
最後に繰り返しになりますが、保護者の皆様には引き続きお子さんの健康観察、毎朝の検温等にご協力をお願いいたします。皆さんで子どもたちの大切な命、明るい未来を守っていきましょう。