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暑い夏を過ごしながら

園長  冨永 裕美
9月に入りましたが、まだまだ厳しい暑さが続いていますね。先日は浜松市が全国で1番気温が高くなったことが報告されるなど、今年の夏の暑さは例年以上で、園での日中の過ごし方にもかなり配慮が必要となりました。室内での活動の時間も増える中、子どもたちの年齢発達や興味関心をとらえながら、室内での遊びの環境の充実を考えています。あわせて、新型コロナウイルス感染症対策としての新しい生活様式をふまえ、園で出来ることは何か日々模索しながらも、子どもたちの生活が豊かなものとなるよう工夫していきたいと思っています。このような中ですが子どもたちは夏ならではの遊びを沢山経験しています。交代で楽しんできた水遊びの中では水の心地よさを感じるだけでなく、様々な事に挑戦しようとする子どもたちの姿がたくさん見られます。子どものやってみたいという気持ちを受け止め、見守ったり応援したり一緒に喜び合ったりしています。また、遊歩道の木陰に行き虫探しをしたり、夏野菜作りに挑戦したりする中では、生き物と触れ合ったり、お世話をしたりしてきました。生き物を飼育しているクラスもありましたが、和合愛光園からいただいたカブトムシやクワガタの飼育ケースが玄関にも置かれると子どもたちの興味もぐっと深まっていきました。自然との触れ合いの中で「不思議だな」「どうなっているのかな」など興味関心が広がっていく姿もよく見かけます。こうした乳幼児期の豊かな体験は、子どもたちの学びの基礎になっていきます。園ではもちろん、家庭でも子どもたちから「見て見て」と発信してくることも多いのではないでしょうか?じっくり関わってあげられない事や、子どもの思いに気づかないこともあるかもしれませんが、子どもたちに目を向け、子どもたちの姿をしっかりと捉え、発見や気づきを私たち大人がフィードバックしていくことで学びが深まっていきます。子どもたちの感動を共有し、探求する楽しさをこの時期にできるだけたくさん経験させていきたいと思っています。
さて、本日9月1日は防災の日、園では明日2日に大きな地震の発生を想定した防災訓練を計画しています。幼児クラスでは災害が起こった時について考える機会を作っていきます。避難をする時に大切なことをスライドにして伝えたり、非常食(アルファ化米)作りを見学・試食したり、通園バックや防災頭巾を確認したりしていきます。また午後には園全体で地震と火災を想定し実際に避難する訓練も行います。こうした非常時に備えた訓練を通して、地震や火災の怖さや、訓練の大切さを繰り返し子どもたちに伝えていきたいと思っています。そして、今もあちらこちらで様々な自然災害が起こり、災害にあわれた方々がたくさんいらっしゃることや、その後も不自由な避難生活をされていること、その中で力いっぱい生きている方々のこと、また自分たちに出来ることはないかなど、子どもたちにも伝えていきたいと思います。まだまだ小さい子どもたちですが、日々の生活に感謝し、周囲のことにも目を向けられる人に成長してほしいと願っています。
また、明日は引き渡し訓練も行ないますので、ご協力をお願いいたします。災害時には出来るだけ速やかに子どもたちのお迎えをお願いしたいと思いますが、実際には時間がかかってしまう方もあるかもしれませんね。園では子どもたちの安全を第一に考えてお迎えを待ちます。是非この機会に、もしもの場合の対応について家庭でも話し合っていただけたらと思います。
朝夕など少しずつ吹く風に涼しさを感じたり、秋の虫の音が聴こえてきたりと季節の移り変わりを感じていくことでしょう。今月も、子どもたち、保護者の皆様、職員など健康が守られ過ごすことができますように。