UKEblog(No.024)とんかつ屋の悲劇

UKEblog(No.024)とんかつ屋の悲劇

UKEblog(No.024)とんかつ屋の悲劇

 能登半島地震が発生してから1ヶ月が経ちますが、まだまだ大変な思いをされている方々がいらっしゃいます。1日でも早く平穏な生活が戻ることをお祈りするとともに自分ができることを考えて行動したいと思います。

 最近、私の家の近所にあるお店に関して立て続けに残念なことがありました。遥か昔から営んでおられた住宅街の中にあるお寿司屋さんとお肉屋さんが閉店されました。いずれのお店も地元で人気で、とても美味しいお寿司(新鮮で大きなネタでコスパ最高)、和牛のたたきとコーンビーフ(自家製の手作りで唯一無二)が食べられなくなると思うと残念で仕方ありません(泣)

 数年前に「ここ数年、東京都内の人気とんかつ店が次々と廃業している」という書き出しの記事を思い出しました。「確かに人気が出るはずで、立派なとんかつ定食が600円から800円と格安。本来であれば1000円から1500円ぐらい取らないと儲けが残らないという水準でした。しかし、それを可能にしているのは、すでに減価償却の終わった古い設備、ローンを払い終えた自社店舗、そして年金をもらいながら夫婦で切り盛りしていることなど。ある意味、年金が経営継続への補助金のようになっている。こうした経営を続けてきた場合、いよいよ世代交代の時期になると若い現役世代にはとても生活をしていけるだけの収入を得ることができない。そうなってから、急に値段を大幅に上げるなどはできないし、設備更新などに多額の費用がかかるので、後継者にとっては重荷になる。夫婦二人で一人分の給与しかなく、それでやっと可能になっているような低価格がウリでは、いくら有名でも、のれん代を出してまで買収する意味はあまりない。」という内容でした。

 なるほど、確かに。私の近所で起きた悲劇ももしかしたら同様の問題かも知れません。(もちろんわかりませんけどね)
 しかし、同様の事象はとんかつ屋に限らず、もっと言えば日本の全ての事業者の課題だとも思います。しっかり先を見据えて仕事をしないといけないですね。