UKEblog(No.37):ノブレスオブリージュと教訓
UKEblog(No.37):ノブレスオブリージュと教訓
ノブレスオブリージュ(「高い社会的地位には義務が伴う」ということを意味するフランス語)とは、とても大切な考え方だと思います。もちろん様々な意見があるとは思いますが、その考え方を理解し、その重要性を認識することが、先ずは大切ではないでしょうか。
今、という時代は、3年も続いているロシア・ウクライナ戦争、政治と金の問題、フジテレビ周辺のスキャンダルなど魑魅魍魎が跋扈(ちみもうりょうがばっこ)する出来事が絶えない世の中です。このような現状を見るにつけ、つくづく政治家や組織のリーダーにはノブレスオブリージュを具備する必要があるように思います。
人は過ちを犯す生き物であり、組織もまた過ちを犯します。過去に犯した過ちは取り返しのつかないこともありますが、それ以上に、未来に向けてそのような過ちが起きないようにしていけるかどうかの能力や認識、そして決意がとても大切なのだと強く感じています。
同時に、フジテレビ周辺で起こっている問題に関しては、同じような価値観に囲まれ続けていることの危うさを感じました。同様の価値観だけに囲まれていると、気が付いた時には世の中一般の価値観と大きくずれていってしまう可能性がある。だからこそ、違う価値観の外部の声や目を取り入れることが、とても重要なのです。世の中の価値観も常識も変わっていきます。それをきちんとアップデートしていかないと、ある日、完全にずれた価値観になってしまうことがある。そうならないためには、外部に開かれた耳を持っていなければならない。これは組織に限らず、個人でも同様だと思います。
いつもの仲間とは違う知らない人、違う業界・業種の人、違う年代の人、特に若い人の意見に耳を傾けないと、社会からずれた存在になってしまうでしょう。多様なたくさんの人との出会いや対話を大切に、丁寧に生きていきたいと思います。