【大村医師のコメント】
浜松市医療奨励賞は1975年度に始まり、本年度で48回目の伝統ある賞です。
今回わたしたちは、2020年10月1日に発足した当院リウマチセンターのこれまでの取り組みと今後の課題について論文形式で報告しました。
当院の取り組みについては、当院独自のリウマチケア看護師外来とリウマチ専門薬剤師外来、リウマチに対する外科的手術療法やリウマチリハビリテーション、そして二人主治医制を軸とした地域連携や関節リウマチに対する疾患啓発のための市民公開講座などを紹介しました。加えて、当リウマチセンターでの新規発症関節リウマチ発症患者の高い寛解率についても紹介しました。また課題については、遠方患者の緊急時の対応や専門医不在地域での診療を希望する患者の対応など、さまざまな患者のニーズに対応するような診療体制を構築していく必要性を報告しました。
今回の受賞については、リウマチセンター長の宮本医師をはじめ、医師、看護師、薬剤師、作業療法士などリウマチセンターに関わる全ての医療者の関節リウマチ患者に対する集学的医療の賜物だと考えております。
浜松市民に当院リウマチセンターの取り組みを知っていただき、この地域の関節リウマチ患者さんが一人でも多く寛解という治療目標を達成できるような体制をリウマチセンターのメンバーで一丸となって整えていきたいと考えています。