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膠原病リウマチ内科


「個々の患者さんに最高の医療を提供する」をモットーに、
さまざまな診療科等とも積極的に連携しながら診療にあたります


部長:宮本 俊明

当科は静岡県でも数少ない、リウマチを含む膠原病一般を専門とする科です。
膠原病の症状は、発熱(不明熱)、関節、皮膚症状など全身に多岐にわたるため、全身を系統的に診察し、必要な検査を可能な限り遅滞なく行う体制を整え、早期診断、早期治療に努めています。他科、看護師、薬剤師等と協力しながら、一人ひとりの全身をくまなく診る全人的医療をモットーとしています。
膠原病リウマチ分野の治療は、関節リウマチに代表されるとおり、昨今飛躍的な進歩を遂げています。新薬も他分野と比べると非常に多く、保険診療のみではなく、臨床研究管理センターの協力のもと新規薬剤の臨床治験も積極的に行っています。

特色ある診療

関節リウマチ診療で大切なことは、早期発見、早期治療介入、早期治療目標達成です。早期発見のためには問診、圧痛、腫れがあるか等の身体診察のほか、血液検査、レントゲンは必須ですが、それのみでは診断に至らない症例も多数おり、そのような症例には関節超音波検査、MRI検査も適宜行います(たとえば血液検査でリウマチの反応が見られないリウマチも約2割程度存在することが分かっていますので、単純に採血検査のみで診断することは不可能です)。特に関節超音波検査は膠原病リウマチ内科外来診察室で迅速・簡便に行うことができます。

主な対象疾患

膠原病は、本来、外敵(細菌、ウイルスなど)から自分を守る「免疫」というシステムに原因不明の異常が起こり、敵と味方の区別ができなくなり味方をも攻撃してしまう病気の総称です。
標的部位として主に関節が障害されるものを関節リウマチ、皮膚・腎・脳など全身の臓器が侵されるものを全身性エリテマトーデス、筋肉が攻撃されるものを皮膚筋炎・多発性筋炎、皮膚が攻撃されるものを強皮症、涙腺、唾液腺が攻撃され、ドライアイ・ドライマウスをきたすシェーグレン症候群などと病名が付けられていますが、いずれもさまざまな臓器を含めた全身が障害される場合があり、さまざまな症状が起こる可能性があります。
経過としても数日から数ヶ月で不幸な転帰を辿る疾患から、数十年にわたりQOLを著しく障害される疾患までさまざまです。
関節リウマチについてはリウマチセンターをご覧ください。

疾患名

  • 関節リウマチ(RA)
  • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • 多発性筋炎・皮膚筋炎(PM・DM)
  • 強皮症(PSS)
  • シェ―グレン症候群(SJS)
  • 側頭動脈炎(TA)
  • 血管炎症候群
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 混合性結合組織病(MCTD)
  • ベーチェット病
  • 成人発症スチル病
  • 再発性多発軟骨炎
  • その他全身性関節炎
  • 結節性多発動脈炎(PN)
  • リウマチ性多発筋痛症(PMR)
  • 抗リン脂質抗体症候群(APS)

主な検査

手関節超音波検査

前述の診察室での関節超音波検査が迅速、簡便に施行できます。関節超音波検査は前述のように早期診断のためのツールとして重要ですが、治療効果判定にも非常に有用です。

関節リウマチに対する疑問

Q1. リウマチとは、どういう病気ですか?

関節リウマチは、関節に起こる持続する炎症の結果、痛みや腫れ、こわばりが生じ、放置しておくと骨や軟骨の破壊により関節の変形や機能障害を来たしうる病気の総称です。
本来ならば自分自身の身を守るべき免疫が異常を来たし、自分自身である関節を攻撃してしまいます。

Q2. 日本にはどのくらいの患者さんがいますか。また、どういう人がなりやすいですか?

日本全国で約70~100万人ほどいると言われており、決して稀な病気ではありません。
また男女比は4:1と比較的女性に多い病気ですが、男性の患者さんもいます。一見すると高齢者の病気と思われがちですが、20~40代での発症も少なくなく、全ての年代の人がいつでもリウマチになる可能性があると言えます。

Q3. リウマチの原因は何ですか?

発症の原因は残念ながらまだわかっていません。
おそらく遺伝的な要因にいくつかの環境的な要因、特に何らかのウイルス感染、ストレス、そして喫煙も関係しているとも言われており、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症するのではないかと考えられています。

Q4. 遺伝しますか?

リウマチは遺伝病ではありません。ただし、なりやすさはあるかもしれません。
症状があれば、一度リウマチ専門医にご相談ください。

Q5. 関節リウマチを疑う自覚症状は何ですか?

代表的な症状としては関節の痛み、腫れ、こわばりです。特にこわばりについては、たとえば朝起きたときにペットボトルが開けにくいといった力の入りにくさや、ごわごわするような感じがある場合には痛みや腫れがなくても注意したほうがよいでしょう。
もちろんぶつけたり、ひねったりした記憶がないにもかかわらず、痛み、腫れが少なくとも1ヶ月以上持続する場合は、リウマチ専門医への受診を検討する必要があります。

Q6. リウマチの可能性が考えられる場合、病院でどのような検査をしますか?

診断は問診、圧痛、腫れがあるかなどの身体診察のほか、血液検査、X線検査などを行います。必要な場合は、関節超音波検査やMRI検査などを適宜行います。
たとえば血液検査でリウマチの反応が見られないリウマチも約2割程度存在することがわかっていますので、採血検査のみで診断することは不可能です。
またリウマチと同じような関節の痛みを来たしうる病気はたくさんあるので、それらの病気の可能性を否定するためにも前述の検査が必要です。

Q7. リウマチの治療ゴールは何ですか?

以前は、「無理をしなければ痛み、腫れが出ず、今の生活を続けられる状態」がゴールでしたが、現在は、「何をしたとしても痛み、腫れが出ず、かつ何十年経っても骨破壊、機能障害を来たさない状態(リウマチの発症前の生活を完全に取り戻した状態)」を言います。そのため、リウマチになったからといって仕事や趣味などを我慢する必要はありません。

Q8. リウマチは放置しておくと関節が破壊され、変形を来たす病気と聞きますが、治療すれば治りますか?

現在も原因が解明されていないため、完全に治ることはありません。
しかし最近では治療薬、治療戦略も進歩し、病気の進行を完全に停止させ、さらには何十年たっても何不自由ない生活を営む、“発症前の生活をすべて取り戻す”ことも現実的に可能です。ただし、そのためには早期診断、治療目標達成に向けた積極的な治療がとても重要です。発症早期ほど治療が効きやすく、時間と共に効きづらくなってしまうこと、発症早期ほど骨の破壊進行が早いと言われており、特に診断がつかずに放置されてしまうとあっという間に治療の効きが悪くなり、破壊が進行してしまう状況となり、元の生活を取り戻すことも不可能になってしまう可能性があります。
気になるような症状がある場合は、できる限り早くリウマチ専門医へご相談ください。

Q9. リウマチになると手術は必要ですか?

リウマチに手術は必須ではありません。
ただし、すでに変形を来たしている関節の機能回復目的や変形した関節の見た目を改善するといった整容目的なものまで、患者さんにあわせて検討しています。

Q10. リウマチセンターでは、具体的にどのような活動をしていますか?

現在のリウマチ治療の目標は「発症前の生活を全て取り戻すこと」です。治療が進歩した現在でも手術を必要とする患者さんも多く、社会的・心理的側面の問題、薬剤に対する不安などすべての方が治療目標を達成しているとは言い難いと思います。
このような諸問題を解決するためにリウマチ内科と整形外科の共同体制を中心とし、社会的・心理的問題に踏み込めるリウマチ専門看護師、種々のリウマチの薬剤に熟知したリウマチ専門薬剤師、リウマチ患者に対するリハビリテーションに熟知したリウマチ専門理学および作業療法士と一緒にチームとなって患者さん一人一人の諸問題へアプローチできればと考えています。
そしてまだまだ診断されていないリウマチの方へ積極的に啓発活動も行っていく予定です。詳細はリウマチセンターをご参照ください。
膠原病リウマチ内科は、紹介状がない初診であっても受診が可能になっています。お気軽にご相談ください。

Q11. 新型コロナウイルスが流行っていますが、リウマチの治療薬(免疫抑制薬)は、飲んでも大丈夫ですか?

新型コロナウイルスにかかりやすいのではないかと危惧している患者さんは多いかもしれませんが、免疫抑制剤を飲んでいるリウマチの患者さんが特にかかりやすい、また重症化しやすいといった報告は出ていません。
日本でまとめている報告でも現状、一般の方たちと同等の頻度と言われています。さらにリウマチの活動性が残っていると感染症の重症化につながる、といった以前からの報告も多数あることから、むしろ安心して治療を優先された方がよいと思います。

関節の痛み、こわばりでお悩みの方へ


関節リウマチにより破壊されてしまった骨を元通りに治すことは難しいからこそ、早期診断、治療開始が重要です。早期ほど症状が軽く、血液検査、X線検査で異常がないことも多くあるため、少しでも疑わしい場合、特に少なくとも1ヶ月以上痛みやこわばりに悩まされている場合は、リウマチ専門医を受診することをおすすめします。関節の痛みで悩むリウマチの患者さんをなくすために、当院リウマチセンターをはじめとして全てのリウマチ専門医がサポートします。

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