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Webマガジン「白いまど」


広報誌「白いまど」のウェブ版 “Webマガジン「白いまど」”

医療情報や病院紹介を中心に、当院を身近に感じてもらえるような旬な話題を毎月1日にお届けします。
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【特集】臨床研究・治験ってなぁに?

みなさんは「臨床研究」「治験」という言葉を耳にされたことはありますか? 臨床研究とは、病気の予防・診断・治療方法の改善や原因の解明など、患者さんの生活の質の向上を目的として行う医学研究です。医療に活用できる確かな情報を集めて評価し、根拠に基づいた医療につなげていけるように、医療者は患者さんのご協力をいただきながら、医療・医学の発展のために様々な臨床研究を実施しています。

治験審査委員会

治験とは、国から新しい薬の承認を得ることを目的とした臨床研究のことを言います。新薬開発の最終段階では、人での効果と安全性を調べることが必要で、そのためには患者さんのご協力が必要不可欠です。治験で得られたデータは国が審査し、病気の治療に有効かつ安全に使用できると判断された場合にのみ薬が承認されます。実際の治験では、医師や臨床研究コーディネーターが対象患者さんに治験内容や参加するメリット・デメリットなど詳しく説明を行い、ご自分の意思に基づいて参加するかどうかをお決めいただきます。また、臨床研究審査委員会及び治験審査委員会は、臨床研究・治験が国の定め通り行われているか、倫理的かつ科学的に実施され、患者さんが安全・安心に研究に参加できているかどうかを常に監視しています。

薬による治療や予防は20世紀後半から目覚ましい進歩を遂げてきましたが、すべての病気が制圧されたわけではありません。今も健康や生活の質を脅かすさまざまな病気に苦しみ、新しい薬を待ち望んでいる方が数多くおられます。この問題を解決するには臨床研究・治験の実施は必要不可欠であり、現在の医療も過去に実施された臨床研究・治験の賜物です。当院も将来の医療・医学の発展のために引き続き臨床研究・治験に積極的に取り組んで参りますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
文責:臨床研究センター 課長 木俣 美津夫

【診療科・センター紹介】臨床研究センター

臨床研究センターの役割ってなぁに?

これまで臨床研究管理センターは、臨床研究コーディネーターと事務局スタッフによる「臨床研究」「治験」「製造販売後調査」の支援・管理業務を担ってきましたが、2023年11月に臨床研究推進部門を新たに設置し、研究機関としての機能も持たせ、名称を現在の「臨床研究センター」に変更しました。また、2024年1月には科学研究費補助金申請の可能な研究機関として静岡県内民間病院で初めて文部科学省の指定を受けました。
当院の使命は安全・安心で高度な医療を提供することですが、実際には現在の医学では治療の困難な病気も多く存在します。当センターは、研究を活性化できる環境を整え、難題解決に取り組む医師をはじめとした医療者を支援し、患者さんのため、医療・医学の発展のために病院全体として臨床研究・治験に取り組んでまいります。

文責:臨床研究センター 課長 木俣 美津夫(写真前列左から2番目)

【診療を支えるスペシャリスト】CRC(臨床研究コーディネーター)

臨床研究・治験のスペシャリスト

CRC(Clinical Research Coordinator)は、臨床研究・治験に参加される患者さんの人権や安全が守られ、ルール違反のない信頼性の高い研究がスムーズに行われるよう管理調整する専門スタッフです。患者さんに治験の目的や方法などを丁寧に説明したり、スケジュール管理やデータ集計、各種書類作成など業務は多岐にわたり、臨床研究・治験における“舵取り役”を担っています。

当院では臨床検査技師、看護師、薬剤師の3名がCRCを担当し、それぞれの職能を相互に活かしながら、患者さんとの窓口にもなり、安心・安全に臨床研究・治験が実施できるようにサポートしています。また、当院では治験のさらなる活性化を目的に派遣CRCも導入しており、院内CRCと協
働して治験業務にあたっています。

文責:臨床研究センター 課長 木俣 美津夫

2024年9月号(冊子)

  • 表紙・特集
 臨床研究・治験ってなぁに?
  • インフォメーション
  • 診療科・センター紹介
 臨床研究センター
  • 診療を支えるスペシャリスト
 CRC(臨床研究コーディネーター)

関連リンク

  • 臨床研究・治験については、こちら

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