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6月 振り返りましょう! 新型コロナウイルス 感染症(COVID-19)/救命救急センター/救急看護認定看護師



【特集】振り返りましょう!新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

2019年12月に中国で初めて新型コロナウイルス感染症が報告されてから2年半が経過しました。何度も流行を繰り返しながら、症状や病態の理解は少しずつ進み、薬物療法も進歩してきました。今回は、その特徴を振り返りましょう。

感染力が強い

「飛沫」の飛ぶ距離(目安)

感染者から、せきやくしゃみ、会話の際に飛び散る飛沫によってうつると考えられています。自分の感染が判明したときには、すでに周囲の人にもうつっている可能性があります。

肺炎を起こす

インフルエンザや風邪を引き起こすウイルスは、鼻やのどといった上気道の症状が中心でした。新型コロナウイルス感染症は最初の症状が出てから一週間前後で、症状が急に悪化して肺炎に至ることがあります。

治療(抗ウイルス薬と抗炎症薬)

出典:新型コロナウィルス感染症COVID-19診療の手引き(第7.2版)
P.35 図4-1改変

軽症の方の大部分は自然に治りますが、重症化リスクが高い方には薬物治療を検討します。発症後のタイミングに合わせて、ウイルス増殖を抑える抗ウイルス薬や中和抗体薬と、肺炎などの炎症を抑える抗炎症薬(免疫調節薬)を使い分けるようになってきました。少しずつ治療の選択肢が増えてきましたが、まだまだ命に関わるケースもあるのが現状です。

感染対策とワクチン

大切なことは、まず自分がかからないことです。自分を守り、あなたの周りの方を守ることが、社会や病院を守ることにつながります。日常のマスクや手洗い、ワクチン接種などの組み合わせが武器となります。
医療機関のベッド数には限りがあります。ベッドがいっぱいになれば、新型コロナウイルス感染症以外の急病の方を受け入れることもできなくなります。今後も、新型コロナウイルス感染症とうまく付き合っていきましょう。まだ先の長い付き合いになると思います。
文責:呼吸器科 部長 橋本 大

【診療科・センター紹介】救命救急センター

あらゆる救急患者さんに対応

救命救急センターは、年間7,000台前後の救急搬送、徒歩で受診される方を含めて年間17,000人前後の救急患者さんの診療を行っています。
救急医は急性期医療に強いジェネラリスト(総合医)としてあらゆる患者さんの診察を行い、各診療科と協働してより専門的な治療につなげていきます。救急外来での診療のみならず、集中治療の専門家としてICU(集中治療室)や救命救急病棟に入った方の治療も行っています。
また、看護師や医療スタッフ、患者支援センターなど他部門と連携して、救急患者さんの抱える複雑な問題の解決に取り組んでいます。
当院の総合力を最大限に活かして、地域のセーフティネットとして質の高い救急医療を提供できるよう努めて参ります。

文責:救急科 医長 土手 尚(写真前列左から2番目)

【診療を支えるスペシャリスト】救急看護認定看護師

いのちを守り、いのちをつなぐ

救急外来には、病気・外傷・中毒など多様な患者さんが昼夜問わず訪れます。救急外来の看護師は、少ない情報の中から患者さんの重症度・緊急度を判断して急激な状態変化に即応した看護ケアを行っています。救急看護認定看護師は、現場で患者さんやそのご家族へのケアに加えて、他の看護師への指導なども行っています。さらに、院内の看護師や医師、医療スタッフとも連携をとりながら、時には院内だけでなく、地域や医療施設、消防機関などとも協働しながら活動しています。

また、他にも災害時の医療活動・体制づくり、人工呼吸器などの医療機器を使用する重症患者さんやそのご家族のケア、救急における意思決定支援・臓器移植などの意思表示なども行っています。

文責:看護部 清水 将人(写真右)、林 美恵子(写真左)、中野 悦代

2022年6月号(冊子)

  • 表紙・特集
    振り返りましょう!新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
  • インフォメーション
  • 診療科・センター紹介
    救命救急センター
  • 診療を支えるスペシャリスト
    救急看護認定看護師

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