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当院の外傷診療体制 トラウマコードのご紹介


2023年12月22日
「外傷」とは、体の外部から受けた力により生じた組織・臓器の損傷(けが)のことで、英語で「Trauma(トラウマ)」ともいい、中でも「重症外傷」は、外傷蘇生や集中治療を必要とする、重度の組織・臓器の損傷(けが)のことをさします。  
当院では、交通事故や高所作業中の墜落事故などにより重篤なけがを負った患者さんを救命するため、迅速で質の高い外傷診療体制を構築しています。

トラウマコード体制
患者搬送の段階で、直ちに治療が可能になります。

当院では「トラウマコード体制」を2020年3月より導入しており、救急隊からの要請で重症外傷患者が当院へ搬送されることが決定すると、救急医・外科医・整形外科医・麻酔科医をはじめ、手術室看護師や輸血部、放射線科に一斉コールが流れ、患者が病院に到着した段階で、直ちに輸血や手術を含めた治療が可能な体制が構築されています。

トラウマコード体制のもと、重症外傷診療にあたる様子

こうした体制を確立することにより、患者さんの搬送から手術やカテーテルなどの治療開始までの時間が、従来の134分から7分(中央値)※1まで短縮され、トラウマコードの導入後は、防ぎえた外傷死※2 はみられておりません。

今後も、多職種診療チームによる迅速で高度な医療体制の構築により、重症外傷患者の救命率向上に努めてまいります。
※1・・・ 当院 肝胆膵外科データベースより。
※2 防ぎえた外傷死・・・ 外傷後、適切な診療や気道確保、緊張性気胸に対する脱気などの標準的な手技が施されていれば、死亡せずにすんだと考えられる症例のこと。日本における全外傷死のうち、3~4割程度を占めるといわれています。
【出典】
  • 日本救急医学会(https://www.jaam.jp/dictionary/dictionary/word/1121.html)
  • JATECホームページ「外傷初期診療ガイドライン誕生の背景」(https://www.jtcr-jatec.org/jatec_backgruoud.html)


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