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能登半島地震 聖隷DMAT、帰還(第5次隊・第6次隊)


2024年2月16日
能登半島地震において、静岡県からの要請を受けて派遣されていた聖隷浜松病院 災害派遣医療チーム(DMAT)が、活動を終えて病院に帰還しました。

聖隷DMAT第5次隊

聖隷第5次隊:1月21日(日)~1月26日(金)
医師:外科 1名、救急科 1名
看護師:看護部 1名  
業務調整員:臨床検査部1名、事務部 1名

聖隷DMAT第6次隊

聖隷第6次隊:1月25日(木)~1月28日(日)
※聖隷三方原病院との混合チーム
医師:聖隷浜松病院 外科 1名
看護師:聖隷三方原病院 看護部2名
業務調整員:聖隷三方原病院 画像診断部1名

コメント

市立輪島病院病院支援指揮所

【聖隷DMAT第5次隊】看護部 林 美恵子さん
聖隷DMATの第5次隊での派遣として、市立輪島病院の病院支援にあたりました。被災した病院の様子から、水・食料などがない中での医療・看護の継続の大変さを痛感し、何が必要なのか今回の活動を通して、改めて考えさせられました。支援活動として、医療を縮小しながら且つ継続するために、安全に患者さんを送り出し(搬送調整)、残った患者さんへの医療・ケア提供(治療・看護調整)などを行いました。市立輪島病院の医師・看護師・その他医療従事者たちは、医療提供者ですが被災者でもあります。現場の医療者や看護師らも、働くこと・家庭のことなどの狭間で、気持ちの疲弊があり、避難所からの出勤や自宅の後片付けなど肉体的にも疲労していることが目に見えていました。
私たちは、日中は搬送調整など、夜間は救急で運ばれてくる患者の診療を支援しながら、被災病院の支援となる様微力ではあったかもしれませんが、活動してきました。また、私たちが活動できるのは聖隷の病院の多くの職員たちの後方支援があってのことです。聖隷福祉事業団の皆様の気持ちとともに、被災された方々が一日も早く復興でき、少しでも日常に近づけるよう、心から祈っております。

輪島市保健医療福祉調整本部

【聖隷DMAT第6次隊】外科 吉岡 義朗医師
聖隷DMATの6次隊として輪島市保健医療福祉調整本部にて活動しました。これまで聖隷DMATは聖隷浜松病院と聖隷三方原病院で密に連携を取りシームレスに活動して参りましたが、今回は6次隊にして初めて混成合同チームとしての活動でした。
私は発災翌日から1次隊としても活動しましたが、その頃と比べて道路状況はだいぶ改善しており、当時は七尾から輪島まで片道10時間かかっていたのがわずか2時間ほどで済みました。日本のインフラ復旧の早さ・強さを改めて感じました。
今回は災害の亜急性期から慢性期への過渡期の活動であり、現地でのニーズもだいぶ変化しておりました。災害からの復興、すなわち平時の保健医療福祉体制に向けて各種関係機関と調整を図っていくことを主眼に置き本部活動を行いました。とはいっても、家屋の損壊が激しく、ほとんどの方は自宅で生活できていません。特に輪島市内の高齢者施設の入所者は基本的に全員金沢以南へ避難しており、災害前と同水準の生活への復興は遠く険しいものになるだろうと痛感しました。
病院の枠を越えた聖隷福祉事業団としての支援活動を行うことができ、これは全国的に見てもかなり珍しく、誇るべきことです。こうした支援活動を通じて、1日も早く被災された方々の生活が元通りになることを祈っております。また、今後の平時の臨床においても病院の垣根を越えた連携を取り、地域の皆様に貢献していければと思います。


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