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肺動脈弁逆流症のカテーテル治療(TPVI)


経カテーテル的肺動脈弁置換術(TPVI) 実施施設に
重度の肺動脈弁逆流症の患者さんに対する新しいカテーテル治療、開始
「経カテーテル的肺動脈弁置換術(TPVI)」は、重度の肺動脈弁逆流症に対して開心手術を行わずに、カテーテルを用いて治療する身体への負担が少ない新しい治療法です。当院は2023年2月に実施施設になり、2024年度に1例目を実施しました。

肺動脈弁逆流症とは?

肺動脈弁逆流症は、肺動脈弁の機能が低下し、血液が逆流する病気で右心室に逆向きに血液が漏れる状態になっています。
ファロー四徴症や肺動脈閉鎖症などの先天性心疾患の手術を受けられた患者さんが成長期に生じてくる疾患です。

日本メドトロニック株式会社

主な症状

活動時の疲労感、息切れ、体力低下、体のむくみ、めまい、心拍リズムの乱れ、動悸など、症状の程度はさまざまで、中には自覚症状のないまま右心不全が進行している場合もあります。

経カテーテル的肺動脈弁置換術(TPVI)とは?

日本メドトロニック株式会社

「TPVI」は、心臓に生体弁を取り付けたカテーテルを足や首の血管から挿入し、人工弁を心臓に留置する治療法です。
従来の手術での弁置換術のように胸を開いて人工心肺を使用し心臓を停止させる必要がないため、身体への負担が少ない治療です。

特長

  • 手術での弁置換術のように胸を開いて人工心肺を使用し心臓を停止させる必要がないため、身体への負担が少ない。また、胸に傷が残らない。
  • 手術と比較して術後の回復が早いため入院期間が短く、5泊6日で退院できる。

カテーテル治療の適応条件

過去に右室流出路(肺動脈弁)に外科的治療を受けたことがある方で、中等度以上の肺動脈弁逆流があり右心室機能への悪影響が懸念される場合、治療の適応となります。
事前の画像検査などで生体弁が適合することが確認できたらカテーテル治療が選択できます。

治療の流れ

  1. 治療は全身麻酔で眠った状態で行います。
  2. 足の付け根に有る静脈(大腿静脈)または首の静脈(頚静脈)から生体弁取り付けたカテーテルを挿入し、心臓の目的部位まで進めます。
詳しい治療の流れは動画をご覧ください。
動画提供元:日本メドトロニック株式会社

「ハートチーム」による究極のチーム医療

小児循環器科、心臓血管外科、循環器科、麻酔科などの多職種からなる「ハートチーム」で議論し適応と治療方針について決定します。
治療は、最新鋭のレントゲン装置を備えたカテーテル室で行います。

治療に関するご相談・ご質問

同じ病気でも、この治療法に適しているかどうかは専門的な判断が必要となります。この治療法に関するご相談・ご質問は、かかりつけの先生を通して、当院小児循環器科にご相談ください。


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