脳神経内科
信頼の得られる高度な診療レベルと尊厳を護る
脳神経内科部長:佐藤 慶史郎
脳神経内科は、中枢神経(脳や脊髄)、末梢神経、そして筋肉に関する病気を専門とする診療科です。頭痛、めまい、しびれなどの日常的な症状から、てんかん、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、多発性硬化症といった幅広い神経疾患に対応しています。患者さん一人ひとりに合わせた丁寧な診察を心がけています。
そのため、初診では詳しい問診や身体診察が必要となり、時間がかかることが多くあります。特に予約なしで受診される場合、検査や診察の進行状況により、待ち時間が長くなることがあります。初めての受診の際は、紹介状をご持参のうえ、できるだけ予約を取ってお越しいただくことをおすすめいたします。
そのため、初診では詳しい問診や身体診察が必要となり、時間がかかることが多くあります。特に予約なしで受診される場合、検査や診察の進行状況により、待ち時間が長くなることがあります。初めての受診の際は、紹介状をご持参のうえ、できるだけ予約を取ってお越しいただくことをおすすめいたします。
特色ある診療
あらゆる神経疾患に精通
- ・神経内科専門医 7名(うち指導医 4名)
- ・脳卒中専門医 4名(うち指導医 2名)
- ・日本臨床神経生理学会専門医 1名
- ・てんかん専門医 1名(うち指導医 1名)
- ・日本認知症学会専門医 1名
- ・日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医 1名
- ・日本脳神経血管内治療学会専門医 3名 (2024年10月現在の常勤医)
神経内科医が診療を担当する疾患は多岐にわたり、それぞれの疾患が高度に専門化されています。当科には神経内科専門医だけでなく、さまざまな分野の専門医が所属しています。あらゆる神経疾患に対して、高度な医療を提供します。
充実した専門的な検査
- ・誘発筋電図検査 315件
- ・針筋電図 69件
- ・脳波 440件
- ・脳血管撮影 167件 (2023年度、外来、入院を合わせた合計件数、脳波、脳血管撮影は脳神経外科を含む)
神経内科の診療には、詳細な問診、身体診察が重要です。さらに、血液検査やCT、MRI、エコーといった一般的な検査に加えて、神経伝導検査、針筋電図、脳波、脳血管撮影といった専門的な検査が必要になることがあります。これらの検査は行うだけでなく、結果の解釈にも専門的な知識が求められます。当科では、これらの検査を詳しく解釈できる専門家が揃っています。
神経免疫疾患に対する急性期治療
- ・ステロイドパルス療法 約100件
- ・免疫グロブリン療法 約90件
- ・血液浄化療法 約80件 (2023年度、外来、入院を合わせた合計件数)
重症筋無力症、視神経脊髄炎、多発性硬化症、自己免疫性脳炎、ギランバレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎などの神経免疫疾患に対して、積極的な急性期治療を行い、病状の改善を目指しています。
最新治療の導入
- ・新規生物学的製剤 60名
- ・血栓溶解療法 30名
- ・血栓回収 48名
- ・治験 4名 (2023年度、外来、入院を合わせた合計人数、新規生物学的製剤はエフガルチギモド アルファ、サトラリズマブ、ラブリズマブ、イネビリズマブ、オファツムマブ、ナタリズマブを含む)
神経疾患の分野では、新しい治療薬、治療法が日進月歩で研究、開発されています。神経免疫疾患や脳卒中などの神経疾患に対して、新規生物学的製剤や新規治療、治験などの最新の治療を患者さんに提案しています。
学術活動
- ・学会発表 12件
- ・国際学術誌への投稿 2件 (2023年度)
神経内科の領域ではまだわかっていないことが多いです。当科では、週3回の全体カンファレンスを通じて患者さんの診療方針を相談しています。当科の診療で新たな知見が得られた場合には、学会や国際学術誌への発表を通じて医学、医療の発展に貢献するように努めています。
患者さんや家族の意思決定の支援
治療薬、治療法の有無に関わらず、疾患と付き合っていくのは患者さんとご家族です。そして、診療方針の決定に最も重要なことは患者さん自身とその家族の意思です。十分に理解した上で診療方針を決められるように、医師だけでなく看護師など診療スタッフ全体で支援しています。
主な対象疾患
パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、重症筋無力症、中枢感染症、アルツハイマー型認知症 など
Webマガジン
Webマガジン「白いまど」 | 2024年5月号「神経内科/老人看護専門看護師」 |
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