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光選択的前立腺蒸散術(PVP)


前立腺肥大症は、肥大した前立腺が尿道を圧迫し、尿の勢いの低下、排尿困難、頻尿、夜間頻尿などを引き起こす疾患です。
光選択的前立腺蒸散術(PVP)は、“グリーンライトレーザー”で肥大した前立腺組織を蒸散し、尿の通り道を広げる手術です。出血が少なく身体への負担が比較的少ないため、高齢の方や抗血栓薬を内服している方にも検討しやすい治療法です。
一方で、近年はより低侵襲な治療や、HoLEPなど長期的な効果を重視した手術も選択できるようになっています。前立腺の大きさや形、患者さんの状態によっては、PVP以外の治療が適している場合もあります。
当院では、前立腺の大きさ、症状、持病、内服薬などを踏まえて治療方針を検討し、必要に応じて他の治療法に対応可能な医療機関へご紹介しています。

治療のメリット

PVPの大きなメリットは、レーザーで前立腺組織を蒸散しながら止血できるため、手術中や手術後の出血が少ないことです。従来の電気メスを用いた手術と比べて身体への負担が少なく、術後の回復が比較的早い治療法です。
特に、高齢の方、抗血栓薬を内服している方、出血リスクの高い方では、有用な選択肢となることがあります。
主なメリットは以下の通りです。
  1. 手術時の出血量が少ない
  2. 抗血栓薬を内服している方にも検討しやすい
  3. カテーテル留置期間が比較的短い
  4. 経過が順調であれば、3泊4日程度で退院可能
  5. 術後の回復が比較的早い
  6. 高齢の方や合併症のある方にも適応を検討しやすい

治療のデメリット・注意点

PVPは出血が少なく、身体への負担が比較的少ない治療ですが、すべての患者さんに最適とは限りません。
PVPは前立腺をくり抜いて摘出する手術ではなく、レーザーで蒸散して尿の通り道を広げる治療です。そのため、前立腺が非常に大きい場合や、長期的な効果をより重視する場合には、HoLEPなど他の術式が適していることがあります。
また、近年はUroLiftや水蒸気治療など、より低侵襲な治療も選択肢となっています。前立腺の大きさや形、症状、患者さんの希望によって適した治療は異なります。
主な注意点は以下の通りです。
  1. 前立腺が非常に大きい場合には、適応を慎重に判断する必要がある
  2. HoLEPなどの核出術と比べ、長期的な効果や将来的な再治療率の可能性に違いが出る場合がある
  3. 将来的に追加治療や再手術が必要となる場合がある
  4. 蒸散術のため、病理検査に提出できる組織が限られる
  5. 術後に一時的な尿閉、頻尿、排尿時痛、血尿がみられることがある
  6. 逆行性射精など、射精機能に影響が出ることがある

術式について

PVPでは、尿道から内視鏡を挿入し、尿の通り道を狭くしている前立腺組織にグリーンライトレーザーを照射します。
動画では、レーザーによって前立腺組織が蒸散され、狭くなっていた尿道が広がっていく様子をご覧いただけます。

【治療前】
肥大した前立腺右葉(向かって左側)により
尿道が圧迫され細くなっており、奥の膀胱が見えません。

【治療後】
蒸散術により尿道の圧迫が消失し、手前精丘からでも
奧の膀胱内が観察できます。蒸散部の凹凸は、数ヶ月で平らになります。

治療成績

治療前後の前立腺の比較


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