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理事長メッセージ ~創立90周年に寄せて~


2020年5月1日、聖隷福祉事業団は創立90周年を迎えました

この機会にあらためて地域の皆さまをはじめ聖隷福祉事業団(以下聖隷)をお支えいただいたすべての方々に感謝を申し上げます。

また、現在、我々は新たな感染症に直面しています。たいへんな緊張感、恐怖感の中、医療福祉の最前線で日々の業務に当たっている聖隷職員に心から敬意と感謝を申し上げます。ありがたいことに地域の皆様や行政・企業様等からも聖隷職員に対して大きな期待と激励をいただいています。地域、患者・利用者を全力で守り、そして最前線で尽くしている職員を守るべく聖隷の総力を挙げて取り組んでいきます。
さて、聖隷は保健・医療・福祉・介護と多様な事業を展開し連携することで、様々なニーズに応えられる総合化力を持つ社会福祉法人として発展してきました。患者・利用者のために必要なサービスを提供したいという素直な思いと、質の向上に愚直に取り組んできた結果であり、各職員が頑張ってきたことを認め合いたいと思います。
発展と共に新たな挑戦・多くの変化がありました。外国人職員の増加がよい例です。彼らが母国を離れ努力する姿には感銘を覚えますし、また、彼らを受け入れたことで聖隷の多様性が増し、組織文化も変化したと思います。今後、外国人上司の元で日本人が働くということは一般的になっていくでしょう。医療福祉という国内での事業においてグローバル化が進んでいることに、ちょっとした驚きを覚えますが、グローバル化とは外国語ができるようになればいいというわけではなく、地域を超えた連携の中で、自らの存在を確立することだと思います。海外はもちろん、国内であっても聖隷を知らない方に聖隷はどんな法人であるかをどのように伝えられるか。例えばサービスの在り方、業務改善、組織文化など、日常の取り組みを聖隷の特徴となるように練り上げていくべきです。
また、多様性についても弱者を受け入れるという文脈で捉えがちですが、異なる文化、性別、年齢、障がい、宗教などの多様性を受け入れることで、より幅広い意見、視点で物事を見られるようになり、必要なニーズに気づき、迅速にサービスに繋げられる、変化に強い組織になります。今後、利用者としても外国出身の方が増える時代になります。少子高齢化、人口減少による新たな社会的課題も発見されるでしょう。社会の変化に対して、支援を求める方に共感できる感性を磨き、いち早く対応できることを聖隷の強みにしていきます。
変化という意味では、次の100周年に向かっていかねばなりません。まずは基盤となる現在の事業でより充実した質の高い仕事をしていけるようにしたい。その上で、社会福祉法人に新たに求められている“地域における公益的な活動”を推進していきます。また、新たな価値観としてSDGs(Sustainable Development Goals)に取り組みます。今までの事業と共に、新たな価値観による事業が入ってきたとしても、どちらも聖隷らしさが大切であり、やはり基本理念「隣人愛」に結び付きます。それを体現する5つの使命「いのちと尊厳のために」「利用される人々のために」「地域社会とともに」「未来を築く」「最高のものを」を再確認していきます。
前例の無い時代、前例のない事態だからこそ、崇高な志をもって事業を発展させてきた聖隷の先人たちに学び、聖隷の力、聖隷職員の力を信じ、協力して乗り越えていきます。10年後の2030年においても聖隷が地域に必要とされる法人として、今以上に地域に貢献できているよう、本日を機に聖隷職員の皆さんと共に新たな一歩を進めてまいります。
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