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サステナビリティ

第6次隊


聖隷福祉事業団ではNPO法人静岡県ボランティア協会を通じ、2016年7月6日~7月9日の4日間、「熊本地震災害ボランティア」第6次隊として浜名湖エデンの園より1名、高齢者公益事業部より1名の職員計2名を派遣いたしました。被災地での活動を終えた職員が、被災地の現在の状況や活動内容を報告いたします。

派遣概要

■派遣職員
(左) 浜名湖エデンの園 国吉 恵利子
  (介護福祉士、社会福祉士、健康運動実践指導者)
(右) 高齢者公益事業部 辻本 典生
  (介護福祉士、社会福祉士、主任介護支援専門員)

■派遣期間
2016年7月6日~7月9日

被災地の様子、支援活動の内容について

倒壊した家屋

倒壊の恐れがある建物に貼られた赤札

第6次隊の皆さん
(後列左から2番目:辻本 右:国吉)

足手湯の様子

支援活動を終えて

辻本 典生

私が参加した6次隊は、震災からすでに3ヶ月が経っていましたが、活動拠点となった嘉島町民体育館では、約100世帯200名以上の方が避難されていました。その体育館は、避難者にとって、買い物に出たり、学校や仕事へ通ったりする「生活の拠点」にもなっていました。しかし、その「生活の拠点」は、段ボールで区切られただけのプライバシーのほとんどない空間でした。共有のトイレや冷蔵庫を使用し、段ボールのベッドで体を休めなければなりません。高齢者にとっては、精神的・体力的にかなりダメージを与えることは、容易に想像がつきました。

段ボールで区切られただけの空間

足手湯の様子

今回、主な活動となった足湯では、そういった状況下にある避難者に対し、可能な限り辛い経験や想いに耳を傾け、少しでも「生活の拠点」において気分転換を図れるように努めました。決して上手いものではなかったと思いますが、翌々日に同じ場所を訪れた際、「おー、辻本くん。待ってたよ!!」と声を掛けられ、自身の行いが少しでも役に立っていたと実感しました。今回は、4日間という短い滞在でしたが、ストレスにさらされた「生活の拠点」において、こういった支援は、避難所がある限り継続的に必要な支援であると感じました。

国吉 恵利子

私たちが参加した6次隊は、梅雨明け直後で猛暑の中での活動でした。そのような気候で足湯や温かいお茶の需要があるのかと疑問に思っていましたが、避難所に行くと「待ってたよ」「温かい飲み物は久しぶりで嬉しい」と楽しみにしている方が多かったです。自治体によるお弁当の配布や家電の設置、入浴施設への送迎等の対応で日常生活に不便はないとのことでした。各スペースに必要に応じて畳を重ねベッドの様に寝床が作られていたり、歩行器や立ち上がり補助具が貸し出されていたりと高齢者にも配慮されていました。しかし、1人当たりのスペースが狭いことや、寝床にクッション性がないことが影響してか、避難生活以降に腰痛や肩こり、関節痛の悪化があるとの声が多かったです。そんな声を聞き、普段の業務を活かした健康体操を開催しました。

健康体操

支援活動を行った仮設団地

仮設団地でも活動をさせていただきました。避難所から仮設住宅に移ることで自立した生活に近づくことは予想されますが、同時に高齢者の孤立化も予想されます。今回は仮設住宅利用者以外の方も利用され、そこで仮設住宅の方と地域の方との交流が出来たことは一つの成果だと感じました。建物被害が多く共用スペースの確保が困難な中、ボランティアの力によって少しでもこういった交流を継続することで、地域の力の回復の後押しができたら良いと感じました。
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