グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



ホーム  > 園長コラム  > 豊かな心は未来を創る

豊かな心は未来を創る

                                    園長  冨永 裕美
 厳しい暑さが続く毎日、疲れがたまりやすく体調を崩しやすい時期でもあります。生活リズムを整えこの暑い夏、体調を整えて過ごしていきたいですね。
 先日は夏祭りにご参加いただきありがとうございました。開催にあたっては保護者の皆さんと子どもたちが一緒に参加し、楽しい時間を過ごせるようにと準備を進めました。この時期の開催ということもあり涼しい中で過ごせるホールを使用し、また園全体で集まることは規模的に難しいこと、子どもたちの生活リズムにも無理がないようにとクラスごとに時間差をつけて行いました。夏祭り当日には、親子で色々なゲームを楽しんでいる姿や、子どもたちのうれしそうな笑顔がたくさん見られましたね。保護者の皆様にご協力いただき、思い出に残るひと時となったように思います。夏祭りのアンケートにもご協力いただきありがとうございました。兄弟での参加の方法など検討事項はありますが、園の行事に関してご理解・ご協力いただき感謝申しあげます。いただきました感想等は今後の参考にさせていただきたいと思います。
 さて、学校が夏休みに入り、学生ボランティア等で中高生が交替で園を訪れています。先日は聖隷こども園めぐみの第1回卒園児もこの保育ボランティアに参加し、久しぶりの再会に関りのあった職員も大きくなった姿に出会えて喜んでいました。中学生になったその子も「ここで遊んだこと覚えています。」「クリスマスのページェントは今もしているのですか?家でお母さんと話しました。」などこども園時代に思いをはせていました。大きくなってまためぐみに行ってみようと思ってくれたことをうれしく思いました。また卒園児ではありませんが、保育ボランティアに参加したお兄さん、お姉さんは各クラスに入り、子どもたちと触れ合ったり、保育者のお手伝いをしたり暑い中一生懸命色々な体験をしていました。たった1日の体験ですが、感想文には「子どもと遊ぶのが好きで参加しましたがいろいろな発見がありしっかり学ぶことが出来ました。」「子どもと関わる楽しさを知りました。」「とても緊張しましたが、子どもたちの方から沢山話しかけてきてくれてうれしかったです。」「子どもたちの自立を促しているのを感じ感心しました。」といった様々な声が聴かれました。中には「保育園のころ自分が当たり前にしてきたことが、こんなにも多くの人に支えられてきたことなんだなと感じました。」「僕が幼稚園の頃当たり前にしてもらっていたことがどれだけ大変な事だったことを知りました。」といった感想もあり、普段とは違った体験をする中で自分の事だけでなく周囲の人との関りにも目を向けている学生たち、豊かな感性が育っているのだなと感心するとともに、今関わっているこども園の子どもたちが周囲の大人からのいっぱいの愛情の中で安心して今の時代を過ごし、豊かな心を育んでいってほしいと改めて感じました。子どもたちの豊かな心が未来につながっている事を胸に、子どもたちとの日々、一瞬一瞬を大切に過ごし豊かな心を育むお手伝いをしていきたいと思います。
 8月になりました。保育の中でも、子どもたちと「平和について考える」機会を持っていきたいと思います。今も世界の中では戦禍が絶えません。子どもたちもメディアを通して目にすることも多いのかなと思いますが、どこか遠くでおこっていることと映ってしまうかもしれませんね。しかし、遠く離れていても私たちは祈りを合わせることができます。平和への希望を失うことなく子どもたちと共に、お祈りの時を大切にしていきたいと思います。そして何より、家庭や園の日々の生活の中で、大好きな人の笑顔が側にあり、自分は愛され大切な存在であることを実感していくことが平和を考える基本になっていくと思います。そして、神様はいつでもどんなときでも私たち一人ひとりのことを愛していてくださっています。「今を大切に生きること」そして、「こころの優しさ」「愛のこころ」を子どもたちに伝えていきたいと思います。
 暑い夏はまだまだ続きますが、この夏を豊かな経験ができる時としていきたいと思います。