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地域の方々とのつながり


一人残らずファンにする!

一人残らずファンにする

病院長 鈴木理志[ 医師プロフィール ]
当院は民間病院です。国が運営する公的病院ではありません。なぜ今更こんなことを言うかというと、当院の名称の一部である「市民」という2文字が非常に紛らわしく、創立後20年以上経った今でも、公的病院だと誤解をしている方々が後を絶たないのです。ではなぜ、そもそもこんな紛らわしい病院名にしたか?のくだりに関して、(諸説ありますが)私なりの解説をしてみます。
当院の歴史は1874創設の東京鎮台佐倉営所病院にまで遡り、1979年当地への移転に際し国立佐倉病院へと名称を変更。そして2004年聖隷福祉事業団(民間)に経営移譲されるまでの130年間、たしかに公的病院でした。この長い歴史のあいだ、地域のさまざまな個人・団体のみなさまとの信頼や友情を育み、おそらくは佐倉の地にしっかりと根付いて愛されていたのだと思います。しかし、それはあくまでも病院と地域との間の話。一方で「おかみ」と病院の間ではなかなかそう簡単な話ではありませんでした。国が運営する以上、地域よりも日本国全体を優先するような考え方を求められていたのです。100%全力で地域に向き合うことを「おかみ」からは肯定されないもどかしさが、職員の間に徐々に充満していました。そこへ来ての2004年経営母体大変革。ここぞとばかりに「地域とのつながり」の旗印を掲げ、円陣を組み、地域市民のためにがんばるぞエイエイオーと拳を突き上げ、勢い余って病院名に「市民」を入れてしまった、という感じでしょうか。
もちろん言ったからには、地域目線でやってきたつもりです。患者さまやご家族に対して親身で誠実で対等な姿勢を貫くことは当たり前。いきなり「おかみ臭ゼロ」への変身です。さらには地域の方とのあらゆるレベルでの交流をめざし、イベントも数多く企画・開催しました。1階の広いロビーに設置したグランドピアノを利用したコンサート(コロナを機に中止していますが、再開を検討中です)、印旛沼はもちろんのこと遠く筑波山までをも広く見渡せる6階講堂での市民公開講座や腎臓病教室。特筆すべきは2024年10月に開催した、開院20周年イベント「せいれいフェスティバル」です。各種健康関連検査、体験コーナーなどの医療関連の催しの他、近隣店舗によるマルシェ、地元高校生のパフォーマンス、などなどでおおいに盛り上がり、なんと400人もの地域の方々にご参加いただきました。そのほか、佐倉マラソンなどでの救護活動、地元中学生に向けた職業体験など、数多くの場面で地域とのつながりを深めてきています。
 もうひとつ。私たちは災害時にも、率先して地域に貢献してきたと考えています。2011年の東日本大震災では、医療施設が倒壊して難民状態となった透析患者さまを福島県いわき市から多数受け入れ、また2019年の房総半島台風被害では、近隣医療機関から透析患者さま90名以上を受け入れました。そして記憶にも新しい2020年からのコロナ禍では、印旛保健所からの要請からわずか20日でコロナ専用病棟を立ち上げ、2021年からのコロナワクチン接種も佐倉市民を中心に5万回以上実施しました。
このように、開院以来20年以上ずっと熱い想いで地域のみなさまと共に歩んできたつもりです。もちろんそれ以前の130年も合わせれば、もはやDNAレベルで地域優先思想が染みこんでいると自負しています。とはいえ、100%の職員が100%の場面で地域のみなさまからの期待値どおりに対応できているか?と問われれば、現時点ではまだまだです。今後も、みなさまからの応援・声援・お叱りを糧に100%の姿を目指していきたいと切望しています。ちなみに、私たち職員は共通の目標として「一人残らずファンにする」を掲げています。成果やいかに?
みなさま何卒よろしくお願いいたします。

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