グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ




ホーム > Ⅰ疼痛  >  E.オキシコドン徐放錠を内服していた患者が内服できなくなった場合

E.オキシコドン徐放錠を内服していた患者が内服できなくなった場合

ページの目次


痛みや全身状態が全体的に落ち着いていれば…

フェントステープへ変更

頓用:非オピオイド鎮痛薬(アセトアミノフェン坐薬、ボルタレン坐薬など)、またはアンペック坐薬(1日投与量の6分の1)。
効果のあるものを使ってください。

フェントステープは徐々にしか吸収されませんので、当初鎮痛が不安定になる可能性があります。


処方例
オキシコドン徐放錠40mg(=経口モルヒネ60mg)をフェントステープ2mgに変更する。
オキシコドン徐放錠1回分を内服すると同時にフェントステープを貼って、次回からなし。
鎮痛効果が薄ければ2日後に増量。その間は頓用のアンペック坐薬などで対応。

アンペック坐薬へ変更

頓用:非オピオイド鎮痛薬(アセトアミノフェン坐薬、ボルタレン坐薬など)、またはアンペック坐薬(1日投与量の6分の1)。効果のあるものを使ってください。


処方例
オキシコドン徐放錠40mg(=経口モルヒネ60mg)をアンペック坐薬10mg×4(6時間ごと)にもしくは40mg分3(夜のみ20mg)に変更。


痛みや全身状態が不安定な時…

オキシコドン注(オキシコドン徐放錠の注射薬)へ変更

頓用:1時間分早送り。


処方例
内服しているオキシコドン徐放錠量の0.6~0.7倍をオキシコドン注(1mL/1Aにオキシコドン10mg含有 )に置き換えて24時間投与する。
当院フォルダにひな型があります。

モルヒネ注射薬へ変更

頓用:1時間分早送り。

腎不全では使用不可。精神症状・催吐作用の発現リスクがあります。


フェンタニル注射薬へ変更

不利な点:鎮痛効果が短いので、鎮痛が悪くなる可能性があります。


処方例
オキシコドン徐放錠40mg=静脈モルヒネ30mg=フェンタニル600μgで置き換えて24時間投与。
当院フォルダにひな型があります。