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摂食嚥下センター

2020年1月14日(火)より摂食嚥下外来を開設しました
摂食嚥下外来についてはこちら



摂食嚥下センターとは

当院の摂食嚥下センターは、耳鼻咽喉科医師、摂食嚥下障害看護認定看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士によって構成され、多職種で摂食嚥下障害を専門的に診断し治療を行う診療部門です。摂食嚥下の評価を外来にて行い、必要があれば入院にて専門的治療を行います。嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査などの摂食嚥下機能評価を行い、それぞれの障害にあった嚥下指導を行います。また、入院治療では集中的なリハビリテーション、口腔衛生管理、全身の栄養状態の改善や手術療法など、それぞれの専門家が得意分野を十分発揮し総合的包括的な治療にあたります。 週に1度、多職種の摂食嚥下チームが集まり摂食嚥下カンファレンスを行い治療方針を検討します。


摂食嚥下障害看護認定看護師の役割

人は栄養を摂取しなくては、生きていけません。また、口から食べることは栄養を摂取する目的だけではなく、脳への刺激となり、満足感や充実感を得ることができ、精神的にも大きな影響を及ぼします。
最期まで食べる楽しみを失うことなく、自らが望む生活の場所・人生を過ごすために、「食べる」に向き合い、個別性に合わせた看護を提供しています。
活動としては、火曜日の嚥下外来での患者相談や生活指導。また、入院患者の栄養・食形態の相談・嚥下評価・食事介助・退院指導などを行っています。看護師は、どの医療者より患者さんの近くで、病気・身体機能・精神状態・希望・大切にしている事柄など、総合的に看ることができる職種です。
患者さんの24時間を看ているからこそ、適切な時期に適切な介入を提供し、患者さんの持っている力を最大限に引き出すことで、「食べたい」を可能にいたします。

摂食嚥下評価とは

嚥下内視鏡検査

鼻腔より細い電子スコープを挿入し、咽喉頭部の形状や動きを観察します。喉頭の感覚をテストし、着色水(とろみのついた青色水)を嚥下してもらうことで嚥下機能を評価します。



嚥下造影検査

造影剤を含む食物(薄いとろみ剤・濃いとろみ剤・ゼラチン剤など)を嚥下させて、造影剤の動きと嚥下に関わる器官の形態や一連の運動をX線透視下に観察します。



実績


 2017年度2018年度2019年度2020年度
嚥下内視鏡検査67件105件143件206件
嚥下造影検査257件235件227件294件


摂食嚥下リハビリテーション

脳梗塞や脳出血、肺炎などによる廃用症候群、口腔がんや咽頭がんの治療等、様々な理由によって嚥下機能の低下が生じた方を対象としたリハビリテーションです。

リハビリの内容

食べる・飲み込むことにとって大切な、舌や飲み込みの筋肉を鍛えるトレーニング、喉の感覚神経に作用して飲み込みの動きを出やすくする機器でのリハビリテーション等を行っています。
また、機能の維持や改善のトレーニングに加えて、食事が安全に食べられる条件を検討し、食事内容や姿勢、食形態の選定をしています。また、退院後の生活も安全に安心して過ごせるよう具体的な方法の検討をともに行い、患者さんの“食べる”を最後まで支えることを目標にしています。

また、当院では嚥下に関する手術を行なっているため、手術前後のリハビリテーションも医師の指示の下、行っております。


機器を利用したリハビリテーション

《低周波治療器》


飲み込みに関わる筋肉、運動神経を電気(電流)で刺激し、筋肉を収縮させます。この収縮を利用し筋力を向上させることで嚥下機能の改善を助けます。


《干渉電流型低周波治療器》

食物を飲み込む反射の改善を目的としています。首の付け根に電極パッドを着けて微弱な電流を流します。皮膚抵抗の少ない干渉波を利用しているため、強い筋肉刺激がなく、痛みや不快感は少ないのが特徴です。

《舌圧測定器》

舌の力は摂食嚥下機能と深く関係しています。食べ物を口の中でまとめる、良いタイミングで飲み込めるように口の中で受け止めておく、喉の奥に送り込む、食物を力強く飲み込む等の働きには舌の力(舌圧)が必要です。最大舌圧を確認しながら、口腔機能の評価・訓練を行います。



口腔衛生管理

歯科衛生士は口腔(お口の中のことを口腔と言います)の衛生状態を保つことで、全身の健康を守ることが仕事です。
口腔の衛生状態を保つことは様々な病気の予防につながり、最近では、誤嚥性肺炎の予防に有効であることが明らかとなっています。
誤嚥性肺炎は食べ物や飲み物を誤嚥した際に生じると思われていることが多いのですが、実際には睡眠中の慢性的な不顕性誤嚥(ムセ込みのない誤嚥)が主な原因と考えられています。誤嚥をしたからと言って、必ず肺炎を発症するわけではなく、身体の免疫機能の低下や誤嚥をした内容物によって決まります。口腔ケアを行うことで口腔内の細菌が減るだけではなく、肺炎に結びつく喉(のど)の細菌も減少することがわかってきました。つまり、口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防に重要となります。

口腔ケアには口腔内を清潔に保つだけではなく、口腔内の機能を高める効果もあります。口腔内が刺激されることで嚥下反射や咳反射を改善させることがわかってきました。このように口腔ケアは誤嚥をしにくくし、そして誤嚥をしても排出させやすい身体づくりにも有効です。
 口から食べられない状況が続いている患者さんでは、本来持つ自浄作用(汚れを洗い流す作用)が低下して衛生状態が不良となります。よく噛み、よく喋り、よく笑うことによって唾液分泌が促進され、舌を始めとする口腔内組織を動かすことで自浄作用が活性化され、口腔内の汚れが落とされます。つまり口から食べられていない方は、食べている方以上の口腔ケアが必要となります。

当院では、歯科衛生士が専門的口腔ケアを提供しています。入院患者様を対象に口腔衛生状態を維持・改善させるために入れ歯を含めた口腔全体のチェックを行い、口腔ケアの実施をして、医師・看護師・言語聴覚士など様々な職種と一緒に、それぞれの患者さんにあった食事内容の検討や安全に食べるためのお口作りのお手伝いをしています。退院に向けたご家族、外来患者様への相談や口腔衛生指導も行っています。お口に関しての心配事や、ご相談などあればお気軽にお申し付けください。




摂食嚥下手術

嚥下機能改善手術

嚥下訓練などが奏効しない場合に、機能を補填し経口摂取を目指すための手術です。輪状咽頭筋切断術、喉頭挙上術、声帯内方移動術などがあり、病態診断に基づき単独あるいは組み合わせて行います。術後にもリハビリテーションが必要となります。また、発声機能を温存した上で誤嚥を防止する難易度の高い手術(喉頭蓋管形成術)も行っており、他施設で難渋した症例の対応も行っております。


誤嚥防止術

気道と食道を分離することで誤嚥を消失させる手術です。喉頭を摘出する術式、喉頭を温存し気管レベル・喉頭レベルで分離する術式などがありますが、基本的には発声機能は失われ永久気管孔が造られます。誤嚥防止が目的であり、術後に必ず経口摂取を保証するものではありません。


実績


 2017年度2018年度2019年度2020年度
嚥下機能改善手術6件3件4件6件
誤嚥防止術2件6件3件6件
気管孔閉鎖術4件1件4件3件

※いずれの手術も全ての患者様で適応となるわけではありません。



栄養管理

必要な栄養が充足することで体力がつき、リハビリテーションの効果もあがります。
体格には個人差があるため、身体計測を行い栄養状態の評価のうえ、個々人の病態に合わせた栄養量を決定していきます。食事の形態はリハビリテーション療法士と連携をとりながら嚥下機能に適した形状を選択します。食事摂取量が十分確保できない方には、必要栄養量を満たせるように少量で高カロリーの食事提供や嗜好的配慮などの工夫も行います。しかし食事だけで必要栄養量を充足できない場合には医師の指示のもと、輸液や経鼻チューブや胃ろうなどの経管栄養を併用し栄養状態の維持改善を図ります。
病院の食事は、日本摂食嚥下リハビリテーション学会による嚥下調整食分類2013に準じて嚥下機能に応じた食事提供をしています。学会分類に準拠した食事のため、退院後の療養型病院での生活や施設への入所の際にも安全でご自身にあった食事形態を継続していただくことが可能です。より安全に飲み込みができるように、とろみのついた水分を提供しており、薄いとろみと中間のとろみの2種類を用意しています。

食事の準備に困らないように患者ご本人様だけではなく、ご家族様の生活状況にあわせた相談支援を行っています。嚥下調整食の調理方法や栄養補給方法だけではなく、嚥下機能に応じた身近で購入できる市販品や栄養補助食品の紹介等の栄養相談も実施しています。

病院食の種類




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