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膝関節の病気と治療


前十字靭帯損傷

 前十字靱帯(ACL)は膝関節の中にあり、膝を安定させる重要な靱帯です。そのためACLを損傷すると膝の不安定感や膝くずれを起こしてしまい、スポーツ活動を継続できなくなるケースも多く、治療が必要となります。スポーツ活動での損傷が多く、相手との接触による受傷だけでなく、ジャンプ着地時やストップ、カットイン、ターン、ピボット動作などで受傷してしまう非接触損傷も多く、リハビリでの筋力強化やバランス訓練、競技動作訓練も重要となります。
 また、ACL損傷膝は将来的に半月板損傷や変形性膝関節症に至るリスクもあり、スポーツをしない方でも特に若年者では治療をおすすめしております。

前十字靭帯

損傷した前十字靭帯


治療

 膝の安定化をはかるための装具(サポーター)やリハビリなどの保存療法でスポーツ復帰を果せる場合もあります。スポーツ活動からすぐには離脱できないような場合では、まず試みる治療法です。
 膝不安定感からスポーツ復帰できそうもない場合や日常生活でも症状が出てしまう場合は手術を行います。膝を曲げる筋肉の一部(ハムストリングス腱)や膝のお皿の骨とその下の腱(骨付き膝蓋腱)などを使用しての再建術が一般的で、関節鏡を用いた低侵襲手術で行います。術後は可動域訓練や筋力強化訓練、競技動作訓練などのリハビリを3~6ヶ月程行い、徐々にスポーツ復帰を目指します。


前十字靭帯再建術後のレントゲン

再建した前十字靭帯


半月板損傷

半月板は大腿骨と脛骨の間にある組織で、膝関節への衝撃を和らげるクッションの役割や安定性を向上させる役割があります。半月板損傷は膝の痛みやひっかかり感の原因となり、時には損傷した半月板がはまり込んで、急に膝が動かせなくなる状態(ロッキング)となる場合があります。放置しておくと、関節軟骨を傷める要因にもなりますので、症状が強い場合や持続する場合は治療が必要になります。

半月板

損傷した半月板


治療

リハビリや内服薬、ヒアルロン酸の関節内注射で痛みが改善する場合がありますが、改善しない場合は手術を行います。
手術は関節鏡を用いて、半月板の損傷した部位を切除または縫合します。損傷の形態や程度にもよりますが、半月板切除により将来的に変形性膝関節症となるリスクも高まるため、可能な限り半月板を温存する術式を選びたいと考えております。


半月板切除

半月板縫合


変形性膝関節症

 膝関節軟骨の摩耗から始まり、痛みや関節拘縮(伸びや曲りが悪くなる状態)を生じ、最終的には関節軟骨が消失して膝の変形や機能障害を来す疾患です。原因としては年齢、性別、体重、生活様式、遺伝、過去の膝のケガなど様々なものが考えられておりますが、病態はまだ解明されておらず、そのため根本的な治療薬は今のところ存在しません。加齢によって増加する疾患ですから、高齢化に伴い今後も増加することが予想され、症状による日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)の低下をいかにくい止めるかが課題となっています。

治療

人工膝関節置換術

 根本的な治療薬が今のところ無いとはいえ、痛みを和らげる方法はあります。リハビリによる筋力訓練、装具によるサポート、内服薬や関節内注射が保存療法として挙げられます。いずれも一定の効果は示されておりますが、痛みが軽減されない場合、長期間その痛みで苦しむことで日常生活に支障を来し、筋力低下から歩行障害に至るケースもありますので、手術を適切な時期に選択し、膝機能の低下を最小限に抑え、なるべく早くこれまでの生活を取り戻すことも重要です。その手段として手術療法もあります。
 手術療法には、高位脛骨骨切り術や人工関節置換術などがあります。
 高位脛骨骨切り術は、すねの骨(脛骨)を骨切りし、O脚などの変形を矯正し、体重が加わる部位をずらすことによって痛みを和らげるものです。膝関節を温存しますので、比較的若い方や活動性の高い方には有用と考えます。
 また、人工関節置換術は傷んだ膝関節の表面部分を金属の人工関節へ置き換える手術です。痛みを和らげる目的で高齢の方にも行っております。国内の手術件数も年々増加傾向にある手術です。
 いずれの治療法も術後リハビリが重要となりますし、年齢や活動性、変形の程度、生活環境、ご本人の希望などにより最適の治療法を選択できるよう、外来で相談しながら治療をすすめられるよう心がけております。


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