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手術室・中央材料室業務

手術室は5室あり、麻酔器やモニタ、電気メスや内視鏡装置、顕微鏡など様々な医療機器を使用しています。臨床工学室では、手術室・中央材料室内の機器および各機器に付属する物品の保守管理を行い、機器の安全使用と円滑な手術実施の支援をしています。

また、中央材料室では手術で使用された医療機器の洗浄、滅菌を行っています。現在、手術室・中央材料室担当として2~3名の臨床工学技士が勤務し、各点検・症例立会い・トラブル対応または機器の洗浄、滅菌を行い、手術が円滑に進むように努めています。

手術室・中央材料室 主な医療機器

  • 麻酔器
  • 患者監視装置
  • 手術台
  • 除細動器
  • 内視鏡システム
  • 超音波診断装置
  • 顕微鏡
  • 超音波凝固切開装置
  • 動脈血ガス分析装置
  • 電気メス
  • 白内障手術装置
  • ナビゲーションシステム
  • 術中神経モニタリング装置
  • 内視鏡洗浄装置
  • 高圧蒸気滅菌装置
  • 低温プラズマ滅菌装置

術中神経モニタリング装置の紹介

2019年に新しく導入した装置であり、脳や脳神経機能をモニタリングすることで
術後の障害を回避する目的があります。

術中モニタリングは脳腫瘍や脳血管疾患、脊髄脊椎手術で重要視されており、
当院でも脳神経外科・整形外科(脊髄脊椎症例)多くの症例で使用しています。

臨床工学技士は頭部マーキング・シール電極貼付などの準備から術中の操作、
レポート作成まで全てに関わっています。

術中モニタリングの様子

脳外ナビゲーションシステムの紹介

ナビゲーションシステム

脳は複雑な構造をしており、至るところに重要な機能を有する構造物が散りばめられています。病変部と違うところを傷つけてしまうと、神経障害などの脳障害を引き起こす可能性があります。そこで、脳の中を正確に手術するためにナビゲーションシステムを2017年より使用しています。名前の通り、病変部までの道のりをナビゲートしてくれます。身近の物で例えるなら車のカーナビに似ていて手術している部位をリアルタイムで表示してくれます。
臨床工学技士は、このナビゲーションシステムや顕微鏡をセッティング・操作し医師が手術しやすいようサポートしています。

ナビゲーションシステム レジストレーション

脳外手術の様子

症例立会い業務

臨床工学技士は、手術に関連する全ての機器が安全に使用できているか確認しています。
顕微鏡や内視鏡症例では、医師が手術しやすいようセッティングし、眼科白内障手術では、眼科手術装置の操作を主に担っています。

脳神経外科立会い 電気メス設定の様子

鼓室形成術の様子

点検・保守関連業務

手術室内で行われている点検は大きく以下の4つに分けられます。
機器の立ち上げを行う朝点検、手術前に行う使用前点検、手術で使用した機器を滅菌前に点検する滅菌前点検、特殊冶具を用いた定期点検など、様々な点検を行っています。

朝点検

朝点検の様子

毎朝、各手術室内にある常設機器やフロア設置の機器等が正常に動作するか
チェックし、立ち上げを行います。

手術室内にある麻酔器、ベッド、患者監視装置などの主要機器が問題なく
安全に使用できることを確認する点検です。

使用前点検

手術で使用する機器を器材庫から手術室内に搬入し、セッティングを行います。
使用する機器が揃っていて、それぞれ自己診断がひと通り異常がないことを確認し、安全に手術が開始できるか確認する点検です。

定期点検

手術室・中央材料室内にある全ての機器に関して、機器ごとに決められた周期で、
漏れ電流測定などの安全性確認や機能点検を行い、経年劣化などの早期発見を
目的として点検を行っています。

基本的には院内で臨床工学技士による定期点検を実施していますが、精密な機器や
滅菌機器などはメーカーに点検を依頼し、より安全性を高められるよう努めています。

修理・トラブル対応

各点検で発見された故障や、手術中のトラブルなどの対応を行っています。手術に支障がでないよう、医師・看護師・他スタッフ等と連携して、円滑な対応を心掛けています。また、院内点検・メーカー修理依頼等の管理全般を担っています。

機器操作方法教育

必要があれば随時機器操作方法の教育や操作手順整理・簡易取扱説明書作成などを行い、ヒューマントラブル防止に努めています。
また、新しく手術室に入職した看護師に対しての機器オリエンテーションも行っています。

新規購入機器・デモ対応

医師からの依頼により借用が必要な機器があれば、借用に関するメーカーとの手続きを行い、スムーズに手術が行えるようにサポートします。新規購入機器に関しても、保守管理・ヒューマントラブル対策の面から選定のサポートを行っています。

中央材料室業務

臨床工学室では中央材料室でのME機器の洗浄・包装、また滅菌装置や洗浄装置の立ち上げから日常的な管理を行っています。
機器に精通した臨床工学技士が行うことで洗浄や滅菌によるトラブルを減らし、滅菌頻度等を把握することで継時的な機器の劣化による使用頻度と数量の検討を行っています。

洗浄・消毒

手術で使用した医療機器の洗浄を行います。洗浄を行う前にまず使用し終えた機器に異常がないか外観の点検を行います。
洗浄を行う前に点検を行うことでどのタイミングで機器が故障したのかの把握ができます。
破損しやすい部位や汚れやすい部分に注意しながら洗浄中も機器の管理を行っています。特に、内視鏡物品は少しの衝撃で破損しやすい物が多く、専門知識を持った臨床工学技士が行うことで洗浄によるトラブルを防いでいます。

滅菌前点検

手術に使用された器械は洗浄後に滅菌され、次に使用するまで保管されます。滅菌前点検は洗浄後、滅菌される前に動作の最終確認をする点検です。この点検を行うことにより、故障している器械を滅菌・保管することなく、安全に使用できるもののみ保管することができます。目には見えないコード類の断線も、導通チェックを行うことで発見できます。滅菌前点検を実施している物品は電気メス等のコードからドリルまで多種類に及びます。

包装・滅菌

滅菌前点検を終えた機器の清拭を行い、再度外観の点検を行います。そして機器を実際に
使用しやすい方法で包装を行います。
その後機器は滅菌にかけられ滅菌後にも滅菌不良がないか最終的なチェックを行い、実際の手術に使用していきます。

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