パルスフィールドアブレーション(PFA)
心房細動の新しい低侵襲治療、開始
ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社
2025年1月、心房細動治療であるパルスフィールドアブレーション(Pulsed Field Ablation:PFA)を開始しました。
ページ内目次
心房細動とは?
ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社
心房細動は、心臓のリズムが不規則になる病気です。通常は、規則正しく動いていますが、心房細動では、このリズムがバラバラになります。
症状は、
心房細動が長く続くと、いくつかのリスクがあります。脳梗塞や心不全にならないように管理する必要があります。
症状は、
- 胸がどきどきする
- 疲れやすい
- めまい など
心房細動が長く続くと、いくつかのリスクがあります。脳梗塞や心不全にならないように管理する必要があります。
心房細動は、心房障害の進展抑制が極めて重要!
加齢や生活習慣(高血圧‧睡眠時無呼吸‧肥満‧アルコールなど)に加え、基礎疾患の影響により、心房が少しずつ傷んでいきます。電気の流れもおかしくなり心房細動が出現しやすくなります。
治療法は、以下のものがあります。
治療法は、以下のものがあります。
- 心房への障害を進展させないための生活習慣管理
- 薬剤(抗凝固療法・脈拍を調整する薬など)
- 電気ショック
- カテーテルアブレーション
- カテーテル左心耳閉鎖
- 心房性機能性僧帽弁閉鎖不全に対するカテーテル僧帽弁クリップ術 など
パルスフィールドアブレーション(PFA)とは?
肺静脈出口部に配置したPFAカテーテル
ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社
アブレーションは侵襲的(体にやさしい)治療であり、手技関連合併症のリスク(心タンポナーデ、脳梗塞、食道胃障害、横隔神経麻痺、血管関連合併症など)が存在します。昨今のアブレーションの技術進歩はめまぐるしく、これまで国内では高周波・クライオバルーン(冷凍)・ホットバルーン・レーザーバルーンなどが使用可能でしたが、2024年秋からパルスフィールドアブレーション(PFA)が承認され、現在当院でも使用可能です。
PFAは、直流通電により短時間で心筋細胞を傷害する新しい治療です。従来の高周波やクライオバルーンなどの治療と比較して、非熱性エネルギーであるPFAは心筋細胞を選択的に標的にすることができるため心臓周辺の臓器への障害が少ないこと、さらには治療時間が短くなることが分かっています。
PFAは、直流通電により短時間で心筋細胞を傷害する新しい治療です。従来の高周波やクライオバルーンなどの治療と比較して、非熱性エネルギーであるPFAは心筋細胞を選択的に標的にすることができるため心臓周辺の臓器への障害が少ないこと、さらには治療時間が短くなることが分かっています。
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治療に関するご相談・ご質問
同じ病気でも、この治療法に適しているかどうかは専門的な判断が必要となります。この治療法に関するご相談・ご質問は、かかりつけの先生を通して、当院循環器科にご連絡ください。