グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ

男性更年期外来



男性更年期外来では、男性更年期障害(LOH症候群)や加齢に伴う男性ホルモン低下に関する診療を行っています。男性ホルモン(テストステロン)は性機能だけでなく、筋力や体力、意欲、集中力、睡眠、骨密度など全身の健康に関わっています。「疲れやすい」「やる気が出ない」「性欲が低下した」「以前より元気がない」と感じる方はご相談ください。
このような症状はありませんか?

  • 疲れやすい
  • 気力が続かない
  • 集中力低下
  • 性欲低下
  • ED (勃起障害)
  • 睡眠障害
  • 抑うつ気分
  • 筋力低下

男性更年期障害とは

男性更年期障害(LOH症候群:Late-Onset Hypogonadism)は、加齢やストレス、睡眠不足、生活習慣病などを背景として男性ホルモン(テストステロン)が低下し、心身にさまざまな不調が現れる状態です。
男性ホルモンは単に性機能を維持するためのホルモンではありません。意欲や判断力、身体活動性、筋肉量、骨の健康、代謝機能など、男性の健康全般に深く関わっています。そのため、男性更年期障害を放置すると、仕事のパフォーマンスや生活の質(QOL)が低下し、本人だけでなく家庭や職場にも影響を及ぼす可能性があります。

近年では、男性更年期障害による労働生産性の低下や休職・離職などが社会的・経済的損失につながることも指摘されており、「働く世代の健康課題」として注目されています。男性更年期障害の診療は、単に症状を改善するためだけではなく、自分らしく働き続けるための健康管理や、健康寿命を延ばすための取り組みの一つと考えられています。

症状

代表的な症状として、性欲低下やED(勃起障害)だけでなく、「疲れやすい」「やる気が出ない」「仕事への意欲が湧かない」「集中力が続かない」「イライラしやすい」「気分が落ち込む」といった精神的・身体的な変化がみられます。また、筋力や体力の低下、内臓脂肪の増加、睡眠の質の低下などを伴うこともあります。

男性更年期外来で行う検査

男性更年期障害(LOH症候群)の診断では、症状だけでなく男性ホルモンの状態や全身の健康状態を総合的に評価することが重要です。当外来では、問診、質問票、血液検査、生活習慣評価などを組み合わせ、一人ひとりの状態を丁寧に確認しています。

AMS(Aging Males' Symptoms)質問票による評価

当外来では、国際的に広く使用されているAMS(Aging Males' Symptoms)Rating Scaleを用いて症状を評価しています。
AMS質問票では、
  • 身体的症状(疲労感など)
  • 精神・心理的症状(意欲低下、気分の落ち込みなど)
  • 性機能に関する症状 (性欲低下など)
について確認し、症状の程度や生活への影響を客観的に把握します。
診断時だけでなく、治療効果の評価にも活用しています。

男性ホルモン(テストステロン)測定

男性更年期障害の評価において最も重要な検査の一つです。血液検査で総テストステロンや遊離テストステロンなどを測定し、男性ホルモンの状態を確認します。ただし、男性更年期障害はホルモン値だけで診断できるものではなく、症状との関連を総合的に評価することが重要です。

血液検査

症状の背景にある他の疾患の有無や、治療の安全性を確認するために血液検査を行います。
必要に応じて、
  • 貧血
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 甲状腺疾患
などを評価します。
また、テストステロン補充療法を検討する際には、前立腺関連検査(PSA)なども含めて確認します。

生活習慣・健康状態の評価

男性ホルモンの低下には、加齢だけでなく生活習慣やストレスが大きく関与しています。
当外来では、
  • 睡眠時間や睡眠の質
  • 運動習慣
  • 体重・肥満
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 仕事のストレス
  • 精神的負担
などについて確認し、症状との関連を評価します。
特に近年では、慢性的な睡眠不足や過度のストレス、肥満がテストステロン低下の要因となることが知られており、生活習慣の改善によって症状の軽減が期待できる場合もあります。

その他

症状や検査結果に応じて、
  • LH・FSHなどの下垂体ホルモン検査
  • 超音波検査
  • 骨密度検査
  • 睡眠時無呼吸症候群の評価
などを追加で行うことがあります。

治療

男性更年期障害(LOH症候群)の症状や原因は一人ひとり異なります。当外来では、問診や検査結果をもとに、症状の程度や生活背景を総合的に評価し、それぞれの患者さんに適した治療をご提案しています。
治療の目的は、単に男性ホルモンの数値を改善することではなく、活力や意欲、仕事や家庭生活におけるパフォーマンス、そして生活の質(QOL)を向上させることです。

生活習慣の改善

男性ホルモンの低下には、加齢だけでなく、肥満、運動不足、睡眠不足、喫煙、過度の飲酒、慢性的なストレスなどが深く関わっています。
そのため、当外来ではまず生活習慣を見直し、改善可能な要因を評価します。
  • 体重管理
  • 禁煙
  • 節酒
  • 睡眠習慣の改善
  • ストレスマネジメント
などを通じて、症状の改善やテストステロン値の回復が期待できる場合があります。

運動療法

適度な運動は、男性ホルモンの維持や筋力向上、体脂肪の減少、気分の改善に役立つことが知られています。
特に下半身を中心とした筋力トレーニングや有酸素運動は、テストステロン低下による身体機能の低下を予防するうえで重要です。
当外来では患者さんの年齢や体力に応じて、無理なく継続できる運動習慣についてアドバイスを行っています。

睡眠の改善

男性ホルモンは主に睡眠中に分泌されるため、睡眠不足や睡眠の質の低下はテストステロン低下の原因となります。
近年では、睡眠時無呼吸症候群や慢性的な睡眠不足が男性更年期症状と関連することも知られています。
睡眠習慣の見直しや、必要に応じた専門診療科との連携を通じて、睡眠の改善を図ります。

漢方治療

疲労感、倦怠感、冷え、気力の低下、睡眠障害などの症状に対しては、漢方薬が有効な場合があります。
患者さんの体質や症状に応じて処方を検討し、西洋医学的治療と組み合わせながら症状の改善を目指します。

ED(勃起障害)に対する治療

男性更年期障害では、性欲低下やED(勃起障害)を伴うことがあります。
症状に応じて、生活習慣改善やホルモン治療に加え、PDE5阻害薬(ED治療薬)などを用いた治療を行います。
性機能は男性の健康状態を反映する重要な指標の一つであり、性機能の改善は生活の質の向上にもつながります。

テストステロン補充療法

検査結果や症状から男性ホルモン低下症が疑われる場合には、テストステロン補充療法を検討します。
テストステロン補充療法によって、
  • 性欲低下
  • 疲労感
  • 意欲低下
  • 気分の落ち込み
  • 集中力低下
などの改善が期待できる場合があります。
一方で、すべての患者さんに適応となるわけではありません。前立腺疾患や他の基礎疾患の有無を確認しながら、安全性に十分配慮して治療を行います。

当外来が目指すもの


男性更年期障害の治療は、単に男性ホルモンを補充することではありません。私たちは、仕事や家庭生活、趣味や社会活動など、その人らしい人生を支えるための医療として男性更年期診療を行っています。
「最近、以前のように頑張れなくなった」
「疲れやすく、意欲が湧かない」
「年齢のせいだと思っていた」
そんな症状の背景に、男性ホルモン低下や生活習慣の問題が隠れていることがあります。 男性更年期障害は、我慢する病気ではありません。健康寿命を延ばし、いきいきと働き続けるための健康管理の一環として、ぜひ一度ご相談ください。男性更年期診療は、アンチエイジングではなく“ウェルエイジング”のための医療です。


PAGETOP