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5月 痛くないからだにやさしい新たな放射線治療を開始!/腫瘍放射線科



【特集】痛くない からだにやさしい新たな放射線治療を開始!

がん治療の3つの柱イラスト

2020年5月中旬から最新の放射線治療装置“サイバーナイフ”(Accuray社製 CyberKnife® M6)が稼働します。静岡県内初の導入です。
放射線治療は、手術、抗がん剤治療と並ぶがんの三大治療法のひとつで、通常は身体の外から放射線を照射してがん細胞を死滅させます。なかでも“サイバーナイフ”は高精度放射線治療のひとつである定位放射線治療を得意とする装置です。
定位放射線治療とは、病巣に対してより細かい放射線をいろいろな方向から集中的に照射する方法です。従来の治療に比べ、狙った病巣部に高線量を照射してがん細胞を死滅させることができるとともに、周辺の臓器・組織への影響を抑制できるため、副作用が少なくなります。治療効果が高いので、通常は2ヶ月近くかかっていた治療も数日から長くて2週間程度に短縮できます。”ナイフ”とありますが、実際に身体を切るわけではありませんのでご安心ください。

サイバーナイフ治療イメージイラスト

さらに、サイバーナイフには2つの長所があります。ひとつは治療中に病変の動きや位置を確認できることです。これにより患者さんの呼吸や生理的な動き、無意識な動きによる位置ずれをリアルタイムで修正して照射します。もうひとつは照射方向の自由度が高いことです。ロボットアームにより、これまでは不可能であった斜め上方からの照射も可能です。患者さんは治療用ベッドに寝たままの状態で、ロボットがさまざまな方向に動いて照射するため、からだの負担が少なく安定した治療を受けていただけます。治療期間中は入院の必要もなく、ほとんどが外来通院での治療が可能です。そのため仕事を続けながらでも治療を受けることができます。
がん患者さんに対する当院の放射線治療は、現在稼働中の装置にサイバーナイフが加わることで、治療の選択肢がさらに広がります。
文責:腫瘍放射線科 部長 野末 政志、放射線部 村木 勇太

【診療科・センター紹介】放射線治療室 (腫瘍放射線科)

静岡県内初導入の放射線治療装置ががん治療を支える

放射線治療室メンバー写真

放射線治療はがん治療の三本柱のひとつとして目覚ましい進化を遂げています。
当科では、患者さん個々の状態に応じて、新たな治療装置の使用も含め最善の治療を提供できるよう常に心がけています。
新たに導入する「サイバーナイフ」と、現在稼働中の高精度放射線治療装置「トゥルービーム」を組み合わせて、ハイレベルな放射線治療を提供します。サイバーナイフはピンポイント照射を得意としています。治療範囲はかなり限定されるものの、副作用が少なく、より効果的な放射線治療が可能になります。
放射線治療だけで、がんを完全に消し去ることも可能な時代になってきました。
文責:腫瘍放射線科 部長 野末 政志(写真後列右端)

2020年5月号(冊子)

2020年5月号「白いまど」表紙画像

  • 表紙・特集
    痛くない からだにやさしい新たな放射線治療を開始!
  • 正しい手洗いで感染症予防をしましょう!
  • 診療科・センター紹介
    放射線治療室 (腫瘍放射線科)
  • 診療を支えるスペシャリスト
    放射線治療専門放射線技師

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