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ホーム >  労働衛生・メンタルヘルスケア >  情報発信 >  2021年度 >  職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会 報告書 など

職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会 報告書 など


No.007:20210803

■題目
 1 職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会 報告書
 2 各種「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について

■概要
 1 職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会 報告書

 今後の化学物質管理のあり方について、厚生労働省を主体とした検討会が行なわれています。
 その検討会から、一定の見解をまとめた報告書が公開されています。
 化学物質管理を含めた労働衛生管理全体について、気になる方向性が示されていますので、ご確認ください。
  ※特化則・有機則の廃止(5年後目処)、特殊健診の頻度見直し(6ヶ月に1回⇒1年に1回)など


 《全体像》
  (1)化学物質規制体系の見直し(自律的な管理を基軸とする規制への移行)
  (2)化学物質の自律的な管理のための実施体制の確立
  (3)化学物質の危険性・有害性に関する情報の伝達の強化
  (4)中小企業に対する支援の強化
  (5)特化則等に基づく措置の柔軟化
  (6)がん等の遅発性の疾病の把握とデータの長期保存のあり方
  (7)事業者及び国が行う有害性調査(試験)

 《解説》
  事業所における化学物質管理が、より自律的な管理へ移行されていく方針です。
  背景として、化学物質による労働災害のうち8割が有機則・特化則等の特別規則の対象外物質に起因しており、
  国が義務として規制している範囲では対策に限界があることが挙げられます。
  近年、特化則に少しずつ追加されてきていますが、法規制をすると規制対象外物質が出回ること、
  また、毎年、新規製造や輸入によって新規化学物質が増え続けており、随時の法規制では対応が難しくなってきていることが
  今回の方向性を示すことにつながっています。

  詳細は下記リンクをご参照ください。 ※詳細を示した報告書とその要約が掲載されています。

 ★リンク
  ・「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会」の報告書を公表します(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19931.html



 2 各種 「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気について

 《解説》
  感染症拡大防止における換気の考え方(目安等)について、パンフレット等にまとめられています。
  昨年に作成されたものであり、二酸化炭素濃(1,000ppm)の換気の目安など、変更はありません。

  午前の早い時間から気温も高くなり、涼しい環境を維持するために外気の流入は避けたいところではありますが、
  二酸化炭素濃度を参考にしながら、十分な換気を行なう必要があります。

  リンク先①には熱中症防止の観点も含めたパンフレットやその根拠等を示す資料が掲載されています。
  また、②には①も含めて業種、業態別のマニュアルが掲載されています。

  ご参考ください。  

 ★リンク
  ①厚生労働省HP 感染拡大防止と医療提供体制の整備 (ページ中央):クラスター対策
   https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kansenkakudaiboushi-iryouteikyou.html#h2_6
    ⇒資料がたくさんありますが、PDFのリーフレットが見やすくまとまっています。

  ②日本産業衛生学会HP 職場における新型コロナウイルス感染症対策のための業種・業態別マニュアル
   https://www.sanei.or.jp/?mode=view&cid=444