耳鼻咽喉科
チーム医療で耳鼻咽喉科頭頸部外科疾患の最前線を担います。
部長:岡村 純
当科では耳鼻咽喉科頭頸部外科領域(耳・鼻・のど・くび)にかかわる疾患を対象としています。最新機器を利用した診断やエビデンスに基づいた確実な治療を行うことを目標に掲げています。
来院される方々や近隣病院の先生方のニーズにも迅速に対応できるよう、診療体制の充実を目指しています。特に浜松市内や周辺地域の耳鼻科開業クリニックや総合病院耳鼻咽喉科との連携が非常に強くなっており迅速な対応が可能となっていますので、まず近隣の耳鼻咽喉科へご相談ください。
来院される方々や近隣病院の先生方のニーズにも迅速に対応できるよう、診療体制の充実を目指しています。特に浜松市内や周辺地域の耳鼻科開業クリニックや総合病院耳鼻咽喉科との連携が非常に強くなっており迅速な対応が可能となっていますので、まず近隣の耳鼻咽喉科へご相談ください。
当科の特長
1.手術件数が多い(年間700~800件)
2.耳鼻咽喉科・頭頸部外科のほぼ全領域を対象とする
3.初診から治療までの対応が早い
4.開業クリニック・周辺総合病院からの紹介が多い
5.医師数が多い(計7名、うち日本耳鼻咽喉科学会認定専門医5名)
特色ある診療
頭頸部がんの治療
腫瘍放射線科、口腔外科、歯科、形成外科、リハビリテーション科など多様な診療科、看護師、薬剤師、言語聴覚士、作業療法士、管理栄養士など多職種がチームを形成し、強い連携をもって診療にあたります。詳しくは頭頸部センターのページをご覧ください。
中下咽頭がんの経口的切除術
中咽頭がんや下咽頭がんの早期がんに対して、従来行われていた頸部切開による切除や放射線治療などの治療に代わり、体に負担の少ない経口切除術を積極的に行っています。入院期間は8日間と短期間となり、術後の機能障害や後遺症が少ない根治治療が可能となっています。
甲状腺手術における神経持続モニタリング
甲状腺手術では全例反回神経モニタリング及びエナジーデバイスを使用した後遺症や合併症ゼロを目指す手術を行っています。甲状腺がん手術においては反回神経の持続モニタリングも行っています。反回神経の中枢側である迷走神経に特殊な電極を装着し持続的に刺激することで、術中の牽引などの操作やがん切除に伴う剥離中の反回神経のダメージを常に監視することが可能になります。これにより術後反回神経麻痺による嗄声(させい)のリスクを減らすことが可能になりました。これら甲状腺を含めた耳下腺、顎下腺などの頸部手術は入院期間5日間以内と早期退院が可能です。
鼻・副鼻腔疾患
慢性副鼻腔炎や鼻中隔弯曲症などの鼻副鼻腔疾患に対して、鼻内内視鏡手術を積極的に行っています。難治例に対しては生物学的製剤を用いた治療も導入しています。
鼻内内視鏡手術件数は県内有数の数であり、入院期間も4日間と短期間となっています。安全かつ確実な手術を行うための機器(ナビゲーションシステム、マイクロデブリッダーシステム)を取り入れています。
鼻内内視鏡手術件数は県内有数の数であり、入院期間も4日間と短期間となっています。安全かつ確実な手術を行うための機器(ナビゲーションシステム、マイクロデブリッダーシステム)を取り入れています。
乳幼児聴力検査
専門の言語聴覚士、検査技師による乳幼児の聴力検査が可能です。いくつかの検査を組み合わせて、乳幼児難聴のより正確な評価を行っています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会より、精密聴力検査機関の指定を受けています。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会より、精密聴力検査機関の指定を受けています。
睡眠時無呼吸症候群に対する睡眠ポリグラフ検査(PSG)
当院では週末に検査を行っています。平日は仕事で忙しく、検査の機会が得られなかった方はぜひご相談ください。
また、治療を導入後、近隣の診療所へのご紹介等病診連携も積極的に進めていきます。
また、治療を導入後、近隣の診療所へのご紹介等病診連携も積極的に進めていきます。
突発性難聴に対する高気圧酸素療法
当院では、治療効果を高めるためにステロイド治療と同時に高気圧酸素療法を行う同時併用治療を行っています。また、他の施設でステロイド治療後4週間以内の患者さんに対して高気圧酸素療法を行うことも可能です。
主な対象疾患
対象疾患 | 疾患の詳細 |
---|---|
口腔・咽喉頭の疾患 | 扁桃肥大、アデノイド増殖症、唾石症など |
頭頸部腫瘍 | 甲状腺や唾液腺を含めた、頭頸部領域の良性腫瘍・悪性腫瘍(口腔がん・喉頭がん・咽頭がんなど) |
鼻副鼻腔の疾患 | アレルギー性鼻炎、鼻中隔弯曲症、副鼻腔炎、副鼻腔嚢胞、鼻副鼻腔腫瘍、鼻出血、鼻骨骨折など |
耳の疾患 | 外耳炎、中耳炎、難聴、めまい、顔面神経麻痺など |
音声障害 | 声帯ポリープ・結節、声帯麻痺など |
感染症 | 扁桃炎、咽喉頭炎、頸部膿瘍、頸部リンパ節炎など |
その他 | 顔面・頸部外傷、鼻内・咽頭異物、睡眠時無呼吸症候群など |
主な検査
喉頭電子内視鏡検査
各診察室に配置されています。細い内視鏡を鼻からいれて、鼻の中やのど全体を観察することができます。NBI(狭帯域光観察)が可能で悪性病変の見逃しの危険性が低くなっております。
他覚的聴力検査(ABR, ASSR)
耳から音を入れることによって発生する脳波から、聴力を調べます。乳幼児の聴力評価も可能ですが、鎮静(飲み薬で眠ること)が必要です。
顔面神経誘発筋電図検査(ENoG)
顔面神経麻痺を発症して、10~14日たつ頃、表面電極を用いて、顔面神経の枝に刺激を送り、誘発筋電図を記録します。様々な電気診断法の中で、神経障害の程度をみて、顔面麻痺の予後を診断できる、最も優れた検査とされています。
当科について
当科は完全紹介予約制となっております。近隣の耳鼻咽喉科クリニックや総合病院耳鼻咽喉科と密接に連携しておりますので、まず近隣耳鼻咽喉科を受診していただき、さらなる検査や治療が必要な場合は当科に速やかに紹介受診することが可能です。もちろん緊急性の高い疾患に関してはこの限りではございませんのでご不明の場合は当日電話連絡にてお問い合わせください。
専門外来
補聴器外来
一般外来からの予約です。
頭頸部外来
岡村(毎週木曜日)
頭頸部外科手術を受けられる方を対象に診察および検査結果説明を行います。原則として一般外来からの予約となります。
頭頸部外科手術を受けられる方を対象に診察および検査結果説明を行います。原則として一般外来からの予約となります。
こどもがいらい
松下(毎週火曜日、14時00分より)
(注)高校生以下で、主として経過の長い症例、難治例を対象にしています。
原則として予約制です。原則として一般外来からの予約となります。
(注)高校生以下で、主として経過の長い症例、難治例を対象にしています。
原則として予約制です。原則として一般外来からの予約となります。
睡眠時無呼吸外来
伴(毎週水・金曜日)
外来は原則紹介予約制です。受診を希望される場合はかかりつけ医の紹介状が必要となります。
外来は原則紹介予約制です。受診を希望される場合はかかりつけ医の紹介状が必要となります。
Webマガジン・関連動画
学会認定
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医研修施設
- 日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医制度指定研修施設
- 日本気管食道科学会認定気管食道科専門医研修施設
- 日本内分泌外科学会専門医制度関連施設