グローバルナビゲーションへ

本文へ

フッターへ


耳の検査



標準聴力検査(純音)

周波数ごとの聞こえ方がどの程度かを調べる検査です。また、聞こえの悪さがどの部位の異常によるものかを判断することもできます。
外耳~中耳の障害の有無を調べる「気導の検査」と、中耳~内耳の障害の有無を調べる「骨導の検査」があります。
検査方法

【気導の検査】
ヘッドホンを両耳にあて、高音から低音まで7種類の異なる周波数の音を聞きます。左右別々に検査を行い、聞こえる最も小さな音の大きさを調べます。
【骨導の検査】
ヘッドホンの端子を耳の後ろにあて、高音から低音まで5種類の異なる周波数の音を聞きます。左右別々に検査を行い、聞こえる最も小さな音の大きさを調べます。
結果の判定

ティンパノメトリー

検査方法

耳につけた検査用のプロープ(耳栓)から鼓膜に向けて空気圧を発すると、それが鼓膜にあたって戻ってきます。その戻ってきた空気圧を測定し、ティンパノグラムというグラフにして分析を行います。
結果の判定

耳小骨筋反射検査

耳の中に「耳小骨」と呼ばれる、音を内耳に伝える骨があります。その耳小骨に付着する筋肉が収縮するかを調べる検査です。
正常であれば、大きな音を聞くと内耳の障害を防ぐために耳小骨筋が収縮します
検査を行う方の耳にプロープ(耳栓)を入れ、反対耳にはヘッドホンを付けて検査します。徐々に大きな音を聞いていただき、耳小骨の収縮の様子を波形として表示します。

耳管機能検査

耳管とは鼻咽腔と内耳をつなぐ管で、気圧などによって鼓膜に掛かる圧力が変化すると、開閉して内耳の内圧を外圧と等しくする働きをしています。この耳管の圧力調節機能に以上がないかを調べます。
鼻に音源のスピーカーを入れて耳にヘッドホンを当て、マイクロホンから音を出します。耳管の働きが正常であれば、つばを飲み込むことにより耳管が開閉し、音の聞こえを波形として表示します。

聴性脳幹反応(ABR)

検査方法

通常の聴力検査をすることができない乳幼児などに対し、音が聞こえるかどうかを脳波の反応を見て行う検査です。内耳(蝸牛)から脳までの、聴神経の伝達経路のどこに障害があるかもわかります。
検査では、ベッドに横になり(乳幼児の場合は眠った状態で行います)、左右の耳たぶと頭部(2ヶ所)の計4ヶ所に電極を貼り付け、両耳にヘッドホンを装着します。ヘッドホンから音が聞こえると、脳が反応して脳波に変化が生じるため、その波形をコンピューター処理して画面に表します。
結果の判定

音刺激を与えてから1/100秒以内に5~7個の波形が現れます。それぞれ、Ⅰ波は蝸牛神経、Ⅱ波は蝸牛神経核、Ⅲ波はオリーブ核、Ⅳ波は外側毛帯、Ⅴ波は下丘に対応しています。音刺激からⅠ~Ⅴ波の形や出方により、どこに障害があるかわかります。

正常例

難聴例

【解説】
正常波形(左)は、ⅠからⅤの山がきれいに出ています。
一方、難聴例(右)では、同じ大きさの音刺激で5つの山がはっきりしません。

新生児聴覚検査

当院では、新生児スクリーニング検査として、産まれた翌日以降に簡易ABRを行っています。赤ちゃんが寝ている間に、おでこ、首の後ろ、肩に電極シールを貼り付け、ヘッドホンから音を出して、聞こえているかを調べます。

検査時間は5~15分程度です。


PAGETOP