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小児・先天性心疾患不整脈外来(小児循環器科・成人先天性心疾患科)


2022年9月15日

2022年7月から小児・先天性心疾患不整脈外来を開始しました

小児期発症不整脈や、先天性心疾患にみられる不整脈は専門的な知識を要しますが、専門的に対応する施設は少ないのが現状です。先天性心疾患においては、先天的に刺激伝導系の異常を合併したり、特殊な血行動態から治療に苦慮したりする例が散見されます。
この外来では、これらに対して専門的に診療します。
※外来は原則紹介予約制です【小児・先天性心疾患不整脈外来(第2・4火曜日 午後)】
 受診を希望される場合はかかりつけ医の紹介状が必要となります

当院の特徴

1.幅広い小児期発症不整脈の診断と治療
無症状で学校検診で指摘される不整脈から、頻回に発作を起こす難治性不整脈まで、幅広く対応します。

2.小児から成人まで、あらゆる年代の先天性心疾患患者さんに対応
先天性心疾患合併不整脈は、先天性心疾患の構造異常伴う血行動態に起因することが多く、小児循環器科・成人先天性心疾患科・循環器科・心臓血管外科と協力して総合的な治療を目指します。

疾患について

小児期発症不整脈

不整脈とは刺激伝導系(心臓の中を通る電気の道)の異常で起こります。
基礎疾患のない、小児期に発症する不整脈の多くは良性で治療を必要としません。しかし、なかには治療が必要なものや、無症状であっても将来突然死を起こす可能性のあるものもあります。
刺激伝導系ってなに?
心臓の中には刺激伝導路といわれる電気の道があります。洞房結節から電気信号がはじまり、心房筋に伝導して心房筋を収縮させたあと、房室結節を通して心室筋に伝導します。心房筋や心室筋は電気信号を伝導することができますが、心房筋と心室筋の間は伝導せず、心房筋と心室筋の間で電気信号を伝導することができるのは房室結節のみです。正常状態で、刺激伝導路を通る、電気信号の数(心拍数)をきめているのは洞房結節です。
心電図はこの心臓の中を通る電気信号を二次元の図で表現したもので、P波、QRS波、T波の成分があります。

先天性心疾患合併不整脈

先天性心疾患合併心房内リエントリー性頻拍

小児および成人期の先天性心疾患患者さんは、そうでない患者さんより、不整脈合併の頻度が高くなります。原疾患の解剖学的な刺激伝導系の異常、心臓に対する影響の程度や加齢によりその頻度は異なります。
最も多い不整脈は心房内リエントリー性頻拍とよばれるものです。心房負荷による瘢痕や、手術の既往により切開線やカニュレーション痕が電気的な障壁となって、心房内を電気信号がくるくる回る状態です。

治療・検査の流れ

小児期発症不整脈

先天性心疾患合併不整脈


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