リハビリテーション科

診察風景

急性期・回復期に留まらず、障害が残存した状態でも生活の質の向上及び社会的な役割が持てるよう様々なアプローチを行っています。

当院のリハビリテーション科では、脳卒中をはじめとした脳神経疾患、外傷を含めた運動器疾患、呼吸・循環器などの内部障害、各種治療に伴う廃用性変化への対応など様々な疾患に対する急性期早期からのリハに加え、摂食嚥下障害、高次脳機能障害などの専門的なリハやがんのリハにも力を入れています。特に高次脳機能障害については、静岡県高次脳機能障害拠点病院として、障害像の明確化や各種制度の導入、復学・復職調整、自動車運転評価などを行っております。リハビリ科専用病床(29床)に入院されている患者さんに加え、院内他科入院患者さんに対する月200件以上の処方対応や近隣施設への往診、院内外の教育活動などを行っています。
2019年秋に地域障がい者総合リハビリテーションセンターがスタートすることを踏まえ、さらなるリハビリテーションの医療の質の向上と地域支援充実のため、共に歩んでいけるリハビリテーション医を募集致します。

地域障がい者総合リハビリテーションセンター

地域包括ケアシステムが充実する中、あまり注目されなかった若年の中途障害者に対する支援を地域で可能となるような施設・システム作りとして2019年秋に開設予定です。ここでは一般リハ外来に加え、当初は当院の専門性の高い高次脳機能障害者を、また2020年度以降には障害者スポーツなど未だ地域でも支援可能な施設が乏しい課題に対して、モデル的に対応が出来るように構築を進めています。

重度後遺障害者短期入院協力事業(国土交通省指定短期入院協力病院)

短期入院協力病院とは、NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)において認定した「介護料受給資格」を持つ在宅で療養生活を送る重度後遺障害者の短期入院の受け入れを積極的に行う国土交通省が指定した一般病院です。当院はこの短期入院協力病院に指定されており、短期入院中は食事法の評価や在宅介護技 術の指導・アドバイスを行い、より安心な在宅療養を送れるよう支援しています。

主な診療・専門領域

脳損傷(脳卒中、頭部外傷、脳炎、脳症など)、神経筋疾患、頚髄損傷、四肢切断など 障害のタイプ:中枢性麻痺(痙縮・感覚障害等を含む)、高次脳機能障害(失語症を含む)、嚥下障害、内部障害など(病院HP診療科紹介)

診療科データ

嚥下機能関連検査件数
  2016年度 2017年度 2018年度
嚥下検査依頼患者数 997 1029 1017
嚥下内視鏡検査(VE) 974 933 908
嚥下造影検査(VF) 204 256 218
リハビリテーション単位数
  2016年度 2017年度 2018年度
入院 脳血管疾患等 79,611 77,057 71,276
運動器 39,456 40,110 41,961
呼吸器 30,373 26,882 32,294
心大血管 11,896 13,908 13,206
合計 161,336 157,957 158,737
  2016年度 2017年度 2018年度
外来 脳血管疾患等 28,188 28,289 25,962
運動器 8,322 10,295 13,703
呼吸器 491 393 242
心大血管 833 373 262
合計 37,834 39,350 40,169

診療部長からのメッセージ

リハビリテーション医療にあまりなじみがない先生であっても、リハビリテーションに求められる診療の幅や深さに触れれば、その魅力や社会的に求められる役割の多さに驚かされることでしょう。リハビリテーションでは医師という立場から障害をもった方々の機能回復だけでなく、日常生活や社会的な役割の再獲得を通して「人生を救う」という大切な医療・福祉の担い手となることができます。
当院では幅広い総合的な対応だけでなく、自分の興味関心に合った分野を見つけ出し、極めることができます。現在当院で取り組んでいる急性期医療、脳損傷による高次脳機能障害や嚥下障害、生活期での復職支援、障害者スポーツ以外にもやりたいことを提案いただければ、できる限りそれに応じた環境作りなども配慮させていただきます。業務負担も先生のライフスタイルに応じて調整ができますので女性医師にとっても働きやすい職場です。医師として将来が心配な方、何か新しいことをやってみたいと思う方、すこしゆとりをもって働きたいと考えている方も大歓迎です。

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