おおぞら療育センター3号館

  • 重症心身障害児施設
ペア機能の一部を紹介します!

Q

どのような看護ができますか?

A

言語的コミュニケーションの出来ない利用者が、何を感じているのか・何を訴えているのかを察する看護ができるようになります。

ここに注目!

医師・看護師・生活支援員・理学療法士・作業療法士・栄養課など多職種チームで、利用者にとってよりよい生活・医療の選択について検討を重ねています。職種によって考え方が違う事も多いですが、考え方が違うからこそ、より質の高い生活を提供する事につながっています。

職場の特徴

  • 重度心身障害児(者)の入所・ショートステイ・入院を受け入れています
  • 3つのゾーン(ほくと・ほのか・あおば)に分かれています
  • 看護師と生活支援員やリハビリスタッフ等、多職種がペアとなり『利用者さんの尊厳を尊重した関わり』を大切に個々にあったケアを提供しています
  • 利用者さんの興味や関心を広げることを目的とした活動(読み聞かせ等)を実施しています

ペア機能の一部を紹介します

【異動者看護師】
今日はAさんの排痰ケアです。初めてなので宜しくお願いします。
【先輩看護師】
分かりました。Aさんは耳に褥瘡も繰り返しているから体位にも工夫が必要です。
排痰ケアはリハビリスタッフさんにも一緒に介入してもらいます。
【リハビリスタッフ】
宜しくお願いします!
Aさん、痰を出しやすくするために下を向きますね。
【異動者看護師】
そうなんですね、宜しくお願いします。
Aさん、今から排痰ケアをしますね。
【異動者看護師】
あれ?何かおかしいな今発作してるのかな?
【先輩看護師】
そうね、今力が入っていたね。
Aさんは今までも硬直発作を起こしているから、全身に力が入っていて目を見開いて顔が真っ赤だったでしょ。
【異動者看護師】
これが硬直発作なんだ。
【生活支援員】
発作時は顔を真っ赤にして、力が抜けると顔が白くなるんだよ。
今までの経験上Aさんは左向きにすると楽なんですよ。
【異動者看護師】
何で左向きなんですか?
【先輩看護師】
骨の変形があって左側臥位のほうが呼吸が楽になるからよ。
【リハビリスタッフ】
そうですね。呼吸がしやすい体位にしましょう。
耳に褥瘡ができないように枕をいれましょう。
【異動者看護師】
なるほど。利用者さんによって骨の変形が異なるからその人に合った体位が必要なんですね。
【先輩看護師】
それから薬を注入するときには力が抜けている左側臥位のほうが吸収するんだよ。
経験上Aさんにはそれがいいんだよね。
【生活支援員】
褥瘡にも注意しないといけないから左側だけって訳にはいかないんだけどね。
私も経験者に教えてもらって自分で経験して、その人に合った体位や方法を学んだんだよ。
【異動者看護師】
本当だ。酸素も脈拍も落ち着いてAさんとても楽そうな顔になりましたね。
【生活支援員】
排痰ケアが終わったら活動も一緒にやりましょうね。