手術室

  • 手術室
一つの手術を器械出しと外回りがペアで担当しています

Q

手術室ではどのような看護ができますか?

A

麻酔や手術により何時間も動くことができない患者さんに対し、身体損傷などの合併症や、低体温を予防するため、術前訪問などを通し、個々にアセスメントしながら看護を展開しています。
また、先の展開を予測し器械や、物品を準備することで手術時間や麻酔時間を短く、スムーズに進行していく事も大切です。

ここに注目!

麻酔科医や、様々な診療科の外科医、臨床工学技士と共に日々協力しながら手術を担当します。
その中でも患者さんに一番近い存在として看護の力を発揮します。

手術室看護師って何をすればいいの?

  • 手術を受けられる患者さんに対して、手術前から手術後までの安全を守り、手術が円滑に行われるように専門的な知識と技術を提供します
  • 医師、看護師、臨床工学技師、検査技師、放射線技師などの多職種と協働し、かつ調整役を担っています
  • 手術を受ける患者さんや、ご家族の代弁者となります

看護体制(実際のPNS場面)

手術室では、常に器械出しと外回り看護師が情報を共有し、協力しています!

清潔な器械と術野を確保し、
先を予測しながら器械を準備して医師に渡していく

器械出し看護師

患者さんに寄り添い、
アセスメントしながら、合併症予防や、環境を整える

外回り看護師

【先輩器械出し Aさん】
Bさん、今出血量はどのくらい?血圧どうかな?
【後輩外回り Bさん】
出血は100くらいで血圧は90/60です。
【先輩器械出し Aさん】
ガーゼを追加して出してくれる?あと縫合糸も。
いつでも追加できるように準備をしておいてね。
【後輩外回り Bさん】
はい。何かありましたか?
【先輩器械出し Aさん】
血管の近くを操作しているの。
外科の先生たちも血管の走行、手術前から気にしてたからね。
【後輩外回り Bさん】
わかりました。出血量をこまめに測って、麻酔科医に報告していきます。
輸血は4単位オーダーがありますが、取り寄せますか?
【先輩器械出し Aさん】
麻酔科の先生と相談して、術野の様子も含めて伝えて、取り寄せるか相談してね。
輸血ルートは?
【後輩外回り Bさん】
ルートは最初に2本確保しています。
Aさん、私、輸血の手順に自信がないのですが。
【先輩器械出し Aさん】
リーダーに連絡して、輸血の手順は見てもらおうか。
【後輩外回り Bさん】
はい、すぐできるように物品を準備しておきます!
あと、尿量も気をつけて見ていきます。
【先輩器械出し Aさん】
(Bさん、ちゃんとできない事は声に出して、安全に出来ているな。
尿量にも気づけてるし、成長してるな)
【後輩外回り Bさん】
(A先輩、先生の声も聞けててすごいな。
術野も見ながら器械も早めに準備してるし私もあんな風になりたいな!)