麻酔科専門研修プログラム

プログラム統括責任者 麻酔科部長 加藤 茂
プログラム募集専攻医 2名

プログラム内容

年間 3000 症例に迫る周術期管理かつ、ペインクリニック、緩和ケア医療も積極的に行っている。症例は心臓血管外科、呼吸器外科、消化器外科、整形外科など様々であり、泌尿器科の Da Vinci 手術麻酔や、ドクターヘリを擁した三次救急から救急症例も多く経験できる。これら症例の臨床を通じ、周術期管理を習得することが出来る。そして静脈穿刺はもちろんのこと、動脈穿刺、中心静脈穿刺、硬膜外穿刺、くも膜下穿刺などをストレスなくできるようにすること、気管支鏡操作や経食道心エコー操作などの技術を得ることが出来る。
聖隷三方原病院 実績(2024年度)
麻酔科管理症例数 3,786件
総手術数 7,713件
麻酔管理症例の内全身麻酔症例 3,546件
小児(6歲未滿)の麻醉症例 64件
帝王切開術 54件
心臟血管手術麻酔症例 183件
胸部外科手術の麻酔症例 389件
脳神経外科の麻酔症例 107件

専門研修プログラムの概要と特徴

基幹施設である聖隷三方原病院は、静岡県西部医療圏における連携施設と協力し、専攻医が整備指針に定められた麻酔科研修の到達目標を達成できる専攻医教育を提供し、地域の麻酔診療を維持すべく十分な知識・技術・態度を備えた麻酔科専門医を育成する。
基幹施設である聖隷三方原病院は、940床と県下最大の病床を有し、急性期医療を中心に幅広い分野で地域医療を支えている。当院外科系診療科にはあらゆる科が揃っており、様々な手術の麻酔管理が経験できる。また病棟屋上にはヘリポートを有し、ドクターヘリ運航施設であり、高度救命救急センターに指定されていることから、静岡県西部地区だけでなく、愛知県東部や静岡県中部地区からの症例も集まり、緊急手術の症例数及び症例の種類については非常に豊富である。

専門研修プログラムの運営方針

安全かつ信頼される医療の実践のために、臨床麻酔における幅広い知識と技術を習得して、周術期の様々な事態に対する適切な判断力、問題解決能力を身につける。さらに、カンファレンス、臨床研究、学会・論文発表などを通して、診療に科学的なアプローチをする能力を養っていく。
さらに知識及び技能の習得を十分なものとする目的で、研修プログラム実施期間中に1年間は連携施設である浜松医科大学医学部附属病院にて研修を実施し、希望に応じて連携施設である聖隷浜松病院での研修が行える。研修内容・進行状況に配慮して、プログラムに所属する全ての専攻医が経験目標に必要な症例数を達成できるようにローテーションを構築する。
専門研修連携施設群
  • 浜松医科大学医学部附属病院
  • 聖隷浜松病院
年間ローテーション表(例)
  1年目 2年目 3年目 4年目
A 聖隷三方原病院 聖隷三方原病院
(聖隷浜松病院)
浜松医科大学 聖隷三方原病院
B 聖隷三方原病院 聖隷三方原病院
(聖隷浜松病院)
聖隷三方原病院 浜松医科大学
※研修先、研修時期については専攻医の希望、連携施設の状況により調整
週間予定表(聖隷三方原病院の例)

詳しいプログラム内容についてはこちらをご覧ください

聖隷三方原病院麻酔科専門研修プログラム[PDF:1.6MB]

麻酔科の様子

麻酔科の研修やカンファレンス、活動報告などを紹介します。
興味がある方はぜひ一度見学にお越しください♪
麻酔科、緩和支持治療科、ホスピス科合同
インターベンショナル治療についてのカンファレンス
を行っています!
このような連携を行っている施設は全国的にも少なく、専攻医も積極的に参加し、適応があれば一緒に神経ブロックも行います。
当科で疼痛治療の研修を受けつつ、緩和ケアに携わるようになった専攻医もいます!
麻酔科のサブスペシャリティとして緩和ケアに興味がある先生方、ぜひ当科で後期研修を受けてみませんか?
当院での心臓血管麻酔研修の一幕です。
専攻医の先生もすっかり頼もしくなりました!
指導医の指導の下、専攻医だけではなく初期研修医も一緒に研修に励んでおります。
当院では臨床検査技師も研修に参加。経食道心エコーの指導を受けることができます。
JB-POTの勉強にも最適です!
また、心臓血管麻酔学会専門医はもちろんのこと、心臓血管麻酔学会の理事や評議員も在籍しております!!
子育てしながら専門医取得したい方も大歓迎!
当院では、すべての科の麻酔があります。
子育てしながらも、時間制限あっても、その時間内はバリバリやりたい!そういった先生にも最適です。
聖隷三方原病院は、育児期間中の医師の皆さんが安心して勤務ができるよう育児短時間勤務や充実した支援制度等を設けて仕事と育児の両立を支援しています。
聖隷福祉事業団の両立支援制度(リンクあり)
当院で初期研修を終えて、麻酔科専攻医になったO先生が7月に戻ってきてくれました。
心臓血管麻酔専門医とともに、早速MICSの手術に入りました。
これからJB-POTを取る予定です。
麻酔科医師O先生によるCV、挿管、症例を通した勉強会
麻酔科の仕事は麻酔だけではありません。
研修医だけでなく看護師などの多職種がチームとなって、最善の治療を提供できるように症例の振り返りや後輩の指導、教育が必要です。
毎朝、その日の症例カンファレンスを開催し、症例の情報共有や、連絡事項を伝えています。
この日は、後期研修医が手術室のリーダーデビューです。手術室全体の動きや、マネジメントの訓練の場としての役割もあります。
神経ブロックの研修も充実
超音波神経ブロックの研修ができるのも当院の特徴です。
年間に1000件以上のブロック症例があり、特に四肢のブロックは県内トップレベルの症例数となっています!
日本区域麻酔検定試験 (J-RACE)やブロックセミナーなどのスキルを活かす場もあります!
スキルと共に知識も充実~文献、雑誌~
麻酔科を専攻したら多くの先生方が読んでいる総合誌LiSAや、重症患者の治療にあたる医師向けのINTENSIVIST(インテンシヴィスト)が、無料でアクセスできます。
このように緩和や集中治療の勉強の環境も整っています。
さらに、英文誌も豊富にあり、学会発表や日々の勉強の環境も整っております。
もちろん、指導医のサポート体制もばっちり!

聖隷三方原病院 麻酔科について

中央手術室手術件数とペインクリニック受診者数

聖隷三方原病院の2024年度の中央手術室における手術件数は7,713例であり、そのうち948例が予定外手術(緊急・准緊急手術)であった。麻酔科医はそのうち3,546例の麻酔および周産期管理を行なった。麻酔科医は、自らの知識・技術の向上はもちろん、増加する重症症例において安全性を損なうことなく患者さんおよび外科医の要求に速やかに対応できるよう努力している。
中央手術室手術件数(2017~2024年度)
ペインクリニック受診者数の推移(2017~2024年度)

専門外来

ペインクリニック外来

特殊医療機器

  • 近赤外線偏光治療器
  • キセノンレーザー治療器
  • 遠赤外線治療器
  • 低周波治療器
  • TENS
  • イオントフォレーシス
  • 高周波熱凝固装置
  • サーモグラフィー
など

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