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園長コラム

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2025年5月9日
「こころの成長」
園長 高木 智美 
 色鮮やかに咲くツツジの花と新緑のコントラストが美しい季節になりました。早いもので進級、入園から一か月が経
ちました。朝、保育者に抱かれて涙を流しながらも保護者の方に『バイバイ』と手を振る姿を見るたびに、こども園が
大好きな場所になりますように…と心から願い祈る日々でした。不安でいっぱいだった子どもたちの表情はいつの間に
か可愛い笑顔に変わり、毎日出会うお友だちや保育者、今までと違う風景の中で過ごす新しい生活、環境を少しずつ受
け入れてくれてるように感じます。
 先日行われた懇談会では、多くの保護者の皆さまに参加していただきありがとうございました。お子さんの園での様
子をはじめ、これからのクラス運営につきましても子どもを真ん中に置いた保育をめざし子どもたちが安心して一歩を
踏み出せる環境作りや、豊かな成長へとつながる保育者の保育への思いを担任よりお伝えさせていただきました。
お子様方の様子を伝える職員の話に深く頷き共感してくださる保護者の皆さまの姿に、この 1 か月の間、子どもだけで
はなく私たち大人も多くの経験を重ねてきたことを思いました。こども園と家庭とが協力してお子さんの育ちを見守れ
るよう、子どもにとって、おうちの方にとっても安心できる園であるよう、些細なことでも、何かお気づきのことがあ
りましたら遠慮なくお声かけください。
 ある初夏のようにあたたかな午前中の出来事、幼児クラスの子どもたちが園庭で春に咲くお花の花びらを集め、水の
中に入れて色水を作っていました。その横では、ジョウロで草木に水をあげている子がいたり、泥団子を作っている子
もいました。新入園児のひつじ組のある女の子が、ぱんだ組・きりん組のお兄さんお姉さんが作る色水作りを真剣に見
つめておりワクワクした表情を浮かべています。花びらの色や種類によって、発色のあるものないものとありますが、
経験の回数を重ねているお姉さんの手もとを見ていると揉みこむほどに鮮やかな青色の色水へと変化していきました。
女の子に気が付いたお姉さんは「やりたいの?」と優しく声をかけるとその子に寄り添い、女の子に一生懸命伝えなが
ら色水を作ってあげていました。ピンク色の色水が完成し袋の口をぎゅっと結んでもらうと、女の子は両手で大切に抱
え満面の笑みを浮かべながら持ち歩いていたのがとてもほほえましく、兄弟姉妹のような関わりが子どもたちを輝かせ
るのだと改めて感じる光景でした。お世話をして優しくすることで思いやりの心が育まれ、優しくされることでやがて
自分も人に優しくなれたりと、人とひととの繋がりが育む目には見えない子どもたちの心の育ちを、これからもご家族
の方々と共に大切に育んでいきたいと思います。

2025年4月4日
ご入園・ご進級、おめでとうございます。
園長 高木 智美

 朝、こども園の窓をあけると様々な鳥のさえずりが聞こえ、心を穏やかに新しい一日のスタートを感じさせられます。鳥も花も、春の日を喜んでいるような4月です。
 進級されたお子さん、新入園のお子さんの保護者様、あらためてどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、年度末期間には保護者の皆さまにご協力をいただき、新年度に向けた準備や研修、聖隷の基本理念、キリスト教保育に触れながら保育の振り返り等の時間を職員一同持つことが出来ました。ありがとうございました。「キリスト教保育とは?」と思われる方もおられるかもしれませんが、キリスト教保育では、子どもも大人も神さまによって創造され、命を与えられた一人ひとりかけがえのない存在であり、神様の恵みの中に生かされていると考えられています。生まれる前から神さまから愛されてきたお子さんを、やがて神さまがお父さんとお母さんに託されました。家族の大きな愛に守られやがて、子どもたちはこども園に招かれました。新年度が始まり、お家の方にとっても忙しい日々ではありますが、子どもたちもうまくいかないことやドキドキする経験があると、お家の方と離れがたかったり涙が出たりすることもあると思います。それは、お子さん一人ひとりが敏感に環境の変化や状況を感じ取り、心を動かしている証拠です。急がなくても大丈夫、あなたの歩むペースで大丈夫、見守っているよ。一緒にいるよ。という事がわかるよう寄り添い受けとめたいと思います。また、不安の原因は何なのかしら。起こっている出来事を子どもたちと共に自分事として捉え、考えていく機会を大切にしていきたいと思います。共に育ち合う仲間が、時にぶつかったとしても、希望を持ちながらそれを乗り越え、分かち合い、許し合い、次に歩みだす糧としていくことができるように、そして一人ひとりが愛され大切にされていると感じることができる日々を重ね豊かな心が育っていきますように。大切な乳幼児期の子どもたちの成長に関わりを持つ保育者として、子どもたち一人ひとりが神さまの愛「愛されている自分」を感じられるよう、愛情の感じられる空間で私たち保育者は謙虚な心、感受性豊かな心、些細な事を大切にする心を持って大切なお子様を守り成長を見守り、喜びと感謝を持って日々関わりを持ちたいと思います。これからの子どもたちの歩みが神様に守られ、祝福されたものとなりますようにとお祈りして、職員一同精一杯務めさせていただきます。この1年どうぞよろしくお願いいたします。

2025年2月7日
「 春 」

2024年6月10日
「遊びから」