放射線治療科
ページ内目次
主たる疾患
原発性・転移性を問わず悪性腫瘍全般(一部良性腫瘍含む)に対する放射線治療を行なっています。
特色
院内だけでなく、院外からの治療依頼、治療相談も同様に受け付けています。
頭頚部がん、肺がん、食道がん、膵がん等に対する根治的放射線治療、乳がん術後照射等の周術期放射線治療、及び、脳転移、骨転移等への緩和的放射線治療まで、外部放射線治療全般に対応する他、 高性能治療機、検証機器を備え高精度放射線治療も実施可能です。従来、大学病院、がんセンターのみで実施されてきた高精度放射線治療を市中病院として身近な環境で提供しています。
この医療技術は、機器ばかりではなく、それを使いこなすスタッフの充実が必要なため、当院では放射線治療専門医、放射線治療専門技師、品質管理士の有資格者、認定資格を持つ専任看護師を配置し、それぞれ専門のスタッフが対応しています。
外部照射の他、放射線同位元素 223Raによる内用療法も実施してます。
頭頚部がん、肺がん、食道がん、膵がん等に対する根治的放射線治療、乳がん術後照射等の周術期放射線治療、及び、脳転移、骨転移等への緩和的放射線治療まで、外部放射線治療全般に対応する他、 高性能治療機、検証機器を備え高精度放射線治療も実施可能です。従来、大学病院、がんセンターのみで実施されてきた高精度放射線治療を市中病院として身近な環境で提供しています。
この医療技術は、機器ばかりではなく、それを使いこなすスタッフの充実が必要なため、当院では放射線治療専門医、放射線治療専門技師、品質管理士の有資格者、認定資格を持つ専任看護師を配置し、それぞれ専門のスタッフが対応しています。
外部照射の他、放射線同位元素 223Raによる内用療法も実施してます。
装備機器について
放射線治療装置 Versa HD(Elekta社)
2025年6月より、当院の放射線治療器が、エレクタ社製の最新機種「Versa HD」に更新となりました。
これにより、患者さんのご負担をさらに軽減し、より安全で効果的な放射線治療を提供することが可能になりました。
私たちはこの最新機器を最大限に活用し、患者さん一人ひとりに寄り添った最適な治療を目指します。
これにより、患者さんのご負担をさらに軽減し、より安全で効果的な放射線治療を提供することが可能になりました。
私たちはこの最新機器を最大限に活用し、患者さん一人ひとりに寄り添った最適な治療を目指します。
放射線治療装置 Versa HD(Elekta社)
体外照射の様子
放射線治療装置 Versa HDの特徴
より速く、より高精度な治療 | 新しい技術である「IntelliBeam」により、放射線の照射速度が飛躍的に向上しました。これにより、1回の治療にかかる時間を大幅に短縮できます。ベッドに寝ている時間が短くなることで、患者さんの身体的な負担も軽減されます。特に、複雑な治療計画が必要な場合でも、短時間で完了するため、患者さんの日常生活への影響を最小限に抑えることができます。 |
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動きに対応する精密な技術 | 治療中に呼吸などで身体が動いても、治療器の6軸寝台が上下・左右・前後・回転方向の6つの軸で位置を自動的に正確に修正します。また、『体表面モニタリングシステム(SGRT)』により、患者さんの身体の動きをリアルタイムで3D画像として正確に捉えます。これにより、腫瘍だけを正確に狙い、周囲の正常な臓器への影響を最小限に抑えることが可能となり、安心して治療を受けていただけます。 |
使用できる放射線の種類 | 当院の放射線治療器「Versa HD」は、治療に必要な5種類のX線エネルギーを高線量率モードで利用できます。これにより、患者さんの病状や治療部位に合わせて、最適なエネルギーを選択し、より精密な治療を行うことができます。 |
X線CT装置 Discovery RT(GE Healthcare社)
Discovery RTは、米国GE社のワイドボアX線CT装置です。
従来のCT装置のガントリに比べ10cm開口を広げたことで、放射線治療に要求される様々なポジショニングでの撮影を可能にしました。
従来のCT装置のガントリに比べ10cm開口を広げたことで、放射線治療に要求される様々なポジショニングでの撮影を可能にしました。
X線CT装置 Discovery RT(GE社)
X線CT装置 Discovery RTの特徴
特に、放射線治療時に必要な固定具・器具などを装着したままでCT撮影を行うことにより、治療精度を向上させることが可能となりました。
マルチスライスCT装置を放射線治療部門専用で設置したことにより、体内にある病変と正常組織の情報を綿密にとらえることができます。この情報をもとに患者さん個々に対して最適な照射方法を検討しております。
また、呼吸による動きを加味した4次元CTを撮影することで、肺や上腹部といった部位に対し腫瘍や正常臓器の動きを考慮した放射線治療計画を行うことができるシステム構成になっています。
放射線治療室 受付・待合フロア
放射線治療室では、専任の受付スタッフが患者さんをお迎えいたします。
治療予約時刻を10分単位で管理し、待ち時間のない放射線治療の提供を目指しています。
治療予約時刻を10分単位で管理し、待ち時間のない放射線治療の提供を目指しています。
当院の治療(照射)の流れ
当院への放射線治療の依頼方法については「放射線治療の紹介」ページをご覧ください。
治療(照射)当日
- (必要に応じて)着替え・脱衣
- 治療台に寝て、治療位置に技師が合わせる
- 簡易的なレントゲン・CTを撮影して詳細な位置を合わせる
- 放射線を照射する
ただし、放射線を当てる位置や方法によって、この流れが変わる場合もあります。
治療時間
治療時間は9時00分~12時00分、13時00分~17時00分の中で完全予約制をとっています。
皆さまが決まった時間で治療ができるよう努めておりますが、痛み止め等の薬剤服用時間や急な処置によって時間が前後する場合がございますので、ご了承ください。
治療期間内で、他院や他の診療科の受診予約、急な用事等で予約時間を変更したい場合は、事前にお知らせください。可能な範囲で調整させていただきます。
予約時間に不安をお持ちの方もぜひ一度ご相談ください。
例)
皆さまが決まった時間で治療ができるよう努めておりますが、痛み止め等の薬剤服用時間や急な処置によって時間が前後する場合がございますので、ご了承ください。
治療期間内で、他院や他の診療科の受診予約、急な用事等で予約時間を変更したい場合は、事前にお知らせください。可能な範囲で調整させていただきます。
予約時間に不安をお持ちの方もぜひ一度ご相談ください。
例)
- 公共交通機関をご利用で到着時間と予約時間の調整が難しい場合
- ご家族の送迎調整 など
当院の照射の流れ
診察 |
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準備 |
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治療計画 |
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治療 |
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診察 |
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治療終了 |
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スタッフ紹介(専門職種)
放射線治療専門医
がん治療の3本柱は、外科的手術・抗がん剤などの化学療法・放射線治療です。
これまで、安全性・有用性がある放射線治療が日本では、評価されてきたとは言えませんでした。それは、放射線治療の専門医である放射線治療専門医の不足があげられます。
当院では、放射線治療を専らに行う「認定医」である放射線治療医が常勤医師として働いています。
放射線治療専門医の業務としては、まず画像診断や診察による「がん」の進展範囲および全身状態を把握した上で、治療スケジュール、照射範囲や線量分布の決定を行います。治療計画はCT画像をもとに三次元または時間軸をいれた四次元的に決定しますが、MRI、PETなどの画像を参考にしたりもします。
治療中の診察や治療後の経過観察も必要に応じて行います。
これまで、安全性・有用性がある放射線治療が日本では、評価されてきたとは言えませんでした。それは、放射線治療の専門医である放射線治療専門医の不足があげられます。
当院では、放射線治療を専らに行う「認定医」である放射線治療医が常勤医師として働いています。
放射線治療専門医の業務としては、まず画像診断や診察による「がん」の進展範囲および全身状態を把握した上で、治療スケジュール、照射範囲や線量分布の決定を行います。治療計画はCT画像をもとに三次元または時間軸をいれた四次元的に決定しますが、MRI、PETなどの画像を参考にしたりもします。
治療中の診察や治療後の経過観察も必要に応じて行います。
治療専門放射線技師・医学物理士
放射線治療専門放射線技師は、放射線治療に高い専門性を持つ診療放射線技師を診療・研修実績と試験により評価により認定される資格です。放射線治療の照射業務には、多くの知識と経験が必要であり認定資格を有するということは、放射線治療の経験豊かな放射線技師が業務に携わることを意味しています。
また現在では、高精度な放射線治療が行われるようになり、複雑な治療計画の検証やより精密な機械の精度が求められ、維持することが難しくなっています。医学物理士が、治療計画の補助や品質管理などを行い放射線治療が適切に行われていることを検討・実施することで放射線治療業務の一翼を担っています。
当院では、これらの認定資格を持ったスタッフが放射線治療を行っています。
また現在では、高精度な放射線治療が行われるようになり、複雑な治療計画の検証やより精密な機械の精度が求められ、維持することが難しくなっています。医学物理士が、治療計画の補助や品質管理などを行い放射線治療が適切に行われていることを検討・実施することで放射線治療業務の一翼を担っています。
当院では、これらの認定資格を持ったスタッフが放射線治療を行っています。
看護師
いままで放射線治療では、看護師の関わりがあまりないのが実状でした。当院では、看護師が治療開始から治療終了まで関わることで、放射線治療の副作用をできる限り悪化させないようにし、治療を中断させずに最後まで実施できるように努めています。また、医師の説明は医学的な治療についての方針や副作用についての説明であり、患者さんの目線で説明の補足や日常の過ごし方、放射線治療による生活への配慮などきめ細かな説明ができるように心がけています。
がんによる精神的なショック、治療への不安を受け止めることも看護師の大切な仕事と考えています。
がんによる精神的なショック、治療への不安を受け止めることも看護師の大切な仕事と考えています。
事務
放射線治療科以外の診療科への連携や放射線治療の予約時間の管理を行う窓口です。放射線治療を受ける患者さんの検査予約や予定を把握することでスムーズな治療を行えるように努めています。放射線治療によって発生する院内・院外の資料の整理・管理等も重要な仕事の一つです。患者さんの声を医師・看護師・技師に伝える窓口ですので、どんどん伝えていただければと思います。