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放射線治療科



放射線治療装置(リニアック)の機械更新に伴う放射線治療一時休止のお知らせ

当院では放射線治療装置(リニアック)の機械更新を予定しております。
これに伴い、放射線治療を新たに必要とする患者さまのお受入れを下記のとおり一時休止させていただきたく存じます。
関係医療機関の皆様方・患者さまには、多大なご迷惑をおかけすることとなり恐縮ではございますが、何卒ご理解・ご協力いただきますようお願い申し上げます。
なお、放射線治療の再開は現在のところ2025年6月を予定しております。詳細につきましては改めてご案内させていただきます。

1 放射線治療休止期間(予定)

2025年3月から2025年6月中旬まで

2 休止期間中の患者さまへの対応

放射線治療が必要な患者さまへは、当院と密接に連携している適切な施設をご紹介させていただきます。

3 放射線治療再開予定

2025年6月中旬を予定しています。

4 その他

治療再開のご案内等については、再度、ホームページ等でお知らせします。

主たる疾患

原発性・転移性を問わず悪性腫瘍全般(一部良性腫瘍含む)に対する放射線治療を行なっています。

特色

院内だけでなく、院外からの治療依頼、治療相談も同様に受け付けています。
頭頚部がん、肺がん、食道がん、膵がん等に対する根治的放射線治療、乳がん術後照射等の周術期放射線治療、及び、脳転移、骨転移等への緩和的放射線治療まで、外部放射線治療全般に対応する他、 高性能治療機、検証機器を備え高精度放射線治療も実施可能です。従来、大学病院、がんセンターのみで実施されてきた高精度放射線治療を市中病院として身近な環境で提供しています。
この医療技術は、機器ばかりではなく、それを使いこなすスタッフの充実が必要なため、当院では放射線治療専門医、放射線治療専門技師、品質管理士の有資格者、認定資格を持つ専任看護師を配置し、それぞれ専門のスタッフが対応しています。
外部照射の他、放射線同位元素 223Raによる内用療法も実施してます。

装備機器について

VARIAN社 Trilogy 6MVと10MVの2種類のX線を発生させます。
後者は深部病変の放射線治療に適していると言われています。
電子線も6種類のエネルギーを持ち、これら全てを組み合わせて必要なところに必要な放射線治療を行ないます。
GE社 Discovery RT 放射線治療計画専用CT。
開口径の大きなゆとりのある構造をしています。また治療計画専用のため十分な時間をかけてセットが出来るので、患者さまの治療肢位再現性の向上にもつながると考えられます。
呼吸同期治療に適した画像収集機能を持ち、体幹部定位照射に威力を発揮します。

放射線治療装置 Trilogy(VARIAN Medical Systems社)

放射線治療装置 Trilogy(VARIAN社)

体外照射の様子

放射線治療装置 Trilogyの特徴

放射線種・エネルギー X線:6MV & 10MV
電子線:4,6,9,12,15,18MeV
IGRT(画像誘導放射線治療)対応 診断領域のX線装置を高精度なロボットアームに搭載し、治療直前のX線撮影や透視、さらにX線CT撮影も行え、皮膚マークだけに頼らない正確な位置決めを行うことができます。
IMRT(強度変調放射線治療)対応 IMRTとは、正常組織の線量を従来の外部照射よりも抑え、複雑な形状の病巣に対しきれいに放射線をあてることが可能であり、有害事象(副作用)を減少させながら、治療効果を高める照射技術です。
当院の装置はガントリ1回転の間に180門近いIMRT照射が行えるRapid Arcといった照射方法にも対応しております。
呼吸同期照射対応 呼吸による体表面の動きを赤外線でモニタリングし、呼吸の位相を捉えることにより、呼吸性移動のある肺がんなどの照射に威力を発揮します。正常肺のダメージを抑え合併症を防ぎます。
定位放射線照射用モード搭載 ピンポイント照射用に高線量率照射モードを搭載し、治療時間の短縮を可能とし、患者さまの負担を軽減できます。

X線CT装置 Discovery RT(GE Healthcare社)

Discovery RTは、米国GE社のワイドボアX線CT装置です。
従来のCT装置のガントリに比べ10cm開口を広げたことで、放射線治療に要求される様々なポジショニングでの撮影を可能にしました。

X線CT装置 Discovery RT(GE社)

X線CT装置 Discovery RTの特徴

特に、放射線治療時に必要な固定具・器具などを装着したままでCT撮影を行うことにより、治療精度を向上させることが可能となりました。
マルチスライスCT装置を放射線治療部門専用で設置したことにより、体内にある病変と正常組織の情報を綿密にとらえることができます。この情報をもとに患者さま個々に対して最適な照射方法を検討しております。
また、呼吸による動きを加味した4次元CTを撮影することで、肺や上腹部といった部位に対し腫瘍や正常臓器の動きを考慮した放射線治療計画を行うことができるシステム構成になっています。

放射線治療室 受付・待合フロア

放射線治療室では、専任の受付スタッフが患者さまをお迎えいたします。
治療予約時刻を10分単位で管理し、待ち時間のない放射線治療の提供を目指しています。

当院の治療(照射)の流れ

当院への放射線治療の依頼方法については「放射線治療の紹介」ページをご覧ください。

治療(照射)当日

  1. (必要に応じて)着替え・脱衣
  2. 治療台に寝て、治療位置に技師が合わせる
  3. 簡易的なレントゲン・CTを撮影して詳細な位置を合わせる
  4. 放射線を照射する
治療時のおおまかな流れは、以上の通りです。
ただし、放射線を当てる位置や方法によって、この流れが変わる場合もあります。

治療時間

治療時間は9時00分~12時00分、13時00分~17時00分の中で完全予約制をとっています。
皆さんが決まった時間で治療ができるよう努めておりますが、痛み止め等の薬剤服用時間や急な処置によって時間が前後する場合がございますので、ご了承ください。
治療期間内で、他院や他の診療科の受診予約、急な用事等で予約時間を変更したい場合は、事前にお知らせください。可能な範囲で調整させていただきます。
予約時間に不安をお持ちの方もぜひ一度ご相談ください。

例)
  • 公共交通機関をご利用で到着時間と予約時間の調整が難しい場合
  • ご家族の送迎調整 など

当院の照射の流れ

診察
  • まずは診察を行ない、検査結果等を鑑みながら治療方針を決めていきます。
  • その方針によって治療期間や放射線照射回数、治療予約時間等が決まります。
準備
  • 治療方針が決まったら放射線を照射する向きや量を決める為に専用のCT装置にて撮影を行います。その際に患者さま毎に治療期間中使用する専用の固定具やマットを必要に応じて作成します。
  • このときにお体にマーキングをさせていただきます。このマーキングは、照射時に必要になりますので、こすらないようお願いします。
治療計画
  • 撮影したCT画像やその他検査結果をもとに、患者さんにとって一番よい照射方法を医師が決めていきます。
  • 照射方法によっては検証作業が必要な為、治療開始まで数日ほど時間がかかります。
治療
  • 体や固定具のマーキングとレーザー光線で位置合わせを行ないます。その後X線撮影や簡易的なCT撮影を行い照射中心へ正確に位置合わせを行ない照射します。
  • 初回時には今回移動した位置にて改めてマーキングを行ないます。
  • 照射時間は10分程度となります。(照射方法によっては照射時間が異なります)
診察
  • 治療期間中は週1回、定期的な診察を行ないます。それ以外でも症状に応じて適宜診察を受ける事もできます。
治療終了
  • 治療期間後も、必要に応じて経過観察のため診察を行なう場合があります。
  • 予定している診察以外でも、放射線治療に関する症状と思われる場合や副作用がつらい場合には、放射線治療科にご連絡ください。

スタッフ紹介(専門職種)

放射線治療専門医

がん治療の3本柱は、外科的手術・抗がん剤などの化学療法・放射線治療です。
これまで、安全性・有用性がある放射線治療が日本では、評価されてきたとは言えませんでした。それは、放射線治療の専門医である放射線治療専門医の不足があげられます。
当院では、放射線治療を専らに行う「認定医」である放射線治療医が常勤医師として働いています。
放射線治療専門医の業務としては、まず画像診断や診察による「がん」の進展範囲および全身状態を把握した上で、治療スケジュール、照射範囲や線量分布の決定を行います。治療計画はCT画像をもとに三次元または時間軸をいれた四次元的に決定しますが、MRI、PETなどの画像を参考にしたりもします。
治療中の診察や治療後の経過観察も必要に応じて行います。

治療専門放射線技師・医学物理士

放射線治療専門放射線技師は、放射線治療に高い専門性を持つ診療放射線技師を診療・研修実績と試験により評価により認定される資格です。放射線治療の照射業務には、多くの知識と経験が必要であり認定資格を有するということは、放射線治療の経験豊かな放射線技師が業務に携わることを意味しています。
また現在では、高精度な放射線治療が行われるようになり、複雑な治療計画の検証やより精密な機械の精度が求められ、維持することが難しくなっています。医学物理士が、治療計画の補助や品質管理などを行い放射線治療が適切に行われていることを検討・実施することで放射線治療業務の一翼を担っています。
当院では、これらの認定資格を持ったスタッフが放射線治療を行っています。

看護師

いままで放射線治療では、看護師の関わりがあまりないのが実状でした。当院では、看護師が治療開始から治療終了まで関わることで、放射線治療の副作用をできる限り悪化させないようにし、治療を中断させずに最後まで実施できるように努めています。また、医師の説明は医学的な治療についての方針や副作用についての説明であり、患者さまの目線で説明の補足や日常の過ごし方、放射線治療による生活への配慮などきめ細かな説明ができるように心がけています。
がんによる精神的なショック、治療への不安を受け止めることも看護師の大切な仕事と考えています。

事務

放射線治療科以外の診療科への連携や放射線治療の予約時間の管理を行う窓口です。放射線治療を受ける患者さまの検査予約や予定を把握することでスムーズな治療を行えるように努めています。放射線治療によって発生する院内・院外の資料の整理・管理等も重要な仕事の一つです。患者さまの声を医師・看護師・技師に伝える窓口ですので、どんどん伝えていただければと思います。
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